シュランケン・ヘッド/アメリカの怪談の紹介:1994年アメリカ映画。ギャングに殺害された少年達がブードゥー教の呪術で蘇り、復讐を果たすホラー作品。トミー、ビル、フレディの3人組は、ヴィニー率いる町の不良からいつも絡まれていた。ある夜、ヴィニー達の悪事を警察にばらしたことで逆恨みされてしまい、ギャングのボスビッグ・モーの命令もあって殺害されてしまった3人。彼らはブードゥーの呪術師スマトラの術によって首だけの怪物「シュランケン・ヘッド」として蘇り、ヴィニー達に復讐を決行する。
監督:リチャード・エルフマン 出演者:エリック・イーガン(トミー・ラルソン)、ベッキー・ハーヴェスト(サリー)、ジュリアス・ハリス(スマトラ)、メグ・フォスター(ビッグ・モー)、リー・アリン・ベイカー(ミッツィ)ほか
映画「シュランケンヘッド/アメリカの怪談」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「シュランケンヘッド/アメリカの怪談」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
シュランケンヘッド/アメリカの怪談の予告編 動画
映画「シュランケンヘッド/アメリカの怪談」解説
この解説記事には映画「シュランケンヘッド/アメリカの怪談」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
シュランケンヘッド/アメリカの怪談のネタバレあらすじ:不良と戦う少年達
舞台は1990年代のアメリカ。父の店を手伝う少年トミー・ラルソンは、友人ビル・ターナーに誘われ買い物に出かけました。その道中、越してきたばかりの少年フレデリック・ミリアム・トンプソン(愛称フレディ)が不良達に絡まれているのを見つけます。
不良を率いるのはヴィニーという男で、いつも難癖をつけては弱い者いじめをしていました。ヴィニー達に抗議しフレディを助け出したトミーとビルは、3人で町の古株スマトラが営む店へ向かいます。昔ハイチの警察官だったスマトラにはヴィニー達といえども逆らえません。彼は悪人の捕まえ方として、違法行為をしないか見張ることだとトミー達にアドバイスしました。
ある夜、トミーが密かに恋をしている少女サリーがやって来ます。サリーも正義感が強いトミーに惹かれており、2人は初めてのキスを交わしました。そこにビルとフレディから無線が入ります。ヴィニー達がトミーのアパートの裏で、車泥棒をしているらしいのです。トミーはすぐにカメラを持って屋上に行き、犯行の瞬間を撮影しました。
シュランケンヘッド/アメリカの怪談のネタバレあらすじ:非業の死
トミーはカメラの映像を警察官に見せ、ヴィニーの手下達の逮捕に貢献します。逮捕を逃れたヴィニーは町を仕切るギャングのボス、ビッグ・モーを訪ね保釈金を用意して貰いました。そしてトミー達を車で拉致し、ビッグ・モーの前に突き出します。
3人はクラブの物置に閉じ込められますが、そこで数字賭博(ナンバーズ)の賭け票を発見。これを盗んでビッグ・モーを破産させてやろうと考えます。賭け票が入った袋を担いで逃げ出したトミー達でしたが、それがビッグ・モーの逆鱗に触れてしまいました。
ビッグ・モーはヴィニーに3人を殺害するよう指示します。ヴィニーとその手下は迷いつつも、見つけ出したトミー達を射殺して逃げ出しました。
シュランケンヘッド/アメリカの怪談のネタバレあらすじ:ブードゥー教の呪術
トミー、ビル、フレディの合同葬儀は深い悲しみの中執り行われました。参列したスマトラは密かに霊安室に入って3人の首を切り落とし、自宅アパートに持ち帰ります。大きな鉄鍋で3人の首を茹で始めるスマトラ。彼はブードゥー教の呪術師で、トミー達を首だけの怪物「シュランケン・ヘッド」として蘇らせることにしたのです。
数々の工程を経て蘇ったトミー達は、事件の真相をスマトラに語りました。スマトラは復讐心を糧にしろと語り、3人に飛行能力や殺戮能力を磨かせます。
そして1年後。力を自在に操れるようになったトミー達の復讐がついに始まりました。3人は夜の闇に紛れて町に飛び出し、悪人を次々襲っていきます。トミーは電磁波で、ビルは牙で、フレディは口に咥えたナイフで悪人を殺害しました。3人に襲われた悪人はゾンビと化し、ゴミ拾いや草むしりなど社会奉仕活動を始めます。
シュランケンヘッド/アメリカの怪談のネタバレあらすじ:復讐と再会
この1年でヴィニーはすっかり悪に染まり、ビッグ・モーの右腕として幅をきかせていました。サリーには更生し学校に通っていると嘘をついて交際しています。しかし強引な彼に嫌気が差したサリーはすぐに別れてしまいました。彼女は未だトミーを忘れられずにいるのです。
トミーはビル、フレディと一緒にヴィニーの手下達を次々襲っていました。そしてサリーの前にも姿を現します。トミーは電磁波を使ってサリーの脳に自分の記憶を入れ、死の真相を明かしました。
はじめは変わり果てたトミーの姿に怯えていたサリーですが、彼が生前と変わらない心を持っていると理解し、優しく受け止めます。
シュランケンヘッド/アメリカの怪談の結末:永遠の罰
ついにヴィニーとビッグ・モーに鉄槌を下す時がやって来ました。スマトラはサリーにも協力して貰い、永遠の罰を与えるとっておきの呪術を使うことにします。スマトラに率いられ、トミー達とサリー、町中のゾンビがクラブに押し入りました。
ヴィニーとビッグ・モーを拉致しようとしますが、隙を突いたビッグ・モーがサリーを人質に取ります。ビッグ・モーはヴィニーと愛人ミッツィと共にサリーを連れて逃げ出しました。しかしトミー達に追い詰められ、捕まってスマトラの部屋へ連れ去られます。
スマトラはサリーを助けようとしたミッツィだけは見逃してやることにしました。スマトラはサリーをブードゥーの女司祭と認め、トミー達を預けることにします。サリーもそれを受け入れました。
ヴィニーとビッグ・モーは全身を包帯で巻かれ、ミイラ男のようになっています。サリーが呪文を唱えると、彼らはゾンビのような見た目で、永遠に社会奉仕をさせられる生き物に変えられてしまいました。
しばらくして、ミッツィは壁の落書きを消しているヴィニーとビッグ・モーに遭遇します。彼らに挨拶されたミッツィの悲鳴が響き渡る中、この映画は終わりを迎えます。
以上、映画「シュランケン・ヘッド/アメリカの怪談」のあらすじと結末でした。
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