Returner リターナーの紹介:2002年日本映画。裏稼業リターナーの男と、人類を危機から救うために未来からやって来た少女が繰り広げる戦いを描くSFアクション。後にALWAYS三丁目の夕日シリーズで日本映画のVFXの第一人者と知られる山崎貴監督作品の第二弾。主演は金城武と鈴木杏。
監督:山崎貴 出演:金城武(ミヤモト)、鈴木杏(ミリ)、樹木希林(情報屋・謝)、岸谷五朗(溝口)、ほか
映画「Returner リターナー」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「Returner リターナー」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
映画「Returner リターナー」解説
この解説記事には映画「Returner リターナー」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
Returner リターナーのネタバレあらすじ:起
2084年の地球は宇宙人の侵略によって存亡の危機を迎えていました。宇宙人の名はダグラといって人類以上の高度な文明と技術を持っていました。生き残った人類はダグラに対抗するためダグラとの戦いが始まった2002年10月22日に最初に訪れたダグラを宇宙人側に返す計画が立てられました。タイムマシンの戦略時間兵器によって2002年にタイムワープするのです。そこにダグラが侵攻してきました。戦いの最中少女のミリは戦略時間兵器飛び込みます。2002年の日本の闇社会では大陸マフィアが横行していました。ミヤモトは闇取引の場を妨害して裏金を奪還する「リターナー」でした。この日も港で行われる臓器売買の闇取引を潰しました。降参する金髪手下に「取引をするなとボスに伝えろ」と話し、足を撃って見逃しました。船の甲板でミヤモトは因縁のある溝口と出会いました。しかし溝口はミヤモトのことを覚えていませんでした。お互いに拳銃を突きつけあい、復讐が果たせると思った時、人の気配がしてミヤモトはとっさにそちらに発砲しました。その隙に溝口は逃げ出しました。取引の金塊と共に撃たれた少女のミリを抱えてミヤモトはアジトに戻りました。
Returner リターナーのネタバレあらすじ:承
目覚めたミリは自分は死んだと思いましたが、胸に仕込んでいた鉄板のおかげで助かりました。ミリはその日が2002年10月20日だと気づき「後2日しかない」とつぶやきます。ミリはミヤモトに協力してくれるように頼みましたが、訳が分からないミヤモトは断ります。切羽詰まったミリはミヤモトの首に小型爆弾のシールを仕込んだといってミヤモトを強迫します。信じないミヤモトでしたが、同じものを貼った瓶は粉々に吹き飛びました。爆弾はミリが死んでも、リモコンが手から離れても爆発すると聞いたミヤモトは狼狽します。ミリに命じられるままにミヤモトは情報屋兼武器商人のミヤモトの師匠謝のところにむかいます。謝に用意してもらった車でイブスキ山に向かいます。山からは煙が上がっていてミリは「遅かった」とつぶやきます。アジトに戻ったミヤモトは事情を説明しろとミリにと迫ります。ミリは信じてもらえないかもしれないと思いつつ未来での出来事を話しました。このまま進めば、ダグラとの戦争が始まること、自分はそれを止めるために未来から来たこと、「宇宙人の最初の1匹を探せば、戦争を回避できるかもしれない」ことを。事情は分かったとミヤモトは協力するから首の爆弾を外してくれるように頼みます。言われた通りに外したミリでしたが、その瞬間ミヤモトが態度を豹変させます。未来から来た証拠見せろと言われたミリは時間を止められるソニックムーバーを使ってまたミヤモトの首に爆弾をつけました。こうしてミヤモトはまたミリにこき使われることになりました。
Returner リターナーのネタバレあらすじ:転
国立宇宙開発研究所はイブスキ山に墜落した宇宙人と宇宙船の研究を行っていました。この研究所は中国マフィアとも繋がりがありました。このマフィアのリーダーが劉老板といって、溝口の上司に当たる人物でした。宇宙船の中には衰弱した宇宙人が乗っていました。溝口が宇宙人に触れたとたんに宇宙船から爆弾が発射されました。その威力を見た溝口はこの力を手に入れてボスの座を劉から奪うことを画策し始めます。同じ頃、宇宙人の仲間も奪還のために動き始めていました。2002年10月21日の朝、起こさなかったとミリが怒って出ていった後、ミヤモトは『路上に男性の射殺死体 遺留品の中に偽造免許」の新聞の記事と写真を見つけました。その写真はミヤモトの死体の写真でした。謝から前日に爆発事故があったこととニュースキャスターが「ケイトを返せと」まるで操られたようにしゃべるという情報を持ってきました。謝は爆発の場所が国立宇宙研究所だと教えました。ミリとミヤモトは研究所に潜入します。同じく宇宙人の力に目がくらんだ溝口は劉を裏切り、研究所を破壊していました。現在の状況を把握したミリは真相に気が付きました。未来では宇宙側からの攻撃と思われていましたが、実は人類が宇宙人を捕まえてそれに怒った宇宙人が攻撃を仕掛けてきたのです。研究所の宇宙人は衰弱が進んでおり、故郷に帰ることを望んでいました。そこに溝口が現れて宇宙人を連れ去りました。溝口が宇宙人を殺したことが戦争が勃発したと知ったミリとミヤモトは溝口を追います。ミヤモトは元々マンホールを根城に暮らす孤児でした。ホームレスの仲間と共に苦しくもたくましく暮らしていました。しかし親友のシーファンが溝口に連れ去られ、臓器売買に合ったのです。依頼ミヤモトは親友の仇打ちのために闇社会で生きてきたのです。ミリも戦争で弟を失くした過去があり、これ以上の戦争は嫌だったのです。ここでミヤモトとミリの心がひとつになりました。今度こそ首の爆弾を外してくれるように頼みましたが、ミリは爆弾の正体が試供品のマグネバンだったと打ち明けました。
Returner リターナーの結末
2002年10月22日に謝は調達した武器を渡します。海上の溝口のアジトに宇宙人は囚われていました。侵入したミリとミヤモトでしたが、ミヤモトはロケットランチャーを撃たれ、ミリが人質に取られてしまいます。宇宙に詳しそうなミリに使い方を迫る溝口でしたが、ミリは「宇宙人を返さないと戦争になる」と警告します。しかし溝口は金になると逆に喜びます。ソニックムーバーを使ったことでミヤモトが生きていることを確信したミリの読み通り、ミヤモトは溝口と対峙します。宇宙人を抱えて逃げ出したミリでしたが、外に出ると夜明けでした。絶望したミリでしたが、ミヤモトは「あきらめるな」と励まします。溝口一味に囲まれた3人でしたが、溝口に放った銃弾は宇宙人の張ったバリアに弾かれます。ミヤモトの反撃で溝口はついに倒れました。
宇宙人を迎えに来た仲間に託すと、衰弱した宇宙人は元気になりました。宇宙人は船に乗って去っていきました。戦争を防ぐことが出来たと喜ぶミリでしたが、体が透け始めました。「ありがとう」の言葉を残し、ミリは未来に帰っていきました。復讐を果たしたミヤモトも闇社会から足を洗うことを決めました。謝に仕事道具を返した時、「あんたを狙っている奴が多いから気を付けろ」と忠告しました。ミヤモトが別の未来を探そうと思った時、金髪の男に撃たれます。過去に見逃した溝口の部下でした。しかしミヤモトは死んでいませんでした。胸の鉄板には「借りは返す」というミリからのメッセージが入っていました。実はミリは借りを返すために再び未来から来て鉄板を仕込んでいたのです。新聞記事はその時落としたのです。仕事を終えたミリは「これより帰還する」のメッセージと共に未来に戻りました。
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