ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリーの紹介:2016年アメリカ映画。エピソード4でレイア姫がR2-D2に託した帝国軍の最終兵器デス・スターの設計図が、どのようにして反乱軍の手に渡ったのかが明らかになる物語。ヒロインのジン・アーソが反乱軍の仲間達と、帝国軍からデス・スターの設計図を奪う決死の奮闘を描く。ローグ・ワンは、スターウォーズシリーズのスピンオフ作品で、エピソード4の10分前までの物語。ディズニーがスターウォーズの権利を取得したことで、サーガ本編とスピンオフ作品それぞれを隔年で公開されることになりました。ローグワンは、その外伝の第1弾作品です。
監督:ギャレス・エドワーズ 出演:フェリシティ・ジョーンズ(ジン・アーソ)、ディエゴ・ルナ(キャシアン・アンドー)、ベン・メンデルソーン(オーソン・クレニック)、ドニー・イェン(チアルート・イムウェ)、マッツ・ミケルセン(ゲイリン・アーソ)、アラン・テュディック(K-2SO)、ジェームズ・アール・ジョーンズ(ダース・ベイダー)、アンソニー・ダニエルズ(C-3PO)ほか
映画「ローグワン/スターウォーズストーリー」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「ローグワン/スターウォーズストーリー」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
ローグワン/スターウォーズストーリーの予告編 動画
映画「ローグワン/スターウォーズストーリー」解説
この解説記事には映画「ローグワン/スターウォーズストーリー」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
ローグワン/スターウォーズストーリーについて
「希望は死なない」 エピソード4の10分前までの物語。いうなれば、エピソード3.9。ディズニーがスターウォーズの著作権を取得したおかげで、今後、サーガ本編とスピンオフ作品がそれぞれが隔年で毎年、スターウォーズ映画が公開されることになりました。その外伝の第1弾作品です。監督は「パシフィックリム」や「ゴジラ(2014)」のジャレス・エドワード。監督自身がオタクであり、それゆえにファン心理を掴んだ話として、旧作ファンほど楽しめる作品となっています。しかし、公開の4カ月前に助っ人のトニー・ギルロイが4割撮り直したそうで、以前の物はもっと玉砕色が強く、「7人の侍」的だったとか?ただ、エピソード3とエピソード4ゆえに、ジェダイがほぼ死滅し、ダースベイダー全盛の時代の話だけに絶望の物語になることは決定していて、しかもエピソード7の後だけに期待してなかった人は多かったみたいです。それを見事に覆し、かなり高評価のようです。(エピソード7は、旧キャラが新キャラの踏み台にされ、しかも新キャラがそれほど魅力的でないため、今後のエピソード8・9での覚醒が待たれます。)ジョージ・ルーカスはエピソード7の出来を「奴隷商人(ディズニー)に我が子を売った」とまで言ってるとか。しかし、エピソード1~3の出来的に、ルーカスのセンスもあてにならないので、エピソード8次第でエピソード7の評価が変わると思われますが、既に不吉な噂も流れているようです。実はエピソード3とエピソード4の間には「反乱者たち」というフル3DCGアニメーションも存在します。そちらではケイナンという盲目のジェダイが出てきますが、今作のチアルートは盲目の戦士修道僧を含め、誰にもジェダイの力はありません。それどころか、「ローグワン」の意味が「ならずもの、無法者」という意味であるように、今回の主役となる6人は諜報活動が専門の一般人です。それだけに、今回託される「希望」の重みが分かった時、震えることになるでしょう。言うまでもありませんが、エピソード4のサブタイトルは「新たなる希望」です。エピソード4以降に出てくるXウイングによるレッド中隊は、やがてエピソード5でローグ中隊を呼称するようになります。もしかすると、「ローグワン」の魂が受け継がれたのかもしれません。今回の名も知れぬ普通の人達の戦いが、光と闇、フォースの調和をもたらす救世主を誕生させることになるのです。ただ、有色人種の出演が多く、白人世界では、エピソード7同様一部ボイコットする動きもあるとか。相変わらず、人種差別が絶えない欧米世界でした。それゆえに日本人好みの作品とは思います。ジン・アーソがエピソード7のレイの母親なんて噂もありましたが、真相はどうかは見てのお楽しみです。
