おはんの紹介:1984年日本映画。宇野千代原作。夫の幸吉が芸者のおかよといい仲になった事から、妻のおはんは身を引き実家へ帰ります。数年後に偶然再会したおはんには、幸吉との子供がいました。優柔不断で生活力のない幸吉は、おはんとおかよの間で揺れ動きます。
監督:市川崑 出演:吉永小百合(おはん)、石坂浩二(幸吉)、大原麗子(おかよ)、香川三千(お仙)、ミヤコ蝶々(おばはん)、ほか
映画「おはん」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「おはん」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
映画「おはん」解説
この解説記事には映画「おはん」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
おはんのネタバレあらすじ:起
幸吉はおばはんの家を借りて、細々と古物商を商っています。7年前、幸吉は芸者のおかよといい仲になり、妻のおはんは身を引いて実家に戻りました。それ以来、幸吉は2人の舞妓を抱えて置屋を営む、おかよの家に住み着いています。幸吉は町で7年ぶりにおはんと偶然再会、悟という自分の息子がいると聞き、懐かしくなって遊びに来てくれと言います。後日、おはんが店に遊びに来て、2人はよりを戻します。何も知らないおかよは幸吉に、姉の娘、お仙を養女にすると嬉しそうに報告します。
おはんのネタバレあらすじ:承
幸吉とおはんは逢瀬を重ねます。ある日、幸吉の店に毬を買いに来た男の子が悟だと知り、幸吉は学校帰りの悟を待ち伏せしたりして、悟と仲良くなっていきます。置屋にお仙がやって来て、家を継いでくれる子が来たと喜ぶおかよ。その姿を見た幸吉は心の重荷が取れたと感じ、息子の事もあるのでおはんと、また一緒になろうと決め、おかよに内緒で借家を借ります。おはんはおかよの事を気にしますが、幸吉は納得してもらったと嘘をつきます。
おはんのネタバレあらすじ:転
おはんは悟に幸吉が実の父親だと打ちあけます。幸吉はおかよに何も告げずに家を出て、おはんと一緒に住む家に向かいます。後から借家に来るはずだった悟が、土砂降りの雨の中で崖から落ち、亡くなります。悟の遺体はおはんの実家に運ばれ、訃報を聞いた幸吉もそこに駆けつけ、おはんと幸吉が密かによりを戻していた事が、皆に知られてしまいます。幸吉を迎えに来たおかよは、おはんに幸吉に対する深い想いを語り、おはんはわが身愛しの浅い心が引き起こした事、と謝ります。おかよは幸吉を家に連れ帰ります。
おはんの結末
それ以来、おかよは気が荒れがちとなります。おばはんがおはんからの手紙を幸吉に届けます。その手紙には恨み言はいっさい無く、自分の非を詫び、旅に出ると記されいました。幸吉とおかよは、その手紙を泣きながら読みます。おはんを見かけた、という人もいましたが、おはんはその後、行方が分からなくなりました。春になり、修行を終えたお仙の見世出しの日が来ました。人だかりの中、人力車に乗るおかよとお仙。その後ろを屈託なく、笑顔の幸吉がついて行くのでした。
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