るろうに剣心 明治剣客浪漫譚 維新志士への鎮魂歌の紹介:1997年日本映画。TVアニメ「るろうに剣心 明治剣客浪漫譚」の劇場版。洋館見物のために横浜まできた緋村剣心達は、ふとしたきっかけで時雨滝魅と出会います。剣心と時雨は、元侍という境遇から意気投合しますが、時雨はかつて剣心が切った会津藩士高槻厳達の仲間でした。時雨は明治政府に不満を持つ士族を糾合して明治政府を倒し新しい世の中を作る計画をすすめていましたが、同時にこの計画の裏で恐るべき陰謀が進行しており、剣心達もそれに巻き込まれていくことになります。
監督:辻初樹 声優:緋村剣心(涼風真世)、神谷薫(藤谷美紀)、明神弥彦(冨永み~な)、相楽左之助(上田祐司)、斎藤一(鈴置洋孝)、時雨滝魅(井上和彦)、高槻厳達(佐々木望)、高槻朱鷺(宮村優子)、田母野鋭敏(小杉十郎太)、加治木貞史郎(子安武人)、武蔵野泰春(山口勝平)、ほか
映画「るろうに剣心 明治剣客浪漫譚 維新志士への鎮魂歌」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「るろうに剣心 明治剣客浪漫譚 維新志士への鎮魂歌」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
映画「るろうに剣心 明治剣客浪漫譚 維新志士への鎮魂歌」解説
この解説記事には映画「るろうに剣心 明治剣客浪漫譚 維新志士への鎮魂歌」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
るろうに剣心 明治剣客浪漫譚 維新志士への鎮魂歌のネタバレあらすじ:起
洋館見物のために横浜に来た緋村剣心、神谷薫、明神弥彦、相楽左之助は、女性が外国の水兵達に絡まれる現場に遭遇します。そこへ刀を持つ男性が現れて女性を助けますが、水兵達は男性に襲い掛かり乱闘となりました。
剣心達は男性を助けるために乱闘に加わりますが、警官が駆け付けため、その場を後にしました。剣心は男性と寺の前で落ち合い、そこで境遇などを話し合い意気投合しました。男性は時雨滝魅と名乗り、再開を約束して去っていきました。
寺から帰る剣心の前に斎藤一が現れ、時雨は危険な男だから近づくなと警告しました。剣心が薫達の元に帰ると、薫達は、先ほどの水兵に絡まれていた女性は元会津藩士の娘で高槻朱鷺という名前だと話していましたが、剣心には会津の高槻という名に心当たりがありました。
剣心達が横浜の街を歩いていると、士族が英国公館を襲う現場を目撃しますが、駆け付けた田母野男爵が率いる陸軍がこれを鎮圧しました。その後、時雨の屋敷に英国公館を襲撃した実行犯である加治木貞史郎がやってきました。彼らは政府に対する反乱を計画しており、英国公館を襲撃したのもその計画の一環でした。
時雨はかつて自分の判断間違いのために、仲間だった高槻厳達が何者かに切られる場面を目撃しており、時雨は厳達達や仲間の無念を晴らすためにも、反乱を実行に移す決断をしました。
るろうに剣心 明治剣客浪漫譚 維新志士への鎮魂歌のネタバレあらすじ:承
朱鷺が、剣心のもとに時雨のことで相談があると訪ねてきました。朱鷺は「時雨は幕末に何者かに切られて死んだ兄の厳達の仲間である」と話しますが、その厳達を切ったのは剣心でした。
朱鷺は時雨が何かを悩んでいると感じており、剣心に時雨の相談にのってくれるように頼みました。剣心は時雨に会うと、朱鷺が心配していると話しますが、時雨は「何かあったら朱鷺を頼む」とだけ言って姿を消しました。
その夜、時雨は明治政府を倒し新しい世の中を作ると仲間たちに撃を飛ばし、ついに反乱計画を実行に移しました。その後、加治木が密かに田母野のもとを訪ねました。実は田母野は、加治木を通じて時雨達に横流した陸軍の武器で英国大使を殺させることで、陸軍のトップである陸軍卿の山県有朋に責任を取らせ、その後釜に自分が就くことを狙っていました。
剣心達は時雨が何かを企てようとしていることを掴んでいましたが、時雨の所在をつかめていませんでした。その時、時雨と最後に会った弥彦が、時雨が国賓と言っていたことを思い出し、剣心達は時雨の目標はその日行われる予定の国賓である英国公使のパレードであると考えました。
るろうに剣心 明治剣客浪漫譚 維新志士への鎮魂歌のネタバレあらすじ:転
厳重な警戒の中、英国公使のパレードが行われましたが、何事もなく終わりました。しかし、パレードが、迎賓館の敷地に入った瞬間に、時雨が率いる反乱軍の攻撃が始まりました。
パレードが終わり油断したところを攻撃されたことで、警備の陸軍は浮足立ち、その隙をついて時雨は英国公使を切ろうとしますが、駆け付けた剣心がそれを妨害しました。そして、剣心と時雨は斬り合いますが、剣心の太刀筋を見た時雨は厳達を切ったのは剣心だったことに気付きました。
そのころ、体勢を立て直した陸軍が反撃に出たことで、反乱軍は次々に倒され、時雨は剣心との戦いを中断すると、生き残った仲間と共に退却しました。退却した時雨達が上野の山に立てこもったことを知った田母野は計画が失敗したことから、口封じのために山県に時雨達の殲滅を進言します。
しかし、そこに剣心が現れ、旧知の山県に時雨との話し合いを申し出たところ、山県は一刻だけとの条件で了承しました。そこに朱鷺が現れ、剣心に兄の厳達が死んだあと自分の世話をしてくれた時雨のことを頼むと、剣心は時雨を連れて帰ると朱鷺に約束しました。
その後、剣心は薫にだけ厳達を切ったのは自分であると打ち明け、薫は運命の残酷さに涙を流しました。
るろうに剣心 明治剣客浪漫譚 維新志士への鎮魂歌の結末
剣心は上野の山に立てこもっている時雨の元を訪れました。時雨は剣心が厳達を切ったことは問題にしませんでしたが、今の腐敗した明治政府を倒すことは譲らず、剣心と再び斬り合いとなりました。
時雨は厳達を切った時の太刀筋を覚えており、剣心の技や動きを見切っていました。さらに、時雨は厳達より強く、厳達と互角だった剣心は苦戦しますが、最後の力をふり絞って新しい技を繰り出し、時雨を倒しました。
時雨は立ち上がると、まだ戦おうとしますが、そこに朱鷺がやってきて時雨を止めました。時雨は厳達に朱鷺のことを託されたことを思い出し、朱鷺の想いを受け入れました。
そして、時雨は反乱を終わらせるために出頭しようとしますが、そこに田母野が指揮する小隊が突然銃撃を行い、反乱軍の兵士は次々と倒れていき、時雨は朱鷺をかばうために銃弾を浴び死にました。
剣心は山県との約束に背き銃撃した田母野の行為に怒って田母野を倒すと、斎藤から田母野の陰謀の報告を受けた山県が駆けつけてその場を沈めました。
騒動が片付いた後、剣心は朱鷺に「兄を切ったのは自分である」と打ち明けますが、朱鷺は「時雨が幕末の頃は各人が信じた道のために純粋に戦っていたと言っていた」と、剣心の行為を受け入れました。そして、朱鷺は時雨の遺品を、故郷の会津に埋めるために旅立ちました。
以上、映画「るろうに剣心 明治剣客浪漫譚 維新志士への鎮魂歌」のあらすじと結末でした。
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