ローグワン/スターウォーズストーリーの詳細あらすじ:1
いつものように「ルーカスフィルム」ではじまりますが、その後「遠い昔。遥か彼方の銀河系で」では始まりません。そこが、今作が本編ではなく、外伝のスピンオフ作品という事かもしれません。惑星ラ・ムーに向かう帝国軍のシャトルに、土星のような灰色の輪が反射しています。地上では、おさげの少女が逃げています。部屋に飛び込むと、少女の両親も逃げる準備をしています。父ゲイレン・アーソは少女に向かって「ジン。私のスターダスト。お前たちだけで逃げてくれ。」しかし、母ライラは、一旦ジンと共に逃げた後、ジンに爪状のクリスタルのペンダントを残し、再び、ゲイレンの元に戻ろうとします。クレニック長官はプラネットキラー(惑星破壊装置)を完成させるために、その責任者であるゲイレンを連れ戻しに来たのです。しかし「妻も娘も死んだ。平和に暮らしたい」とゲイレンは断ります。クレニックは、形だけのお悔やみを言っていると、ライラがブラスターを構えて現れました。クレニック「ライラが蘇ったぞ」 ゲイレン「やめるんだ、ライラ」ライラはクレニックを撃ちます。見事な腕前ですが、胸を傷つけただけで、ライラはストームトルーパーに反撃され、その旨を撃ち抜かれ絶命します。クレニックはさらに「娘を捜せ」と命令します。ゲイレンは連行されました。一方、ジンは洞窟の人工岩に身をひそめます。何度も訓練したことです。トルーパーが探しに来て、トルーパーの玩具を拾ったりしてます。さらに数時間が経過した時、ソウ・ゲレラが救援が来ました。
ローグワン/スターウォーズストーリーの詳細あらすじ:2
15年後、ジンは、窃盗・暴行・傷害を繰り返して、日々偽名で1人生きていました。帝国軍に、通報され、惑星ウォバニの強制労働収容所に連行されるところを、反乱軍下士官のメルシが救出にきます。しかし、ジンはそのまま連邦軍兵士を倒し、逃亡を図ろうとします。ですが、外には帝国軍ドロイドK-2SOが待ち受けていて、一撃で倒されてしまいます。しかし、おかしなことを言いだします。「助けに来ました。」実は彼はキャシアン・アンドーによって、連邦軍のプログラムに書きかえられていたのです。しかし、再び捕まったことに違いありません。そのまま反乱軍の本拠地、セヴィン4へ連行されます。キャシアンは反乱軍の情報将校でした。彼ら達が掴んだ情報では、帝国軍スパイがジンの父ゲイレン・アーソのメッセージを持ってソウ・ゲレラに捕まっているというのです。ジンは、その両方に関係があるので、交渉役として選ばれたのです。ソウ・ゲレラも反乱軍ですが、本部との関係は良好でないようです。そして、ゲイレンは今やデススター開発の研究者です。モン・モスマはジンとキャシアンに帝国軍のデススター計画の証拠を掴むため、ソウ・ゲレラの元にいるスパイとの接触を命令します。ジンとキャシアン、そしてK-2SOは、ソウ・ゲレラのいる惑星ジェダにUウイングで向かおうとしますが、発進する前に、K-2SOがジンがブラスターを持っているのに違います。どこからか、くすねたのでしょう。キャシアンの安全の為、K-2SOはとがめますが、ジンが「ジェダは戦闘地域だから」と主張するので、キャシアンはジンの武器携行を認め、漸くジェダに旅立ちます。ジェダは砂漠の惑星で、かつてジェダイの聖地でしたが、現在は都市の上空にスターデストロイヤーという帝国軍の巨大戦艦が空を隠すように浮かんでいます。