映画「カジノゾンビ BET OR DEAD」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
カジノ・ゾンビ BET OR DEADの紹介：2011年アメリカ映画。爆発事故によって大量発生したゾンビを相手に、生き延びようと闘う人間達を描いたホラー＆アクション。世界有数のカジノ・シティであるリノでは、核抹消機の起動実験が行われていた。ところが実験は失敗して大爆発が起こり、爆発の光を浴びた人間は全員ゾンビになってしまった。たまたまゾンビ化を免れた４人の男女はカジノに籠城。果たして彼らは無事死の街から脱出出来るのか。
監督：コリン・ゼイズ 出演者：グラント・バウラー（トム）、エヴァレナ・マリー（トーリー）、タウニー・サイプレス（シンディ）、ミコ・ヒューズ（ジェンセン）、ランス・レディック（ラムジー）ほか
この解説記事には映画「カジノゾンビ BET OR DEAD」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
舞台は現代アメリカ、ネバダ州。世界有数のカジノ・シティであるリノでは、核抹消機と呼ばれる機械の起動実験が行われようとしていました。ところが実験は失敗して核抹消機が大爆発を起こし、街中に爆発による光と揺れが広がります。同時刻、カジノのディーラーを務めるトムは、同じくカジノの従業員でセックスフレンドのトーリーと倉庫に入っていました。揺れを感じた２人がカジノに戻ると、中はめちゃくちゃに荒れています。血まみれの老女に襲われた２人が彼女を撃退していると、マジシャンのジェンセンがやって来ました。爆発が起こった時は物置にいたという彼と一緒に警備室へ向かい、防犯カメラの様子を見てみると、カジノの外は地獄と化していました。ゾンビ化した人間が跋扈し、次々に人を襲って食い殺していたのです。トムが絶句して映像を見ていると、トラック運転手のビクターが知人男性を囮にしてゾンビから逃げていました。彼はカジノに助けを求めてやって来ます。ゾンビ化を免れた男女４人は、カジノや併設のホテル内にゾンビが潜んでいないか確かめることにしました。
カジノやホテルに潜んでいたゾンビを倒したり閉じ込めたりしたトム達は、出入り口にバリケードを築きます。屋上から見下ろしてみると、街にはゾンビが溢れかえっていました。カジノやホテルには食料の備蓄がありましたが、それもいつかは尽きてしまいます。トムは本土を脱出して島に渡ろうと提案しますが、トーリーは馬鹿馬鹿しいと反対しました。そんな折、トムが持ち歩いていた無線機から声が聞こえました。声の主は、助けが必要な生存者がいるなら合図をしてくれと言っています。そこでビクターのトラックに付いているスポットライトを点灯させることにしました。しかしトラックはカジノの向かいのクラブ前に置かれたまま。ライトを点けるには外に出なければなりません。幸い夜になるとゾンビは皆立ったまま眠ってしまうので、トム達はジェンセンに留守を任せ慎重にカジノの外へ出て行きました。眠っているゾンビの間をくぐり抜け、やっとトラックに到着した３人。ビクターは急いでライトを点灯させますが、同時に音楽を大音量で流してしまいました。目を覚ましたゾンビに囲まれるトム達。ゾンビは共食いを繰り返したためか、以前よりも力強く俊敏になっていました。ジェンセンがラジコンカーでゾンビの気を引いた隙に、ビクターは１人だけカジノに逃げ帰ります。
トムはトーリーと一緒に近くのバスに逃げ込みますが、潜んでいたゾンビに指を噛まれてしまいました。ゾンビに噛まれたが最後、傷口から感染してゾンビ化してしまいます。それを食い止めるため、トーリーは素早くトムの指を切断しました。その直後、軍用車が現れゾンビを次々射殺していきます。彼らはラムジー大佐率いる武装集団で、無線の声の主でした。喜ぶトム達は彼らをカジノに案内しますが、ラムジーは準備が出来るまで絶対にロビーから出るなと言い出します。ラムジーの娘シンディに指を治療して貰ったトムは、外の様子を聞きました。彼らは各地を転々としているそうですが、生存者はほとんどいなかったそうです。武装集団の中に体調の悪そうな人を見つけたトーリーは不信感を抱きます。同じ考えだったジェンセンは、武装集団が物資を根こそぎ奪ってトラックに積み込んでいる姿を目撃しました。どうやら彼らは物資だけを回収しトム達を置き去りにするつもりです。騒ぎ立てたジェンセンは射殺されてしまい、激怒したトーリーはラムジーらに向かって発砲。トムも閉じ込めていたゾンビを解放して武装集団を襲わせます。たまらずラムジーはシンディやビクター達を連れ逃げ帰っていきました。
カジノに残ったトムとトーリーは自力で脱出しようと様々な案を講じます。車で逃げることも考えましたが、頑強なシャッターに阻まれて叶いませんでした。その夜、シンディが１人きりでカジノに逃げ戻って来ます。トーリーが感染を疑うと、嘔吐や出血などの体調不良は化学物質や放射能に晒されたためだと説明しました。シンディ達は砂漠でゾンビに囲まれ、彼女以外は全員殺されてしまったそうです。砂漠には非常に強く動きも速いゾンビがいて、それらはシンディを追って来ている可能性がありました。それを聞いたトーリーは激怒しますが、トムはシンディの肩を持ちます。２人きりになったトムとシンディは、互いの身の上話を始めました。トムはかつて運転中に事故を起こし、妊娠中の恋人を失ったことを。シンディは元夫と一緒に５歳の娘がカーソンシティにいるはずだが、現在は生死すら分かっていないことを。トムは必ずシンディをカーソンシティに連れて行くと約束し、久しぶりに穏やかな夜明けを迎えました。ところが強化されたゾンビが街に到着し、ホテルやカジノ内へ侵入して来ます。
トム達はガスを充満させた厨房に、シンディが持っていた爆弾をセットしてゾンビを一掃する計画を立てました。しかしゾンビに襲われたシンディが足を折ってしまい、歩くこともままなりません。トーリーは彼女を見捨てるべきだと主張しますがトムは取り合いませんでした。シンディばかりを気遣うトムに苛立ったトーリーは、計画を変更し１人で逃げることにします。シャッターを爆弾で破壊し、車で脱出しようと考えたのです。ところがシャッターを壊したことで大量のゾンビに囲まれてしまい、惨たらしく食われてしまうのでした。倉庫に隠れて爆発を凌いだトムとシンディは、駐車場に向かいトーリーが使うつもりだった車を見つけます。車に乗り込んだシンディは「安全運転で」と笑い、ハンドルを握るトムも笑顔を見せます。街から脱出しようと走り出した２人。その姿をゾンビと化したトーリーがじっと睨んでいます。新たな恐怖の幕開けと共に、この映画は終わりを迎えます。
以上、映画カジノ・ゾンビ BET OR DEADのあらすじと結末でした。
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