人間椅子(別題:エロチック乱歩 人間椅子)の紹介:2006年日本映画。美人作家の担当となった編集者の女性が作家にゴーストライターがいるとの確信を持ち調べるうちに奇妙な世界にひきづりこまれてゆくと言う江戸川乱歩原作の『人間椅子』をエロチックに表現した作品で小沢真珠の乱れた熱演が見ものです。
監督:佐藤圭作 出演者:宮地真緒(倉田真理)、小沢真珠(今野佳子)、石川謙(大河内俊作)、板尾創路(小原茂樹)ほか
映画「人間椅子」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「人間椅子」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
人間椅子の予告編 動画
映画「人間椅子」解説
この解説記事には映画「人間椅子」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
人間椅子のネタバレあらすじ:起
出版社に勤める倉田真理は上司の小原から人気女流作家の今野佳子の担当を命じられました。真理にとっては佳子はあこがれの作家ですが、作品を書かない作家でもありました。小原からは作品を書かすように言われ、さらに佳子はゴーストライターがいるという噂についても調べるように言われました。佳子は大御所作家の大河内の弟子で、大河内が失踪してから後を継いで作品を書いているのでした。しかしそれをやらせたのは小原であって佳子は大河内の愛人のような存在だったので書く実力はないという事でした。その為ゴーストライターがるのではというものでした。
人間椅子のネタバレあらすじ:承
真理は佳子の元に向かい作品を書いてもらうために佳子と日々を共にしました。真理にはゴミ集めの変な趣味がありました。上司の小原と真理と佳子の3人で会った時の店のスプーンも盗んでいました。毎日真理が佳子の行動を見ていると、この家にはもう一人いるとしか思えないようでした。佳子は夜になると下着姿で椅子に座り悶えます。体をくねらせ恍惚の世界に浸ります。ある日真理は佳子からビデオを見せられました。それは大河内が布に包まれて座っていました。大河内の上に佳子が座り悶えています。大河内と今野は変態のようなスタイルでしか愛を表現できなくなっていたのでした。そして佳子のいうがまま真理は椅子に座りました。椅子の中に人が入っているような形容しがたいすわり心地でした。
人間椅子のネタバレあらすじ:転
真理は椅子の中に大河内がいると考えました。そして佳子に書かせるのではなく大河内に書かせる決心をしました。一方佳子は真理に小説を書きなさいと言いました。真理は書きました。それを佳子に見せると狂ったように原稿を投げつけました。そして佳子は自分の使ったスプーンを真理が盗んだことを問い詰め、真理に変態のように迫りました。そのころ椅子の中の男は嫉妬心で溢れていました。その後佳子は椅子の中の男を殴りつづけました。小原は真理のアパートを訪れ佳子の家に行くといって、その前にと言って小原は真理に関係を迫り、結ばれました。
人間椅子の結末
小原と真理が佳子の家に行きました。家には血まみれの堀田がいました。堀田は真理の前の佳子の担当者です。小原が真理と引き継ぎをしろと言います。実は椅子の中にいたのは大河内ではなく堀田でした。大河内は死んでいてゴーストライターは堀田でした。これを仕組んだのはすべて小原でした。今度は堀田に代わって真理をゴーストライターにしようというのでした。堀田は再び椅子に中にもぐりました。そして佳子が再び悶えます。小原は真理の書いた小説を佳子の名前で出版すると言いました。そして堀田が死んだら真理がゴーストライターになるよう命令しました。やがて真理の書いた小説が佳子の名前で売り出され売れ続けていました。
真相を知ると嫌悪感が半端ない。椅子からの座った人の視点というのがとても斬新だった。押したところだけ見えるというか、だんだん尻のアップのみになって、まるでタモリ倶楽部のOPを見ているような気分だった。朗読アプリで聞いた時は「いやいや、全部冗談ですよ」という感じのオチだったが、こちらは「冗談ですよ」といいながら、屋敷の外から婦人を見つめていて、あながち椅子の中に本当に入ってたんじゃないという感じだった。