町にはストームトルーパーがウヨウヨしています。ジンはすれ違い様、男とぶつかりますが、キャシアンがなだめます。そして、キャシアンが何らかの交渉をしている時、ジンは盲目の男に話しかけられます。何故か、ジンがペンダントをしていることを見抜いています。キャシアンが戻ってきて、さっさと別方向に歩いていきます。というのも、盲目の男は、「フォース」を信奉する集団ウィルズの一員だったからです。ジェダイ亡き後、町の厄介者になっていました。そして、ジンは街のあちこちで走る影に気づきます。そして、帝国軍の車下で地雷が爆発しました。キャシアンは逃げようとしますが、ジンは親が殺され、泣いてる少女を見捨てることが出来ませんでした。そして、トルーパー軍団に囲まれますが、それを助けたのは、さっきの盲目の男。チアルート・イムウェでした。とても盲目とは思えない格闘技で、トルーパーを倒していきますが、流石に後ろには対応できません。と思いきや、背後に立ったトルーパーが倒れました。チアルートは「これもフォースのご加護」とか言ってますが。「俺が撃ったんだ」とベイズ・マルバスが出てきます。
ローグワン/スターウォーズストーリーの詳細あらすじ:3
それでも、多勢に無勢。トルーパー軍団に囲まれます。K-2SOが帝国軍ドロイドとして現れ、ベイズが撃ちそうになりますが、ジンが「彼は味方よ」と止めます。そして、ジンとキャシアンだけ連行するふりをして連れ出そうとしまうが、通じません。絶体絶命と思われた時、ソウ・ゲレラの部隊が現れ、助けられますが連行されます。目隠しされますが、元々盲目のチアムートは「私は目が見えないんだぞ」と抗議していますが、改善されませんでした。ジンは、「私はゲイレン・アーソの娘。ジン・アーソ。ソウ・ゲレラに会いに来た」というと、彼女以外は牢にぶち込まれました。キャシアンは牢屋の中に先客がいるのに気付きますが、それは、例の帝国スパイでした。ソウ・ゲレラがゲイレンからの使いというスパイ:ボーディー・ルックを疑い、タコのような読心生物に襲わせ、自白させ、廃人のような状態になっていたのです。しかし、キャシアンの呼びかけで、自分が帝国からの貨物船の操舵種として逃げて来て、ゲイレンのメッセンジャーになったことを思い出していました。一方、ジンはソウ・ゲレラと再会を果たしましたが、ジンは恨んでいました。彼女は16歳の時に捨てられていたのです。助けられた時が10代前半とすれば、数年しか一緒に生活せず、10年は1人で生きていたことになります。ソウ・ゲレラにも事情はありました。彼らは反乱軍の過激派ゲリラであるため、一緒に暮していればいずれ危険な目に合う事は目に見えていたので、捨てたのです。勝手な言い分ですが。ともかく、ゲレラは、ゲイレンのメッセージを再生しました。立体画像(ホログラフ)のゲイレンは、離れていてもジンのことを「私のスターダスト」と呼び、心配していました。そして、本来ならデススターは、彼が居なくても完成するのですが、立場を逆に利用すること考えました。リアクター(反応炉)に加熱ガスが集まるように細工し、そこを攻撃さえすれば、連鎖して大爆発するというのです。そのためには、設計図が必要です。ゲイレンは、デススターのエネルギーであるカイバークリスタルを運搬するボーディと知り合い、彼にメッセージを託したのです。ちなみに、カイバー・クリスタルはジェダイのライトセイバーの元になる物質で、ジンのクリスタルでもあります。ボーディは自分の運んでいる者の正体を知り、ゲイレンの計画に協力することにしたのです。その時、デススター内では、反乱軍の行動のおかしさから、デススターの存在がばれたことに気づき、ターキン提督はクレニックを呼び出し、テストを急がそうとしていました。クレニックは直接、銀河皇帝にテストに見せたかったのですが、研究者を管理しているのは、彼なので、至急テストを終わらせ、裏切り者が誰か突き止める必要があります。テストは、惑星破壊ではなく、一地点に絞ることになりました。惑星ジェダの聖都です。人々は、スターデストロイヤーが動いて、久々の青空を見たかと思った瞬間、眩しい光に包まれ、蒸発しました。デススターの放ったレーザー砲の余波は、ソウ・ゲレラの秘密基地にも届こうとしています。キャシアンが牢獄を破り、K-2SOがシャトルを呼びます。ジンは、ソウにも脱出を促しますが、彼は基地と共に運命を共にしました。キャシアン達が無理やりジンを運びだし、宇宙へ脱出します。そして、クレニックは、ゲイレン達研究者のいる惑星イードゥに向けて、何者かがジェダを脱出したのに気づき、彼もまた向かうのです。
