マイ・ビューティフル・ランドレットの紹介:1985年イギリス映画。差別や社会の混乱などに揺れる1980年代のロンドンを舞台に、赤字経営のコインランドリーを一緒に経営する幼馴染みのパキスタン人とイギリス人青年の交流を描いたヒューマンドラマです。当初はテレビドラマとして製作されましたがエディンバラ国際映画祭での反響を受けて劇場公開され、第59回アカデミー賞は脚本賞にノミネートされています。
監督:スティーヴン・フリアーズ 出演者:ゴードン・ウォーネック(オマール・アリ)、ダニエル・デイ=ルイス(ジョニー)、サイード・ジャーフリー(ナセル・アリ)、ロシャン・セス(フセイン・アリ)、シャーリー・アン・フィールド(レイチェル)、リタ・ウルフ(タニア・N・アリ)、デリック・ブランシュ(サリム・N・アリ)ほか
映画「マイ・ビューティフル・ランドレット」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「マイ・ビューティフル・ランドレット」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
マイ・ビューティフル・ランドレットの予告編 動画
映画「マイ・ビューティフル・ランドレット」解説
この解説記事には映画「マイ・ビューティフル・ランドレット」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
マイビューティフルランドレットのネタバレあらすじ:起
1980年代のロンドン。パキスタン系の青年オマール・アリ(ゴードン・ウォーネック)は、元新聞記者で今ではアルコール中毒の父フセイン(ロシャン・セス)と共に暮らしていました。
そんなある日、オマールはフセインから、大学に戻るまでの間、ロンドンで実業家として成功している叔父ナセル(サイード・ジャーフリー)の経営するガレージで働くよう言われました。オマールはナセルから娘のタニア(リタ・ウルフ)や麻薬密売人のサリム・N・アリ(デリック・ブランシュ)を紹介され、気に入られてナセルの経営する赤字のコインランドリーの経営を任されることとなりました。
ある日、オマールは車でサリムとその妻を送ろうとしましたが、途中で人種差別主義者の若者たちに取り囲まれて車を壊されそうになりました。オマールは若者たちの中に幼馴染みのイギリス人青年ジョニー(ダニエル・デイ=ルイス)の姿を見かけ、ジョニーは電車に飛び込み自殺したオマールの母の話をしてオマールを見逃しました。
難を逃れて帰宅したオマールは、フセインにジョニーに会ったことを伝えますが、フセインは悪の道に走ったジョニーを快く思っていませんでした。
マイビューティフルランドレットのネタバレあらすじ:承
オマールは本格的に経営が傾いたナセルのコインランドリーの経営の再建に乗り出しますが、どうしても上手くいかず、支援してくれたナセルからも無能呼ばわりされてしまいます。そこでオマールはジョニーに声をかけて経営に誘い、サリムの麻薬を横取りしてジョニーに売り捌かせることで運営資金を作ろうと考えました。
この計画はサリムにバレそうになりますが、オマールはジョニーと共にナセルの店を立て直していることを伝えて逃げ切りを図りました。
ジョニーはかつての悪友たちから、なぜパキスタン人に手を貸すのかとなじられますが、それでもオマールからナセルを紹介されたジョニーは彼に気に入られ、住む部屋を提供してもらいました。
ジョニーはオマールにキスをし、オマールは戸惑いながらもジョニーがこれまでの悪事の過去を清算したいということから、彼の愛を受け入れることにしました。
コインランドリーは見違える程に改装され、リニューアルオープンの日を迎えました。開店を前にオマールとジョニーは店内で愛し合いますが、そこにナセルが愛人のレイチェル(シャーリー・アン・フィールド)を伴って現れ、オマールとジョニーは急いで開店しました。
しかし、店に来る予定だったフセインは姿を現しませんでした。やがて開店祝いにとタニアが現れ、父に愛人がいることを知ったタニアはレイチェルと一触即発になりました。レイチェルはナセルを見限ってその場を去り、家を出たいというタニアにオマールは結婚を申し入れますが、これに機嫌を損ねたジョニーは店を出て行ってしまいます。
マイビューティフルランドレットのネタバレあらすじ:転
オマールはサリムから金を返すよう要求され、ジョニーを説得して仕事に戻るよう命じました。店に戻ったジョニーはそこで現れたフセインと話をし、我が子を洗濯屋にさせたくないフセインはオマールに大学に戻るよう説得してほしいとジョニーに頼みました。ジョニーは本人次第だというしかありませんでした。
翌日、ジョニーはナセルの家でオマールに会い、彼がサリムに金を返さなければならないことを知りました。一方、夫に愛人がいることを知ったナセルの妻は、レイチェルに呪いをかけると言って薬品の調合を始めていました。
ジョニーはオマールのために盗みを働いて金を作り、オマールから金を渡されたサリムは信頼関係を確認するために試したことを話しました。オマールとジョニーをパーティーに招待したナセルは、ジョニーとタニアが雨の中で戯れている様を目撃し、タニアに出ていくよう告げました。
オマールはナセルの友人のコインランドリーの再建を任されることになり、サリムに出資を提案して引き受けてもらうことになりました。ところが、ジョニーの仲間を見つけたサリムは車で突っ込んで怪我を負わせ、仲間を傷つけられたジョニーはサリムが経営に関わることを嫌がりました。
マイビューティフルランドレットの結末
タニアは店で働くジョニーに一緒に旅立とうと誘いましたが、ジョニーはオマールを見捨てられないことと、彼と関係を持ったことを伝えました。その頃、ナセルの妻に薬を盛られたレイチェルは幻覚に苛まれ、ナセルと話し合って関係を終わらせることにしました。
そんな時、ジョニーの仲間たちは報復としてサリムの車を破壊し、駆け付けたサリムに暴行を加えました。駆け付けたジョニーは仲間たちを制して喧嘩をやめるよう説得しますが、サリムと共に痛めつけられてしまいます。やがて警察が近づいたため、ジョニーの仲間たちは店の窓ガラスを割ってその場から逃げ出しました。
その頃、フセインはこの国に抵抗することはできないこととして、ナセルに一緒にパキスタンに帰ろうと持ち掛け、ナセルは今後の世の中の動きが読めないと伝えました。ナセルは、自分はもう終わりだがオマールなら成功できるとフセインに語りますが、ナセルとフセインは線路の脇に立っているタニアに気付きました。タニアはナセルとフセインの目の前で電車に飛び込みました。
ジョニーは駆け付けたオマールに介抱され、この仕事を辞めると伝えました。オマールはジョニーとの愛を確かめ、アパートで楽しいひと時を過ごしました。
以上、映画「マイ・ビューティフル・ランドレット」のあらすじと結末でした。
この映画の感想を投稿する