PARASITE DOLLS パラサイト・ドールズの紹介:2003年日本映画。TVアニメ「A.D.POLICE」の番外編スピンオフを再編集した劇場アニメーション。西暦2034年、人間とアンドロイド「ブーマ」が共存する東京で急増するブーマに関わる犯罪を取り締まるために高機動対テロチームA.D.POLICE内に構成された難事件専門特務部隊「ブランチ」。本作品は、ブランチに所属する捜査官バズ=ニクヴェストとその相棒でブーマのキンボールを中心に、ブーマに関わる難事件を追うブランチの活躍をオムニバス形式で描いています。
監督:中澤一登 声優:バズ=ニクヴェスト(井上和彦)、マイケルソン(岡村明美)、タカハシ(池田勝)、キンボール(内田聡明)、エンジェル(井上喜久子)、マイヤーズ(古川登志夫)、ほか
映画「パラサイト・ドールズ」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「パラサイト・ドールズ」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
PARASITE DOLLS パラサイト・ドールズの予告編 動画
映画「パラサイト・ドールズ」解説
この解説記事には映画「パラサイト・ドールズ」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
PARASITE DOLLS パラサイトドールズのネタバレあらすじ:起
難事件専門特務部隊「ブランチ」の捜査官バズ=ニクヴェストは、帰宅したところに上司のタカハシに呼び出されブランチに行くと、そこにはタカハシはそこにはおらず、1枚のデータカードが置いてありました。
データカードには、何かのシリアルナンバーが2つ記載されたファイルと、バズに取引を持ち掛けるメッセージがありました。バズは、指定されたバーのトイレに行ったところ、1人の男が死んでいました。バズが男を調べたところ、男は大量の薬のカプセルを持っていました。
その時、バズは、見知らぬブーマに襲われますが、バズの相棒であるキンボールも駆け付け、撃退することができました。バズは、男が持っていたカプセルを開けると、中にはブーマに作用するナノメカニクスが入っていました。
ブーマであるキンボールがカプセルを飲んで調べたところ、そのナノメカニクスは、バグがあるブーマを修正する差分ファイルをインストールするもので、ブーマを製造しているゲノムが、秘密裡にバグを修正するために流通させたものでした。
ファイルに入っていたシリアルナンバーは、そのバグがあるブーマであると推測したバズとキンボールは、該当するシリアルナンバーのブーマを探したところ、ブーマが女性を襲っている場面に遭遇しました。
そのブーマは、自分を人間と思い込んでおり、女性に求愛しましたが女性は受け入れず、もみ合いの中落ちたキンボールの銃を拾った女性により撃ち壊されました。シリアルナンバーはもう1つありましたが、バズは、心当たりがあると言ってその場を去って行きました。
もう1つのバグがあるブーマは、実はバズと同居していたブーマで、バズの手で破壊されました。
PARASITE DOLLS パラサイトドールズのネタバレあらすじ:承
それから1年後、娼婦として違法に改造されたフッカーブーマが破壊される事件が連続で発生しました。バズとマイケルソンは、ブーマの違法改造業者に行きましたが手がかりはありませんでした。
2人がブランチに帰ってくるとタカハシから、ブーマを製造しているゲノムのCEOが1か月前に滞在していたホテルで死にましたが、その直前にそのホテルにフッカーブーマが訪れていたことを知らされました。
フッカーブーマを破壊している犯人は、CEOに会ったフッカーブーマを探していると考えたバズ達は、マイケルソンを娼婦に変装させて囮捜査をすることにしました。
ゲノムに潜入しているブランチのエンジェルと会ったバズは、エンジェルからフッカーブーマを壊しているフッカーブーマクラッシャーのクライアントがゲノムであること、そして死んだCEOの体から”妙な物”が検出された事を知らされ、妙な物のサンプルを渡されました。
