ナショナル・トレジャー/リンカーン暗殺者の日記の紹介:2007年アメリカ映画。南北戦争直後、戦争継続派は隠された財宝を手に入れようとしたが、その企てをゲイツ一族の一人が阻止した。しかし現代、それを覆し、ゲイツ一族も暗殺に関わっていたという証拠を持つ男が現れる。ベンは、一族の名誉を回復する為にその財宝探しを始める。ニコラス・ケイジ主演、ナショナルトレジャーシリーズ第2弾。
監督:ジョン・タートルトーブ 出演:ニコラス・ケイジ(ベン・ゲイツ)、ジョン・ヴォイト(パトリック・ゲイツ)、ハーヴェイ・カイテル(セダスキー)、エド・ハリス(ウィルキンソン)、ダイアン・クルーガー(アビゲイル・チェイス博士)、ジャスティン・バーサ(ライリー・プール)、ブルース・グリーンウッド(大統領)、ヘレン・ミレン(エミリー・アップルトン博士)、ほか
映画「ナショナル・トレジャー2 リンカーン暗殺者の日記」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「ナショナル・トレジャー2 リンカーン暗殺者の日記」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
ナショナル・トレジャー/リンカーン暗殺者の日記の予告編 動画
映画「ナショナル・トレジャー2 リンカーン暗殺者の日記」解説
この解説記事には映画「ナショナル・トレジャー2 リンカーン暗殺者の日記」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
ナショナルトレジャー(リンカーン暗殺者の日記)のネタバレあらすじ:起
南北戦争直後、酒場に居るトーマス・ゲイツ(ジョエル・グレッチ)を男達が尋ねてきます。彼らは、ある日記を取り出し、そこに記載されている暗号を解いてくれと依頼してきます。うち一人はかのジョン・ウィルクス・ブース(クリスチャン・カマルゴ)で、その場を離れ、リンカーン大統領暗殺事件を起こしました。
トーマスは、相手がゴールデンサークル騎士団という過激派だと気付きます。彼らの目的は戦争継続だと知り、隙を突いてに暗号の書いてあるページを破り、燃やします。残った男はトーマスを撃ち、焼け残ったページを回収し、その場を逃げ出します。トーマスは、その場に居た息子に「払うべき代償」と言い残し、亡くなりました。
ナショナルトレジャー(リンカーン暗殺者の日記)のネタバレあらすじ:承
現代、ある講演会に出席していたベン・ゲイツ(ニコラス・ケイジ)は、自分の曽祖父に当たるトーマス・ゲイツの話をしていました。そこに、トーマスは暗殺に加担していたと異議を唱える人物が現れます。彼はミッチ・ウィルキンソン(エド・ハリス)と名乗り、その証拠に焼けたメモを持っていました。そのメモにはトーマスの名があり、切れ端をブースの日記の欠落した部分に合わせます、するとそこは綺麗に一致しました。帰宅し、その講演会に同席していたベンの父親、パトリック・ゲイツ(ジョン・ヴォイト)は大きなショックを受けます。ベンはそんな父をよそに、どこかへ出掛けて行きます。
ベンの親友で敏腕ハッカーのライリー(ジャスティン・バーサ)は本を書いて出版しましたが、知名度不足で売れず、節税の失敗で課徴金を受け、愛車を没収されていました。ベンはそんなライリーを尋ねて協力を仰ぎます。現在、ベンとアビゲイル(ダイアン・クルーガー)の仲は険悪で、ベンは家を追い出されていました。しかし彼は公文書館に忍び込みたいので、アビゲイルのIDを必要としていました。ベンはアビゲイルの不在を狙って、ライリーの協力で家に忍び込みますが、そこにアビゲイルがホワイトハウス勤めの男性を連れて帰ってきます。ベンは隠れる事無くアビゲイルと対面します。
アビゲイルは男性を帰し、すぐにライリーの協力があったと勘付き、ベンの目的もすぐに見抜きます。ベンは盗んだIDを返し、アビゲイルに協力を求めると、彼女はお気に入りの品と引き換えにブースの日記を彼に調べさせました。その結果、ミッチの持って来たメモの文字は、別のページの裏移りだと判りました。
