映画「リアル鬼ごっこ (2015年)」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
リアル鬼ごっこの紹介：2015年日本映画。気が付くと自分の通う学校にいたミツコ。友人アキと出くわすもその時には自分の事が分からなくなっていた。泣きながら今しがた体験した凄惨な事件を話すも笑われてしまう。まるでさっきまでの自分が夢のようだと血みどろの過去を忘れようとしていたがあれは夢ではなかった。担任の教師が突如銃で生徒を撃ち殺し始めた。全ては事実、これがミツコの逃走の始まりとなる。原作が１００万部を突破する人気小説「リアル鬼ごっこ」の映像化。過去作とはうってかわり原作未読の監督園子温によるオリジナルストーリー。
監督：園子温 出演：トリンドル玲奈（ミツコ）、篠田麻里子（ケイコ）、真野恵里菜（いづみ）、桜井ユキ（アキ）、高橋メアリージュン（ジュン）、磯山さやか（むつこ）、ほか
この解説記事には映画「リアル鬼ごっこ (2015年)」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
修学旅行のバスの中、そのはずだった。楽しい女子だらけのバス旅も突如終わりを告げる。突然の突風と共にバスは上半分を真っ二つに切り裂かれ乗っていた同級生達の上半身も吹っ飛んだ。たまたましゃがんでいたミツコは難を逃れたがあの風はまたこちらに向かってくる。ミツコはバスから降り来た道を戻るように血だらけの制服で走り出した。しばらく山の中を進むと自分の通う学校に出た。そこでは同級生達が楽しそうに登校している。一人の女の子がミツコの前に現れ話しかけてきた。どうやら自分の友人らしいがその時のミツコは自分の名前でさえ曖昧だった。
先程の話をアキと名乗るその友人に話すがも彼女は笑って夢だと言った。そう言われるとそう感じる、次第にミツコはいつもの自分を取り戻したように感じ始める。しかしあれは夢ではなかった。授業の途中、突如教師が生徒に向けて銃を放った。教室はすぐに死体で溢れた。呆然とするミツコだったが他のクラスの友人に助けられなんとか教室から脱出、学校を離れるも銃を手にした教師達の執拗な攻撃は止まなかった。学校から離れたミツコは交番を見つけ駆け込んだ。しかしそこにいた警官の様子がどうもおかしい。
警官は自分をケイコを呼ぶ。そして見せられた鏡には自分ではない女性の姿が写っていた。ケイコの友人だと言うその警官はケイコがその日結婚式をすることを知っていた。訳も分からず会場へと連れて行かれたケイコはそこでまたアキと再会する。どうやら彼女だけは自分達の身に起こっていることを認識しているようだ。彼女に促されるままドレスに着替えたケイコは挙式へ。しかし彼女の前に現れた新郎は豚の顔を持つまるで化け物だった。アキに手を取られその場から逃走するケイコ。走る内にアキと離れてしまう。
アキと離れたケイコはまた違う世界へとやってきていた。鏡に写る自分はまるで陸上選手。共に走る友人はいずみと呼んだ。しばらく言われるがまま走るとすぐ後ろにまたあの豚男がやってきた。そこにアキの姿も。ここでまたアキに促されるまま道を走り辿り着いたのは真っ暗な洞窟の入口だった。さらにその先を進み扉をくぐると出た場所はどこかの厨房だった。外は男の世界だった。今まで自分がいた女だけの世界ではなかった。そこで一人の男が話かけてくる。その瞬間ミツコは気を失ってしまう。
目を覚ましたミツコに突きつけられたのは自分の存在する世界の真相だった。ミツコはゲームの中の主人公だった。その中で度々追いかけられ殺される、それがミツコ達の運命だった。それを知った彼女はその運命から逃れるため自害。ミツコ、ケイコ、いずみはその運命から解き放たれる。
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