オレンジと太陽の紹介：2010年イギリス映画。大人たちのあまりにも身勝手な行動により多くの子供が離れた土地で辛い労働を虐げられていたという、非現実的な本当にあった物語を映画化。
監督：ジム・ローチ 出演：エミリー・ワトソン（マーガレット・ハンフリーズ）、デヴィッド・ウェナム（レン）、ヒューゴ・ウィーヴィング（ジャック）、ほか
映画「オレンジと太陽」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「オレンジと太陽」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
作品紹介・キャスト
オレンジと太陽の予告編 動画
映画「オレンジと太陽」解説
この解説記事には映画「オレンジと太陽」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
オレンジと太陽のネタバレあらすじ：起
舞台は1989年のイギリスのノッテンガムでした。社会福祉士であるマーガレットは養子に出された人が集まる例会の帰りに、シャーロットという名の知らない女性から自分の身元を知りたいのだと頼まれます。しかし分かっているのは四歳で両親が亡くなっていることと、その後豪州へ送られたということでした。そして微かな記録を渡されてシャーロットは帰国しました。翌日の例会で似たような話を耳にします。マーガレットはシャーロットのことを大使館などで調べたら母であるヴェラが生きていたことが判明します。
オレンジと太陽のネタバレあらすじ：承
ヴェラに会うと、ヴェラは独身で身籠ってしまったので娘は施設に引き取られて、オーストラリアで裕福な養子に預けられたと言うのです。しかしシャア―ロットがいたのは孤児院だったのです。それを聞いたヴェラは驚き二人は再会することができました。不審に思ったマーガレットが調べたら、19世紀から1970年代にイギリスでの恵まれない子供が植民地に送られていたとのことなのです。しかもこれらは行政指導であり、慈善団体や教会も関わっていたのです。そんなマーガレットの様子を知った上司はこれらの調査を仕事として彼女に託します。そして新聞にこの事実を載せると全国から相談者が来たのです。オーストラリアでは、それらの子供に親は死んだと言いビンドゥーンという土地で教会を建てるために重労働をさせていたのです。それはあまりにも過酷な内容でした。
オレンジと太陽のネタバレあらすじ：転
そしてマーガレットは政府にこの事態を訴えかけます。しかし周りは見方ばかりではなく、そっちこそ自分の家庭はどうしているんだとか孤児の気持ちがどれだけ分かるのかなど、悲しい批判もありました。しかし夫は大切な仕事だからといつも見方でいてくれました。ただ、マーガレットの心が限界にきていたのもまた事実でした。過呼吸や脱毛の症状が現れはじめ、体験談を多く聞いたあまり自分が体験したかのようになってしまいPTSDを発症しました。
オレンジと太陽の結末
マーガレットは落ち込みますが、シャーロットが身近にマーガレットのおかげで親子再会できた人がいる、と報告をしてきてくれて、もう一度立ち直ります。そして現地に向かい問題の教会を訪ねます。今こうやって活動はしているが、既に当時の子供たちは傷ついているのだと実感せざるを負えなくなり、マーガレットは自分には何もできないのかもしれないと思い呆然とします。しかしマーガレットのおかげで救われた一人であるレンは、あなたがいてくれたことが最大の贈り物だ、と言いマーガレットはまた自分を取り戻します。そして今もオーストラリアで被害に合った子供のために活動を続けています。最後に子供運ばれてから、23年後にイギリスとオーストラリアの政府は謝罪します。オーストラリアに運ばれた子供は13万人以上にも上ると言われています。
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