記者たち 衝撃と畏怖の真実の紹介:2017年アメリカ映画。2002年、大量破壊兵器保持を理由にジョージ・W・ブッシュ大統領がイラク侵攻を進めようとする中、それがアメリカ政府によって仕組まれた戦争だと知った地方新聞社の記者たちは真実を暴こうと奮闘する。
監督:ロブ・ライナー 出演:ウッディ・ハレルソン(ジョナサン・ランデー)、ジェームズ・マースデン(ウォーレン・ストロベル)、ロブ・ライナー(ジョン・ウォルコット)、トミー・リー・ジョーンズ(ジョー・ギャラウェイ)、ジェシカ・ビール(リサ)、ミラ・ジョボビッチ(ヴラトカ・ランデー)ほか
映画「記者たち 衝撃と畏怖の真実」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「記者たち 衝撃と畏怖の真実」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
記者たち 衝撃と畏怖の真実の予告編 動画
映画「記者たち 衝撃と畏怖の真実」解説
この解説記事には映画「記者たち 衝撃と畏怖の真実」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
記者たち 衝撃と畏怖の真実のネタバレあらすじ:起
2001年9月11日、ニューヨークで同時多発テロ事件が発生すると、アメリカ政府はテロ事件の首謀組織であるアルカイダとイラク政府がつながっていると考えるようになる。2002年、ブッシュ大統領は「イラン、北朝鮮、イラクは悪の枢軸、テロ支援国家である」という演説をし国民のイラクへの敵対心が増していく。そして遂に当時の大統領ジョージ・W・ブッシュ大統領はイラクが大量破壊兵器を保持しているとい理由でイラクへの侵攻を始めようとしていた。
アメリカ政府が言うイラクの大量破壊兵器保持を疑った地方新聞社ナイト・リッダーのワシントン支局長ジョン・ウォルコットは2人の部下ジョナサン・ランデーとウォーレン・ストロベルへこの説の裏を取るよう指示する。2人の記者は大勢の政府関係者達に徹底した取材をするが、一向にイラクの大量破壊兵器保持が事実だと言う証拠が掴めづにいた。さらにイラク大統領フセインとアルカイダの関連性がないと判り、政府の発表の信憑性への疑いを深める。ジョンは軍の関係者との繋がりが多くある元従軍記者で「伝説の記者」と呼ばれるジャーナリストのジョー・ギャラウェイに協力を求める。
記者たち 衝撃と畏怖の真実のネタバレあらすじ:承
同じ頃、一般家庭のグリーン家、高校を卒業したばかりの一人息子アダムが兵士に志願して戦場へ行く決意を両親に伝えていた。母親はイラクがどこかも知らないアダムを必死に止めようとするが彼の決意は変わらなかった。ある日ウォーレンとジョナサンはイラクの大量破壊兵器保持が嘘であると言うアメリカ政府関係者の女性に会い取材をする。
彼女は政府のやっていることが間違っているからと、2人に政府の発表が嘘である事を告発する。彼女の正体が国防相(ペンタゴン)の職員だと知った2人は 政府の発表が捏造されたものだと確信する。ジョーもまた自分の持つコネクションを駆使して得た軍の関係者からの証言により政府の嘘を確信する。
記者たち 衝撃と畏怖の真実のネタバレあらすじ:転
ジョンに裏が取れた事を伝えたウォルターとジョナサンはイラクの大量破壊兵器保持が政府の捏造、情報操作である事を綴った政府への批判記事を書く。その間にもNYタイムズやワシントンポストと言った大手新聞社がアメリカ政府の発表を肯定する、イラクの大量破壊兵器保持を報じるのだった。
ある日、唯一批判記事を書いていたウォーレンとジョナサンの元に「裏切り者」と題された脅迫メールが届く。しかしそれを見たジョーは何も言わずに脅迫メールのスペルを直すと、社員全員へ大手新聞社が真実で無い事を報道し政府の広報活動の役割をしていても自分たちナイト・リッダーは真実のみを報道すると言うモットーを持ち、「他人の子供達を戦場に送る政府の人間ではなく自分の子供達を戦場に送る親たちの味方」だと勇気付ける。
記者たち 衝撃と畏怖の真実の結末
2003年2月5日、ニューヨークの国連安保理にてイラクの大量破壊兵器の存在についてアメリカ国務長官コリン・パウエルが報告をする。その後兵士たちが招集され、アダムも両親に別れを告げるとイラクへと出発する。3月6日、ブッシュ大統領は会談にてイラクへの侵攻を「私の使命は米国民を守ることだ」と述べ、イラクへの侵攻に踏み切る決意を表した。アダムが仲間たちとイラクの砂漠を移動していると爆弾の攻撃を受け、戦車は大破し大量の煙を出す。命は助かったものの足を無くし車椅子生活になったアダムはアメリカへ帰国すると、命を落とした兵士達の石碑へ行き同じくそこにいたジョーと挨拶を交わすのだった。
やがて人々はジョナサン・ランデー、ウォーレン・ストロベル、ジョン・ウォルコット、ジョー・ギャラウェイが報じた事が全て真実だった事に気付く。NYタイムズは誤った情報を報道した事に対して読者へ謝罪をした。このイラク戦争により17年経った今も尚イラクにはアメリカの軍隊が従事、戦争コストは2兆ドルに達し、3万6千人以上のアメリカ兵が死傷、100万人のイラク人が死傷している。そして発見された破壊兵器はゼロである。
以上、映画「記者たち 衝撃と畏怖の真実」のあらすじと結末でした。
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