三本木農業高校、馬術部 ~盲目の馬と少女の実話~の紹介:2008年日本映画。三本木農業高校、馬術部で世話をしているのは、馬術選手権で名声をはせた、タカラコスモスです。タカラコスモスは、目を患いやがて失明する運命でした。その担当になったのが女子生徒・菊池香苗。馬と馬術部員の心の交友を美しい自然の景色を通して描かれた実話を元にした物語です。実在する青森県立三本木農業高等学校の馬術部の物語です。
監督:佐々部清 出演:長渕文音(菊池香苗)、柳葉敏郎(古賀博)、奥村知史(岡村賢治)、森田彩華(森陽子)、西原亜希(園田帆乃夏)、小林裕吉(高橋守)、吹越満(菊池隆)、ほか
映画「三本木農業高校、馬術部」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「三本木農業高校、馬術部」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
映画「三本木農業高校、馬術部」解説
この解説記事には映画「三本木農業高校、馬術部」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
三本木農業高校、馬術部 ~盲目の馬と少女の実話~のネタバレあらすじ:起
夜明け前、三本木農業高校、馬術部の馬房で、馬が水置けを蹴飛ばし女子生徒がこのバカ馬!と罵ります。馬の名前は、タカラコスモス、その担当が菊池香苗と明記されています。呼び名は、コスモです。5人の部員たちが各担当の馬で、バー超えの練習をしています。馬術部の顧問・古賀博がそれぞれに注意をしています。香苗が職員室に入ると、新入部員が退部届けを出していました。古賀がコスモを秋まで北海道に種付けに出すと告げます。校庭で、陽子が嬉しそうに担当の馬を携帯の待ち受けにして、香苗に見せています。獣医の坂口がコスモの背中を撫でて、香苗にコスモがプライドが高く気性も荒いので扱いにくいと話します。顧問室で、坂口と古賀がコスモの目のことを話しています。古賀は、名馬をもう一度復活させたかった。自分だったら、コスモの目が治せるんじゃないかと思ったが、うぬぼれていたと苦笑いします。坂口が古賀に、何故香苗をコスモの担当にしたのかを問うと、気が強かったからと答えます。香苗がコスモを外に出そうとしても怖がって抵抗します。香苗は厩舎でいつも馬が落ち着くからと、クラシック音楽を流しています。高橋守と話していると、コスモのことをバカ馬と罵ります。高橋がコスモに近づくと、噛まれてしまいます。青森のテレビ局が馬術部のインタビューに来ます。香苗に目の悪いコスモの話を聞いている時に、コスモが暴れます。
三本木農業高校、馬術部 ~盲目の馬と少女の実話~のネタバレあらすじ:承
牧場で、香苗は言うことをきかないコスモに手こずっています。文句を言いながら、香苗がふとコスモの目を見ると、左目がほとんど視力が無いことに気づきます。コスモを見る香苗の目が優しくなります。厩舎に入れようとして、コスモが暴れ、香苗は怪我をしますが文句は言いません。コスモの馬房に来て、目ヤニを取ってやります。香苗は、コスモが北海道に種付けに連れて行かれることで、野間校長にどうしても必要なのかと聞きます。野間は私も見てみたいと答えます。コスモが送られて、香苗は元気がありません。第29回東北高等学校、馬術選手権大会当日。園田帆乃夏は、高校最後の大会です。他の部員も出場しますが、あまり成績はよくありません。キャプテン、帆乃夏もミスをしますが競技は最後まで走ります。大会が終わり、打ち上げ会で、古賀が帆乃夏に蹄鉄に馬の写真を貼った物を首にかけてやります。帆乃夏が、ありがとうございますと涙ながらに礼を言います。香苗たちが歌を歌っていると、賢治が試合に負けても楽しそうだなと嫌味を言います。賢治にコスモをばか馬と言われて、香苗が怒り、バケツの水をかけて、取っ組み合いになります。香苗が賢治に押さえつけられて喧嘩は終わります。
三本木農業高校、馬術部 ~盲目の馬と少女の実話~のネタバレあらすじ:転
