ルージュの手紙の紹介:2017年フランス映画。カトリーヌ・ドヌーヴが自由奔放に生きてきて癌になった義理の母を演じ、生真面目な助産婦で義理の娘をカトリーヌ・フロが演じます。30年前に姿を消した義理の母ベアトリスが、突然父を尋ねてクレールに電話をかけてきたことから始まるストーリー。ベアトリスが去った後、父は自殺しており、憎しみを抱いていたクレールにベアトリスはその奔放な性格でクレールの心に入って行き…。
監督:マルタン・プロヴォ 出演: カトリーヌ・フロ(クレール)、カトリーヌ・ドヌーヴ(ベアトリス)、オリヴィエ・グルメ(ポール)、カンタン・ドルメール(シモン)、ミレーヌ・ドモンジョ(ロランド)、ポーリーヌ・エチエンヌ(セシール)、ほか
映画「ルージュの手紙」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「ルージュの手紙」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
ルージュの手紙の予告編 動画
映画「ルージュの手紙」解説
この解説記事には映画「ルージュの手紙」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
ルージュの手紙のネタバレあらすじ:起
助産婦のクレールは、今日もまた新しい命を取り上げます。帰宅すると、留守番電話に息子からのメッセージの他に、30年前に姿を消した義母ベアトリスからのメッセージが入っていました。
クレールの元に一人の妊婦がやって来ます。クレールは検査を拒むその少女の警戒心を解くことから始めます。
クレールはベアトリスを尋ねます。タバコをくわえたベアトリスはウイスキーを勧めます。ピーナッツを抱え歩きながら父の事を聞くベアトリスに、クレールは「何故父の近況を知りたいの?」と尋ねると、ベアトリスは「私は癌なの」と無表情で答えます。その後も、昔話を楽しそうに話すベアトリスに「父は死んだわ、あなたが出ていってすぐに」と言うとベアトリスは動揺します。
「昔のことは全て忘れて再会し、仲良くできると思った」と涙ぐむベアトリスに、クレールは涙を拭くテッシュを渡します。帰ろうとするクレールを呼びとめ、ベアトリスはクレールの指に父親からもらったものだと言って、エメラルドの指輪をはめます。帰宅したクレールは引き出しにその指輪を投げ入れます。
ルージュの手紙のネタバレあらすじ:承
息子のシモンが彼女リュシーを連れて菜園にやってきます。リュシーの妊娠を聞き、涙するクレールでした。そんな時ベアトリスから電話がかかってきます。治療方針などで不安を隠せないベアトリスは取り乱し、クレールを頼り、会って欲しいと約束を取り付けます。
落ち着きを取り戻した様に見えるベアトリスは、その足でギャンブルをしに行きます。クレールと食事を取ります。クレールは「何故目の前に現われたの?」と尋ねると「自分が病気で死ぬと思ったら、何が大切か考えたの。それがあなたの父親だった。私がただ一人愛した男よ」とベアトリスは答えます。
ルージュの手紙のネタバレあらすじ:転
ベアトリスの手術が終わり、クレールは付き添います。ベアトリスは医者に娘だとクレールを紹介します。外出許可をもらい、帰宅する途中、借金を返済しようとしますが小切手を病院に忘れたと言うベアトリスに代わり、クレールは小切手を切ります。
ベアトリスの家で髪を解き、化粧を直し、隣家のポールから借りた車を返しに行きます。それまで遠ざけていたポールを受け入れたクレールは、自らポールにキスをします。
クレールと同居する事になったベアトリスは、クレールに甘え、クレールはベアトリスを受け入れ、2人でベッドに座り、亡き父のスライド写真を観ていると、そこにシモンがやって来ます。その顔は父とうり二つで、ベアトリスは言葉を失います。
ルージュの手紙の結末
ベアトリスの病状は良くはならず、心も不安定で「今まで好き勝手に生きて来たわ、でも今はあなたに頼る哀れな女よ、お金もないわ。この時計を売らなきゃ医療費も払えない」そう言うベアトリスにクレールは、自分の指から指輪をはずし、ベアトリスに渡してそっとキスをします。
菜園で癒されたベアトリスとクレールは、ポールの誘いでトラックに乗ってドライブに行きます。三人の歌声で車内は賑やかになります。
そしてベアトリスは置手紙を残し、クレールの元を去ります。手紙の最後には「愛してます」とありました。
菜園に来たクレールとポール。クレールが自宅に届いた封書を開くと、そこにはキスマークとエメラルドの指輪。池にはボートが岸から放され、ふわふわと浮かんでいました。
以上、映画「ルージュの手紙」のあらすじと結末でした。
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