MONDAY マンデイの紹介:1999年日本映画。二日酔いで目覚めた高木はホテルにいました。自分の持ち物から昨日の出来事を少しずつ思い出した高木は、自分が正義の殺人犯になっていることを知り…という内容の堤真一主演のコメディ映画です。真面目な男が酔った勢いで猟銃を持った悪人を殺す正義の男になるという話です。
監督:SABU 出演者:堤真一(高木光)、松雪泰子(霧島優子)、大河内奈々子(近藤理恵)、西田尚美(町田由紀)、安藤政信(近藤光男)、大杉漣(村井良夫)、野田秀樹(神山伸吾)、山本亨(花井喜一郎)、寺島進(中野三郎)、松重豊(久保正樹)ほか
映画「MONDAY マンデイ」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「MONDAY マンデイ」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
MONDAY マンデイの予告編 動画
映画「MONDAY マンデイ」解説
この解説記事には映画「MONDAY マンデイ」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
MONDAY マンデイのネタバレあらすじ:起
ホテルで目覚めた高木(堤真一)は、強烈な二日酔いに見舞われていました。昨日自分が何をしていたのかさえ思い出せず、スーツのポケットを探ります。すると『お清めの塩」が出てきます。高木は昨夜、近藤光男(安藤政信)のお通夜に出ていたことを思い出します。
会社の上司の村井(大杉漣)らと参加したお通夜。焼香が終わると、参列者の一人の「棺が北枕になっていない」の言葉に、全員で棺の向きを変えます。電話がかかり、今度は「光男の胸の中のペースメーカーが動いている。そのまま火葬すると爆発する。私は今、県外にいるので誰か胸を開いて赤い線を切ってくれ」と、医師から電話がありました。
村井が「高木君、君はラジコンが趣味だろう。配線とか得意だよね」と言うと、同僚たちまで「高木さんが得意だ、お願いします」と言われ、更に光男の母・理恵(大河内奈々子)までもが、ハサミとニッパーを持って来ます。仕方なく高木は光男の胸の縫った糸をハサミで切ると、皮が開いて配線が2本見えます。2本とも赤い線でした。
どっちを切ったらいいのかわからない事から「光男君の妹さんに決めてもらおう」という事になり、妹は右側を選びます。高木が右側の線を切断すると、発信音が鳴り光男の目が開きます。驚いた全員が後ずさりすると、光男の体は爆発しました。ホテルの高木の元へ新聞が届きます。『社会の悪には悪で対応、正義の味方』という記事を見ます。
MONDAY マンデイのネタバレあらすじ:承
お通夜が終わると高木は、恋人の由紀(西田尚美)を喫茶店に呼びます。由紀の誕生日を祝っていた最中に、お通夜に呼ばれて出て行った高木でした。高木は由紀に、遺体が爆発した話をして笑い続けます。あきれた由紀は店を出て行きます。
一人でバーに行った高木は、隣に座る神山(野田秀樹)という男と話をして笑い転げます。神山が高木の手相を見ると「今日は女運がいい、ラッキーカラーは白だ」と言います。その時、高木がいじっていたビー玉がカウンターの上を転がります。ビー玉は一番端に座っていた綺麗な女性の手で止められました。乗り出して見た高木は、白いワンピースの裾からもれる脚に見とれ、妖艶な顔にも見とれます。
トイレに行った高木は急に陽気になりトイレを出ます。すると店内はヤクザだらけになっていました。カウンターの端に座った高木の横に、花井(山本亨)というヤクザが座ります。そして「もっと飲め」という花井が、バーテンダーに酒を注がせます。
高木は「これを飲んだら帰ろうかな」と言うと、さっき見とれた美人の優子(松雪泰子)が横に座り、吸っていた煙草をクラスに押し込みます。花井が「飲んだら帰るんだな」というと、高木は煙草ごと飲み干します。花井は「あんた面白い。オレの店で飲もう」と言って、子分たちに連れて行かれます。
MONDAY マンデイのネタバレあらすじ:転
そこから先を思い出せない高木は、『クラブHANA』のマッチを見つけます。着いたのは『クラブHANA』です。高木はミュージックに合わせ踊ります。曲が代わると優子を呼び寄せ、社交ダンスを始めます。優子も乗って来て一人で踊りだします。花井は喜び「もういい、こっちへ来い」と言って高木を2階へ呼びます。
ロッカールームで名刺を出した花井は『二代目花井組組長』でした。そして「うちでアルバイトしないか?あんたの会社で薬を売ってもらうだけだ」と言います。それを聞いた高木は、酔ったせいもあって、花井の名刺を放り投げます。怒った花井が「ぶち殺すぞ」といってロッカーのドアを思いっきり閉めると、高木の前のロッカーが開きます。
高木は中にあった猟銃をもち、花井に銃口を向けます。花井は「やめろ」と銃口を握ると、高木ははずみで発砲してしまい花井を殺してしまいました。
困り果てた高木は開き直り、猟銃を持って店内に降ります。そして子分の久保(松重豊)と中野(寺島進)に銃を向けます。隙を見て中野が飛び掛かると、高木は久保を射殺しました。そして優子にキスをすると外に出て公園に座ります。
目の前でサラリーマンがカップル強盗に襲われ、バッグを奪われました。高木は立ち上がり、カップルの車の前に立ちふさがりますが、そのまま撥ねられます。しかし車が信号待ちで止まったことから、高木は男を射殺します。
MONDAY マンデイの結末
高木はホテルで新聞を読み返します。正義の味方の殺人男は自分のことでした。テレビをつけると、自分が強盗男を射殺した監視カメラ映像が公開されていました。更にはホテルで籠城中とまで言われ、警察に包囲されています。
高木は自殺しよう考え、両親や弟妹、由紀宛てに遺書を書きます。しかしウィスキーを飲みながら書いて一本開けた為、再び強気になり「オレは悪くない」と言って遺書を破り捨てます。
高木の部屋の前で突入しようとしていた特殊部隊の一人を射殺した高木は、隊員を射殺しながらロビーに降り、警部を人質にして正面玄関に立ちます。そして警部に「お座り!」と言って座らせると「私は神の使いである、私は掟である、私は法の使いである」と叫びます。そして目の前で自分を狙う隊員に「オレを撃てば、オレは消える。しかしお前は一生人殺しだ」と説教を始めます。
すると隊員が銃を捨てます。習えしたかのように、隊員たちが次々銃を捨て、警官までも、そして後ろで見ていたヤクザまでも銃を捨てます。そして笑い声と共に全員が抱き合って喜びます。
高笑いする高木に、一発の銃弾が突き刺さります。撃ったのは特殊部隊の隊長でした。
これを機に全員が銃を構えます。高木が銃を持ち振り返ると、隊長がとどめを刺します。その時、高木がホテルで目覚めました。遺書を書いている途中で眠ってしまい夢を見ていたのです。しかし扉の向こうでは、特殊部隊が突入の準備をしていました。
以上、映画「MONDAY マンデイ」のあらすじと結末でした。
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