バズは、そのサンプルをマイヤーズに解析してもらったところ、そのサンプル麻薬の一種であることがわかり、その麻薬を生成するための材料を大量に購入している相手を突き止めました。
マイケルソンは、街で見かけた娼婦のブーマ「イヴ」を追ってホテルの部屋に踏み込んだところ、イヴが、相手の男性にチューブで大量の物質を流し込んでいる所を目撃しましたが、そこにフッカーブーマクラッシャーが現れ、イヴを攻撃しました。
マイケルソンは、イヴを連れて外に逃げ出し、イヴのアジトである廃ビルを訪れましたが、イヴを操っていた人物はすでに逃亡していました。また、その廃ビルは、バズ達が突き止めた麻薬の原料の配送先でもありました。
そこへ、マイケルソン達を追ってフッカーブーマクラッシャーもやってきましたが、マイケルソンにより撃退されました。しかし、イヴは、イヴのベースとなった人間の記憶が蘇って暴走し、幻影を追って壊れた床から階下に落下して壊れてしまいました。
PARASITE DOLLS パラサイトドールズのネタバレあらすじ:転
それから5年後、街中でブーマを徹底的に破壊する事件が連続で発生していました。しかし、それを捜査するブランチでは、部長のタカハシが失踪するという事件が起きていました。
タカハシの痕跡を追うべく、マイヤーズとエンジェルは、銀行口座やクレジットカードの記録のハッキングを行い、マイケルソンとキンボールは、捜索に出掛けましたが、途中でマイケルソンとキンボールが乗った車が、ヘリから攻撃を受けました。
マイケルソンとキンボールは、ヘリからの銃撃はなんとかかわしますが、ミサイル攻撃により車ごと爆発炎上してしまいました。そのころバズは、タカハシとバズの同期であるコジマの接触していました。
コジマは、当初タカハシの事は知らないと言いましたが、バズが、マイヤーズとエンジェルが解析した銀行口座の記録から、タカハシとコジマの銀行口座に大金が振り込まれていることを話すと、自分とタカハシは、反り目法務大臣の”裏側”の協力者であることを告白しました。
しかし、コジマは、タカハシは最近反り目との関係を断ちたがっていた、とも言いました。その時、突如ゲノムシティのあちこちで爆発が起きました。この爆発の発生を知っていたかのように怯えるコジマをバズが吊るし上げると、コジマは、バズにすぐに逃げろと言いました。
PARASITE DOLLS パラサイトドールズの結末
テレビではこの爆発の模様を伝えていましたが、ノーマルポリスは、これを仕掛けられた爆発物が爆発して起きたテロ事件として犯人はバズと断定していました。
この連続して起きた爆発は、街のあちこちの非常灯の電源に爆弾を仕掛けておき、最初の爆発で非常灯が点灯すると同時にその非常灯に仕掛けられた爆弾も爆発して発生したもので、これは、バズがかつて都市犯罪の論文の中で提示した仮説の中にあった仕組みでした。
この論文をタカハシから見せられた反り目は、ブーマを製造するゲノムの工場を破壊するため、ゲノムシティに爆弾をしかけたのでした。反り目の家を訪れたバズは、コジマから受け取った、反り目とタカハシがゲノムシティを爆破する事を話している映像データを反り目に見せ、この映像を全世界に公開する、と言いました。
反り目は、バズを懐柔しようとしますが、バズはそれを拒否しました。すると反り目は、バズに銃を向けましたが、ヘリに襲われ行方不明となっていたマイケルソンが駆け付け、反り目を射殺しました。
ヘリに攻撃されたマイケルソンが助かったのは、ブーマであるキンボールが身を挺して助けてくれたからでした。バズは、マイケルソンから銃を借りると、すでに死んでいる反り目に銃を向けました。
バズは、以前にブーマと間違えて少女を射殺して以来銃を撃てませんでしたが、この事件で反り目により殺されたタカハシなどブランチのメンバーにむけた手向けとして、反り目に銃を一発発砲しました。
以上、映画「PARASITE DOLLS パラサイト・ドールズ」のあらすじと結末でした。
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