次の日、香苗が高橋と馬に乗る練習をしていると、賢治がまた嫌味を言います。香苗のバー超えが終わった後、バーを高くして賢治が練習します。賢治の馬・キングがバランスを崩して倒れ、左前足を痛めます。坂口がキングの手術をして、ギブスを巻きます。古賀は心配するみんなに、キングが足を骨折したと報告します。残念だが、薬殺することに決めたと話します。事故の責任は自分にあると言います。古賀は、キングは落馬した賢治の方に倒れないように必死でがんばったと話します。賢治が役にたたないコスモを助けたのに、なんでキングを助けないんだと言うと古賀に殴られます。古賀は、馬はペットでねぇと怒鳴りつけます。賢治は出て行きます。古賀は顧問室でアルバムを開きます。キングファルコン、青影2歳名馬になる予感と書かれてありました。厩舎のキングの馬房に花が飾れています。古賀がキングの取ったメダルを触り、むせび泣きます。その様子を隠れて香苗と陽子が見ています。季節は秋になり、馬術部が練習をしています。賢治は馬術部に出て来ていません。コスモが帰って来て、香苗は喜びます。しかし、コスモが出産出来るのか心配です。坂口が香苗に、コスモのことを必要とする人がいれば、コスモにとって大きな力になると話します。それがなければ、コスモはもう心を開かない、馬は人の信頼に応えようとする生き物だからと話します。坂口は、香苗に、やってみると優しく見つめます。早苗は、コスモに優しく話しかけながら、誘導しながら散歩させます。早苗がバリカンでコスモの毛を刈りますが大人しくしています。冬休みになり、寮の生徒が帰郷します。香苗は家に帰り、両親が自分のことを大切にしてくれていることを実感します。香苗が顧問室の古賀に挨拶にきます。早苗は、コスモに安産のお守りをつけてあげます。コスモのお腹も順調に大きくなってきました。新入部員の獲得時期になりました。早苗が雨宿りしていると、賢治が傘を貸してくれました。賢治が社会の先生に女子寮の早苗の所に体温計と薬を届けてほしいと頼まれます。早苗の部屋に賢治が入った時に外から山下翠が入ってきたので、思わず賢治は隠れます。再び、翠が入ってきて、二人を見て、意味ありげに出ていきます。
三本木農業高校、馬術部 ~盲目の馬と少女の実話~の結末
授業中にコスモが産気づいたと、合図が見えます。気づいた古賀は自習にして飛び出します。馬術部は慌てて集まり、野間校長もかけ付けます。みんなの前でコスモの出産が無事終わります。生まれたのは雌で、早苗が名付け親になります。感動している賢治に、早苗はもどって来るように話します。子馬は、モスカと名づけられました。コスモはモスカにぴったりと寄り添います。早苗が賢治に、薬のこと、傘を貸してくれたことに礼を言います。賢治が、自分がキングを飛ばしていたと思っていたと悔やむように言うと、遮るように、香苗が岡村だからだよと言います。キングは岡村を信頼していたんだと言い、自分はコスモのことを何も見ていなかったと話します。だから、こんどはコスモに信じてもらえるようになりたいと思ったと賢治に言います。賢治は出来るよ菊地ならと笑顔で言います。香苗は、賢治にみんな待っているからと立ち去ります。厩舎に賢治が来て手伝います。早苗がコスモと呼びかけるとコスモは初めて振り返ります。早苗は喜んでコスモの顔を撫でます。馬術部にコスモを育てた北島先生が来ます。モスカを引き取りに来たのです。早苗は古賀に馬のことだけ考えて人間のことを考えていないと抗議します。野間校長が責任は全部自分だと話し、早苗にコスモを見てくれてありがとうと礼を言います。暴れるコスモからモスカを離し、車に乗せます。車の後を香苗がモスカと叫びながら追いかけます。香苗は古賀に競技会にコスモと出たいと言います。古賀は香苗の思いに協力したいと思いました。香苗とコスモの練習が始まります。第30回東北高等学校、馬術選手権大会当日。古賀が、再びコスモの勇姿を見れることに香苗に礼を言います。香苗とコスモの競技が始まります。コスモは障害に足をひっかけて失格となります。戻ろうとした時、コスモは動きません。香苗はコスモが飛びたいのだと感じました。周りからコスモの大合唱です。香苗は再度チャレンジして、コスモはバーを跳び越しました。卒業式、香苗は卒業証書を手に厩舎で担当の自分の名前を消します。コスモとの思い出が浮かびます。担当者欄に高橋と書き、コスモに涙の別れを告げるのでした。
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