センセイの鞄の紹介：2003年日本映画。大町月子は偶然寄った居酒屋で高校時代の担任で国語の教師だった松本春綱に出会い、徐々に二人は交流を深めていく。ツキコとセンセイが紡ぐ大人の恋の物語。原作は第37回谷崎潤一郎賞を受賞した川上弘美の同名小説である。
監督：久世光彦 出演者：小泉今日子（大町月子）、柄本明（松本春綱）、樹木希林（松本スミヨ）、豊原功補（小島孝）、モト冬樹（中田サトル）、木内みどり（石野先生）、ほか
映画「センセイの鞄」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「センセイの鞄」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
映画「センセイの鞄」解説
この解説記事には映画「センセイの鞄」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
センセイの鞄のネタバレあらすじ：起
ある冬の日、37歳独身の大町月子（小泉今日子）は居酒屋に寄り注文をしました。するとカウンターの隅に座る老人が同じ品を注文するので少し驚くのですが、その老人は月子の30歳近く年上の高校の時の国語の先生（柄本明）だったのでした。
二人は度々同じ居酒屋で飲んだり食べたりするようになり、ある日の帰り道、センセイはツキコを家に誘います。センセイはいなくなった妻スミヨ（樹木希林）の話をしながらツキコに酒をすすめ、二人でスミヨが集めた駅弁とセットの急須のコレクションを眺めたのでした。
その後二人は居酒屋で並んでお酒を飲むうちに、居酒屋の大将・中田（モト冬樹）からキノコ狩りに行かないかと誘われます。
センセイの鞄のネタバレあらすじ：承
ツキコとセンセイは中田の運転する車でキノコ狩りに出かけ、自分達で採ったキノコで美味しいキノコ汁を作って山の中で食べます。
その時センセイは妻・スミヨが大笑い茸を食べ、笑いが止まらなくなり病院へ連れて行った話をしました。そして病院から帰った後にセンセイは妻に「どうして面倒ばかりをかけるのか」と説教をし、何年かして妻が逃げ出したという話もします。
そんな話を聞いたツキコは後日、センセイに「逃げた奥様のこと今でも好きなんですか？奥様いらしたんですよね。」と詰め寄り、その日以来ツキコはセンセイと会わなくなりました。センセイと再会する前は一人でも平気だったツキコですが、センセイの事が気になってしまうツキコです。
センセイの鞄のネタバレあらすじ：転
ある日ツキコは職場近くのかっぱ橋で下ろし金を買い、居酒屋で会ったセンセイのポケットにその下ろし金を入れました。その日からまた、居酒屋で二人並んでお酒を飲むようになったツキコは、センセイから高校時代の先生主宰のお花見に誘われます。
二人でお花見に行くのですが、センセイは石野（木内みどり）という女性教師と楽しそうでツキコは面白くありません。そこへ高校時代にデートをした小島（豊原功補）という男性が現れ、お花見を抜け出しバーに向かう小島とツキコ。
お花見からしばらく経った頃、また居酒屋で隣り合った二人はお酒を飲み、週末に島へ一緒に行く約束をします。
センセイの鞄の結末
二人が訪れた島はセンセイの奥さんが亡くなるまで住んでいた島で、ツキコと一緒にお墓参りをするためにやって来たのでした。その夜、なにか進展があると期待するツキコでしたが、結局なにも起こらないまま二人は島をあとにします。
島から帰ったあと、センセイはツキコを避けていましたが、ある時センセイから電話があり「恋愛を前提としたお付き合いをして下さい」とツキコは交際を申し込まれました。
二人が恋人として過ごしてから三年後、センセイは亡くなります。センセイの鞄を遺品として貰ったツキコは、どこからかセンセイの声が聞こえてきそうな夜、鞄をあけて中を覗き込み号泣する場面で映画は幕を閉じるのでした。
以上、映画「センセイの鞄」のあらすじと結末でした。
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