今回の一件はFBI捜査官のセダスキー(ハーヴェイ・カイテル)にも伝わりました。セダスキーは、何故、今、ミッチが公表する気になったかが気になり、調査を始めます。
家でミッチの発表を見たパトリックのショックは頂点に達していました。ベンは、曽祖父トーマスが暗殺と無関係だったと証明するため、財宝を探し出す事を決意します。
ナショナルトレジャー(リンカーン暗殺者の日記)のネタバレあらすじ:転
ベンは、曽祖父トーマスの最後の言葉から暗号を解きます。そこから判った謎にはアビゲイルが必要でした。ミッチと会食をしていたアビゲイルにベンからの電話が入ります。ミッチは携帯でやり取りする二人の会話を盗み聞きしていて、自由の女神に何かある事を匂わせます。同時にベン達もその結論に達していました。
ベンは早速フランスに飛び、自由の女神を調べます。そこで得た手掛かりで、バッキンガム宮殿のレゾリュートデスクに次の手掛かりがある事に気付きます。その頃、セダスキーはミッチの素性を調べ、かなり後ろめたい所がある事が判ります。そのミッチは、パトリックが外から帰宅するのを待ち伏せし、気絶させてパトリックの携帯電話のクローンを作りました。ベンは暴行をされた報告を受け、父・パトリックの無事を安堵しながらもバッキンガム宮殿に侵入準備を進めます。
いざ実行という時に、パトリックから居場所を聞いたアビゲイルが現れ、手伝うと言い出します。ベンは、そのまま夫婦喧嘩を装って騒ぎを起こし、アビゲイル共々宮殿の警備室に連行されました。ベンはそこからライリーのサポートを得て、女王の執務室へ向かいます。彼等は机を作った職人から仕掛けがある事に気付き、それを解き、謎の象形文字が彫ってある木板を手に入れました。
用を済ませたベン達は宮殿を脱出します。それをミッチが部下と共に見張っていました。ベンはミッチが尾行している事に気付き、ミッチと激しいカーチェイスになります。ベンは仕方がなく交通違反用のカメラに木板を撮影させて、川にそれを投げ捨てます。ミッチがその木板を回収している隙に逃げおおせる事が出来ました。画像はライリーがハッキングして手に入れました。ベン達は文字解読の為にパトリックの所に戻ります。
文字はアメリカ先住民の物らしく、パトリックはそこから幻の黄金都市シボラが関係している事が判ります。ですが、パトリックが判るのはそこまでで、ベンは彼等の知る専門家に解読して貰おうと提案します。しかしパトリックは大反対でした。結局ベン達はその専門家を訪ねます。その専門家エミリー(ヘレン・ミレン)はベンの母親で、つまりパトリックの元妻でした。
エミリーとパトリックとの溝は埋まっておらず、過去の事で口喧嘩を始めます。口喧嘩が一息着いた所で写真を見せ、解読を依頼します。エミリーは木板を見て、シボラではなく世界の中心を示していると訂正し、手掛かりは半分しかないと忠告します。ベンも手掛かりを得た時からそれは気付いており、残り半分はアメリカ合衆国大統領(ブルース・グリーンウッド)の執務机に入っていると言い出します。ミッチもまた半分だという事を知り、残りはベンが探すだろうと言います。
ベンはアビゲイルのツテでホワイトハウスの執務室に入ります。そこでもう一つのレゾリュートデスクを調べますが、そこに木板はありませんでした。その代わり、巻物を持つ鷲のマークが残されており、ライリーの説明で眉唾物の大統領の本に木板の内容が書き写されているようだという事が判りました。ベンはセダスキーにその本が実在する事を確認し、本の在り処は大統領しか知らない事を聞き出します。ベンは大統領を誘拐する事に決めました。
ベン達は大統領のパーティ会場を誘導し潜り込み、その会場となったホテルに秘密の通路があると言って大統領を連れ出します。護衛を引き離し、ベンは秘密の通路で大統領を説得します。大統領は説得に応じ、本の在り処を教えます。大統領は財宝を見付けられなければ誘拐の罪で重罪だと忠告し、本の47ページも読んでくれと頼んできました。