ローグワン/スターウォーズストーリーの詳細あらすじ:4
ジンは、ソウの死を悼みますが、まずゲイレンに会って確かめなければいけません。仲間たちは、誰もホログラフを見ていないため、ジンの話も帝国軍の研究者であるゲイレン自体も信じられません。しかし、チアルートだけが彼女を信じました。チアルートが異存ないならベイズも反対はしません。ボーディーは元から、ゲイレンを助けるつもりでしたし、キャシアンも別命がありました。なので、K-2SOがイードゥへ向けてハイパースペースを抜けて、ショートカットします。イードゥは雨の惑星でした。土砂降りです。敵の攻撃を受け、不時着しました。ボーディーが代わりの船を奪いに宇宙港に向かい、キャシアンはそれに同行します。ジンは父親を探しに行きたがりますが、止められます。しかし、2人がいなくなると、ジンも出ていきました。K-2SOが怒っています。ボーディーはキャシアンの行動を不審がりますが、ボーディーが船を奪わなければ脱出できないのも事実です。1人になったボーディーは、到着したクレニックが研究者を集めて、尋問しているのを見つけて、ゲイレンを狙います。彼の密命はゲイレンの暗殺でした。しかし、それよりも早く反乱軍の攻撃が始まります。キャシアンは司令部に連絡を送りますが、雨の為、通信が悪くつながりません。クレニックは裏切り者は誰か問い詰めます。ゲイレンが名乗り出ますが、他の研究者達が撃たれました。その時、ジンが現れましたが、空爆で吹っ飛ばされました。クレニックは逃げていきますが、ゲイレンは倒れています。ジンは駆けつけますが、致命傷でした。ゲイレンは「設計書が帝国の中枢惑星スカリルのシタデルタワー内にある。私のスターダスト」と言って息絶えます。ゲイレンの遺体から離れないジンをキャシアンが無理やり立たせ、シャトルに乗りこませました。ボーディの連絡で、K-2SOが駆けつけ、他の4人も合流しました。シャトルの中で、ボーディーがキャシアンの不審な行動を語ります。ジンは、キャシアンがゲイレンを殺したと責めますが、寧ろ、何度も射殺できるチャンスがありながら、ジンの父親だから、撃てなかったのでした。傷心のまま、反乱軍本部に帰ったジンでしたが、さらに会議は失望させるものでした。所詮、烏合の衆、帝国軍を攻めるチャンスなのに、誰も、ゲイレンが帝国の研究者ゆえに罠と勘繰り、誰も戦おうとしない臆病者の集まりでした。唯一、好戦的なラダム提督だけが出撃を提案していました。ジンは愛想を尽かし、宇宙船に向かいます。去り際にモン・モスマに言われます。「希望を信じているの?」。そこにキャシアンが呼びとめました。「どこに行くんだ?」 振り向くと、他にもパイロットたちが数十人集まっていました。彼らは情報将校。スパイです。彼らはいつも後ろ暗い任務に就き、敵味方のどちらも騙し、仲間を失いながら、唯一の慰めは任務の成功だけです。だから、ジンの気持ちは分かるのです。「デススターの設計図を奪えれば、今後の反乱軍の戦いは有利になる。フォースと共にあらんことを」ボーディが奪った帝国軍のシャトルで飛び立とうとすると、管制室から呼び止められます。「そのシャトルの発艦許可は出ていない。所属を述べろ」 ボーディが悩んでいると、ジンが適当に言ってというので、「ローグ、ローグワンだ!」「そんな申請はでてないぞ」と管制室がわめいていますが、K-2SOが「たった今、出来ました」。シャトルの発進後、何機かのXウイング部隊も続きます。
