死国の紹介:1999年日本映画。高知県の北西部が故郷の莎代里が大人になって帰郷しました。小学生時代に仲良しの文也と莎代里と3人で遊んだ思い出がいっぱいありました。しかし莎代里の死を知り、莎代里の幽霊を見たことから、文也から真相を聞き出します・・・という内容の四国88カ所巡りを題材にしたホラー映画です。
監督:長崎俊一 出演者:夏川結衣(明神比奈子)、筒井道隆 (秋沢文也)、栗山千明 (日浦莎代里)、根岸季衣(日浦照子)、大杉漣(日浦康鷹)、佐藤允(仙頭直朗)、大寶智子(浅川ゆかり)ほか
映画「死国」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「死国」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
映画「死国」解説
この解説記事には映画「死国」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
死国のネタバレあらすじ:起
高知県北西部の矢狗村では、死者の霊を呼び出して遺族らに会わせる降霊の儀式が昔から行われていました。矢狗村に住む、小学生の比奈子、莎代里、文也の3人はいつも一緒に遊んでいました。莎代里がリーダーシップを持ち、比奈子はいつも莎代里の後をついてきて、文也は二人の憧れの存在でした。ある日、莎代里の家に行った比奈子は、何かの儀式の行われている部屋を覗いてしまいました。その後比奈子は莎代里に見たことをしゃべったら友達をやめると言われました。数日後、近くの川で比奈子が溺れました。流される比奈子を助けようと文也は大人を呼びに行きました。川に戻ると莎代里が比奈子を助けていました。やがて比奈子の一家は東京へと引っ越しました。比奈子は莎代里に鈴を渡し旅立ちました。
死国のネタバレあらすじ:承
数年が経ち、大人になった比奈子が矢狗村へ帰って来ました。実家の今後をどうしようかという帰郷でした。実家に戻ってゆっくりした後、莎代里の家を訪ねますが誰もいませんでした。しかし2階の窓には人の気配がしました。商店街でゆかりに会い、話を聞くと、莎代里は16歳の時、川で溺れて死んだと言いました。夕方、祭りの会場で準備をしていた文也に会いました。文也から詳しい話を聞くと、莎代里が死んだあと、父の康鷹は石鎚山で崖から転落し、植物人間状態で入院中で、母の照子は莎代里の死後、四国88カ所巡りをしていると言いました。その夜比奈子は枕元に莎代里がいる夢を見ました。目覚めるとそこには比奈子が渡した鈴が落ちていました。祭りの後、『神の谷』と呼ばれる入り口の地蔵の首が飛ばされ、封鎖されていた入り口が壊されていました。
死国のネタバレあらすじ:転
文也が『神の谷』の入り口にいると比奈子がやって来ました。文也も莎代里の幽霊を見ていて、この『神の谷』が関係していると考え、二人で奥へ入りました。奥には小さな深い池があり石柱が立ってました。そして文也は比奈子に莎代里が死んだのは降霊の儀式中で、悪霊に呪い殺されたのかもしれないと言いました。その後比奈子はゆかりから、自分が引っ越した後、莎代里が比奈子の悪口を言っていたこと、そして文也と莎代里が交際していたことを聞かされました。文也と莎代里は照子の88カ所巡りが逆回りにされていることを聞き、莎代里の家に侵入しました。すると実際に逆回りした札が順番に貼られていました。その夜、文也と比奈子は結ばれました。比奈子の自宅でくつろいでいると、莎代里の霊が現れました。二人は人づてに聞き、石鎚山の霊媒師仙頭に会いました。仙頭から88カ所巡りを左から逆に回ると結界が張られると言い、死んだ人の年齢分回るとその人が蘇ると聞かされました。
死国の結末
16回目の逆回りを終えた照子は入院中の康鷹に終わったことを告げました。そして石鎚山で崖から突き落としたのは照子でした。照子は『神の谷』の池でお経を唱えました。すると池の中から莎代里が現れ、抱き寄せた後自宅で儀式を始めました。完全に蘇った莎代里は照子に抱きつき、そのまま絞殺しました。そして比奈子と文也の目の前に莎代里が現れました。二人が結ばれたことを恨んでいました。そして文也にこの村を一緒に出ようと言いました。『神の谷』に行き、文也は莎代里を抱き寄せキスをしました。すると莎代里は文也を抱き寄せ、絞め落としました。そこに仙頭がやって来て莎代里にお経を唱え始めました。池に落ちた莎代里をそのまま沈めようとした時、文也が起き上がり、池に飛び込み、莎代里を抱きかかえながら沈んでいきました。仙頭はこの時とばかり、石を投げ込み、お経を唱え文也もろとも莎代里を鎮めました。全てが終わった比奈子は帰路の途中で石鎚山に向かって礼拝しました。
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