セダスキーに大統領誘拐の報が入った頃、ベン達は本が隠してある議会図書館に居ました。大統領の教えに従い、ベン達は本を見付けます。そして財宝の秘密等を知り、携帯電話のカメラで木板の画像を撮影、画像を外に居るパトリックに送信します。ベンは彼に先に行ってエミリーに解読してもらうよう言います。パトリックは渋々従いました。
その後セダスキー達が踏み込んできますが、ベン達は何とか脱出しました。ベンの送った画像はミッチのクローン携帯にも送信されており、彼は先んじてエミリーに会いに行きます。その画像を見てエミリーは、彼等がベン達と対立する者達だと気付き、読めないととぼけます。
その時ミッチの携帯にパトリックが来た事が報告され、彼はエミリーを脅し、パトリックには適当な情報を与えて追い返すよう指示します。エミリーはパトリックに適当に説明しつつも暗号を絡めていました。パトリックはそれに気付かず、エミリーに過去の事を謝ります。エミリーは、自分も宝探しをしたかったが子育てを犠牲にする事は出来なかったと嘆きました。
パトリックが去り、エミリーはミッチにベンもすぐに追いつくだろうと言います。しかし彼は最後の手掛かりである手紙を持っており、おもむろにそれを燃やしました。内容はミッチの頭にしかありませんでした
ナショナルトレジャー(リンカーン暗殺者の日記)の結末
手紙の内容からミッチ達はエミリーを連れ、4人の大統領が岩に刻まれたラシュモア山に来ていました。しかしそこにはエミリーの暗号を理解したベン達が待っていました。ベンはFBIに追われており、事を荒立てるわけには行きません。
二人は取引し、共に財宝を探す事にします。武器を捨て、部下と別れさせられたミッチは、木板を解読するベン達と共に財宝への入口を探します。入口を見付け、先住民達の遺跡に入ったベン達ですが、ライリーの不注意で罠が発動し、パトリックとエミリーを残し、分断されてしまいます。罠に嵌ったベン達は、味方が居ないミッチから脱出していきます。ミッチはそこでナイフを見付け、隠し持ちます。ベン達も何とか罠を抜け出しミッチに追い付き、水に溢れる部屋で水を止め、その奥に黄金の祭壇を見付けます。
別ルートを進んだパトリック、エミリーも合流しました。ミッチはここに来て自分の目的が、悪名以外で一族の名を残す為だった事を吐露します。しかし遺跡の仕掛けは老朽化しており、止めた筈の水が再び流れ始めました。このままでは溺れてしまうので、ベン達は流れを調べ、その流れの先にある出口を目指します。
出口はありましたが水門で閉ざされており。それを開ける仕掛けを抑える為に、誰かが残らねばいけませんでした。ミッチは拾ったナイフでアビゲイルを人質に取り、ベンに最後に残るよう仕向けます。しかし運悪く、ミッチが取り残されてしまいました。ベンはミッチを助けに戻ろうとしますがミッチは観念し、ウィルキンソン家が遺跡を発見した事を残してくれと約束させました。
遺跡を脱出したベン達はセダスキーに逮捕され、どこかの基地で大統領と面会します。大統領は誘拐は誤解だったと説き、ベン達を釈放させます。大統領は明日発行の新聞を渡します。そこにはゲイツ家の名誉が回復された事が掲載されていました。ベンは、遺跡発見はゲイツ家とライリー、そしてウィルキンソン家の功績だと報告します。そして本の47ページに関して、自分は手伝えると確約しました。
エミリーは遺跡発掘の先頭に立ち、パトリックもそれを補佐します。ライリーもトレジャーハンターとして名が売れ、そしてアビゲイルとベンの間の行き違いは解消されたようでした。ライリーが自分の部屋に帰ると、愛車が帰って来ています。大統領の計らいで税金免除されたからでした。彼は喜んで車に乗り、アクセルを踏み込みます。しかしギアを間違って車はバック、何かに激突して壊れてしまいました。
以上、映画「ナショナル・トレジャー/リンカーン暗殺者の日記」のあらすじと結末でした。
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