ローグワン/スターウォーズストーリーの詳細あらすじ:結末
惑星スカリフでは、クレニックが待ち受けて、警備を強化していました。しかし、シャトルを奪われたことまでは気づいてなかったので、それがローグワンを救いました。万が一、認識コードを変えられていたら、惑星シールドで、宇宙の藻屑になっていたでしょう。着陸許可が下り、ジン、キャシアンは帝国軍の将校の服を着てK-2SOが続きます。ボーディは、荷物検査の手続きをしています。その隙をついて、他のメンバーも地上に潜入します。しかし、流石にXウイングは反乱軍の機体です。帝国軍もバカではないので、シールドを閉じました。何機が、シールドに叩きつけられます。敵の侵入があったと地上波大慌てになります。それどころか地上でも爆発が起きます。そちらに、警備兵が向かいます。K-2SOが同型機から地図を奪い、スカリフのシタデルタワーの侵入路が判明し、警備兵が不在になったことで、侵入は容易になります。でも、問題もありました。シールドがはられたことで、設計図の大容量のデータが送れないのです。キャシアンはボーディに「何とかしてくれ」と頼みます。方法はタワーのマスタースイッチを探すことです。そして、シールドを何とか開けなければいけません。とりあえず、ボーディーはシャトル内部の電源にコードをつなごうとしますが、ひっかってしまいます。その上に4足歩行の攻撃兵器AT-ACTが襲いかかってきます。EP5でXウイング等の航空兵器があれば、その巨大な脚にワイヤーを絡ませて、こけさせることができるのですが、地上部隊の移動手段は徒歩です。走って逃げるしかありません。ボーディーは何とか引っかかったコードを外して電源をつなぎ、シールド外のXウイング隊に向けて連絡を取ろうとします。しかし、反乱軍本部にもスカリフでの異常事態は伝わっていて、いち早くラダム提督が艦隊を引き連れて駆けつけていました。ボーディーの連絡を受けとり、シールド発生装置を巡って、戦闘が始まります。その頃、反乱軍基地では、2体のドロイドC-3POとR2-D2が突如はじまった反抗作戦に驚き狼狽えていましたが、別の戦艦に乗り込んだようです。その戦艦名の中ではベイル・オーガナ議員が娘に知り合いのジェダイ(オビワン・ケノービ)にメッセージャーになるよう頼みごとをしていました。浜辺では、マスタースイッチを巡って、先頭が繰り広げられていました。何故か砂浜のど真ん中にあるのです。そこに辿り着こうと、兵士たちが1人また1人と倒れていきます。そこに、チアルートが歩いて近づこうとします。「フォースと共にあらんことを」と念仏のように唱えながら、何とか辿り着き、レバーを倒し、タワーに向かってエネルギーが送電されました。しかし、チアルートは蜂の巣にされてしまいます。ベイズもチアルートを守りきれなかった慙愧の念で怒り、戦いますが、何人かを道連れにしたものの、敵の自爆に巻き込まれました。ボーディーも船ごと爆破されます。その頃、ジンとキャシアンは設計図の書庫に入ります。K-2SOが書庫前で2人に支持を出します。ジンが書庫に入る前に、K-2SOに「必要でしょ?」とブラスターを託します。「全く人間という物は分からない」と言いながら、入ってくる、ストームトルーパーを倒していきます。この頃になって、クレニックは書庫に侵入者がいることに気づき、警備隊を送り、自らも向います。K-2SOは書庫の入り口を締め、何人かのトルーパーを道連れに自爆しました。書庫の中の2人は、K-2SOの指示が途絶え、彼の最期を悟り、マニュピレーターが使えなくなったので、書庫に飛び移って、人力で探します。おおよその場所は分かっていますが、どれなのかは分かりません。そこでジンが思い出しました。「私のスターダスト」。「スターダストよ」それが目当ての設計図でした。しかし、クレニックが警備隊と共にやってきて、2人を狙います。キャシアンがジンをかばい、落ちていきます。ジンは最上階をめざし、手動でアンテナにデータを送信します。追いついてきたクレニックがジンを狙います。「お前は誰だ?」 ジン「知ってるはずよ。ゲイレン・アーソの娘。ジン・アーソ。お前の企みはここまでよ」 クレニック「聞いたセリフだが、お前たちこそ終わりだ」そう言った時でした。生きていたキャシアンが背後から撃ち、クレニックは倒れます。その頃、反乱軍の艦隊がスターデストロイヤーに片舷に突っ込み、フルスロットルで、航跡を変え、もう一隻のスターデストロイヤーにぶつかり、シールド発生装置が破壊されました。設計図の送信は無事完了しました。長居は無用です。ラダム提督は撤退を命じますが、そこに、帝国軍が大艦隊を引き連れて現れました。反乱軍の大部分は、妨害されてハイパースペースに入れず、その宙域に取り残されます。ターキン提督は、もはや使い物にならなくなった惑星スカリフの電波塔に向けて、デススターのレーザー砲を発射させます。クリニックは意識を取り戻しますが、逃げることはできません。ジンとキャシアンは、浜辺に降りていましたが、彼らもまた、その衝撃波に包まれます。キスをしながら。ローグワンは全滅しました。宇宙でも、Xウイング部隊がデストルーパー部隊のタイ・ファイター部隊やタイ・ストライカー部隊に次々に落とされていきます。しかし、まだ希望は生きています。設計図のデータを守るべく、反乱軍たちの兵士たちは、必死に逃げています。でも、そこにダースベイターが乗り込み1人白兵戦を挑んできました。ハッチをフォースで、歪ませて、開閉できなくして、赤いライトセイバーで、切り殺していくのです。地獄絵図ですが、何とか手を出せる程度に開いた穴から設計図データを手渡し、その兵士も切り殺されました。やがて、兵士から設計図を受け取ったレイア・オーガナ姫は、その希望を元に、惑星オルデラーンに向けて飛び立つのです。そして、39年前のEP4冒頭につながります。「スター・ウォーズ」メインテーマが鳴り響きます。 時は内乱のさ中。凶悪な銀河帝国の支配に反乱軍の秘密基地から奇襲を仕掛け帝国に対し初めて勝利を収めた。更にその戦闘の合間に反乱軍のスパイは帝国軍の究極兵器の設計図を盗み出すことに成功。それは”デス・スター”と呼ばれ惑星をも粉々にするパワーを持つ宇宙要塞基地だった。凶悪な帝国軍に追われながらレイア姫は盗み出した設計図を手に故郷へと急いだ。人類を救い銀河に自由を取り戻すために…
以上、映画ローグワン/スターウォーズストーリーの詳細あらすじと結末でした。
「ローグワン/スターウォーズストーリー」感想・レビュー
-
「スターウォーズ」の公開第1作目の最初の場面で,レイア姫がR2D2に何かデータを託すシーンがありますが,この「ローグワン」こそ,その直前のエピソードになるということが,最後になって判明します。そのエンディングでジ~ンと「スターウォーズ」第1作目がよみがえり,驚きと感動が沸き上がりました。しかも,そのデータがレイア姫に届くまでに,「ローグワン」の主人公2人は,抱き合ったまま光に包まれます。もう涙・・・涙でした。
-
観ていて、すごく複雑な心境になりました。旧3部作においては、帝国は悪で同盟側(反乱軍)が正義だということに、何の疑いも持たないですみました。でも「テロとの戦い」の時代である今日、ジンたち反乱軍は、見ようによっては秩序を乱すテロリスト以外の何物でもなくなってしまいます。もちろん、それでも反乱軍側に正義があるはずなのですが、彼らに殺された「名もなき帝国軍の兵士たち」のことも、忘れたくないです。
名もなき戦士たちの戦いを描いたスターウォーズシリーズのスピンオフ的な作品で、スターウォーズシリーズの主役ともいえるジェダイやハン・ソロといったメンバーは出演しないものの、物語自体はデス・スターの設計図を入手するという重要なストーリーでスターウォーズの世界観をしっかりと感じることのできる映画に仕上がっています。
また時系列的に見てもエピソード3と4のあいだの作品ということになり、撮影時期がかけ離れた2つの作品を上手くつなぐ役割も果たしていて、ファンにとってはラストの演出に感慨深いものがあります。