映画「シムソンズ」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
シムソンズの紹介：2006年アメリカ映画。北海道・常呂町で結成され、2002年ソルトレークシティオリンピックに出場した実際のチームを題材にした作品。実際のカーリングホールを使って撮影が行われ、劇中には近江谷杏菜や吉田夕梨花など、のちにカーリング日本代表として活躍する選手たちも出演しています。
監督：佐藤祐市 出演者：加藤ローサ（伊藤和子）、藤井美菜（尾中美希）、高橋真唯（小野菜摘）、星井七瀬（林田史江）、大泉洋（大宮平太）、田中圭（加藤真人）、山本浩司（渡辺恭輔）、宇梶剛士（伊藤謙一）、高田延彦（本島則之）、松重豊（高松康文）、ほか
この解説記事には映画「シムソンズ」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
北海道・常呂町に暮らす女子高生・伊藤和子は、海と湖とタマネギ畑に囲まれた何もない毎日に嫌気がさしていました。そんな町で唯一盛んなスポーツがカーリングで、和子は憧れのカーリング選手である加藤真人からの「チームを作らないか」という誘いを受け、同級生の小野菜摘、林田史江らと即席のチームを結成します。
チームとはいうものの、和子たちはカーリングの経験がほとんどないうえ、唯一の経験者である尾中美希はメンバーとの折り合いが悪く、和子たちに心を開こうとはしませんでした。「シムソンズ」とチーム名を決めて、コーチである大宮平太の指導のもと大会に出場しますが、結果は散々で1点も取れずに敗退してしまい、即席チーム「シムソンズ」はあえなく消滅してしまうのでした。
学校の成績だけでなく、カーリングでも1点も取ることができなかった和子は、このままでは終われないと一念発起します。菜摘、史江に美希も巻き込んで、大宮にコーチを引き受けてもらうための資金集めに奔走します。集めた資金を渡し、大宮の指導のもと練習が再開されますが、小学生チームを相手にした練習試合で美希が反則を犯してしまいます。
カーリングの反則は自己申告。それを怠った美希を見て、大宮は自身の過去の経験がよみがえり、反則をした美希を強く責めます。それをきっかけにメンバーからそれぞれの抱える事情や不満が噴出したことで、シムソンズは再びバラバラになってしまいます。
大宮の過去から仲間の大切さを聞かされた和子は、強く叱責してしまった美希に謝罪します。素っ気ない態度を示す美希ですが、彼女もまた自分の行為を悔いていました。一方で菜摘は受験勉強に励んでいる史江のもとへ行き、シムソンズに自分を誘ってくれたことへの感謝を伝えます。味気ない毎日に逆戻りしてしまった和子を見て、和子の母は周囲を巻き込んでしまう人間の必要性を説くのでした。
そして和子がかつてメンバーとともにトレーニングに励んでいたサロマ湖へ行くと、そこには偶然にも菜摘の姿が。さらに史江、美希までもが同じ場所におり、史江は5円玉を投げて表が出ればカーリングを続ける、裏が出れば辞める、と宣言します。結果は裏でしたが、美希はとっさに嘘をつき、表であると告げ、シムソンズは再結成されます。
本当の1点をとるために大宮コーチと練習を積み挑んだカーリング北海道大会で、シムソンズは見事1点を取り、その後も快進撃を続けます。決勝まで進出したシムソンズですが、そこで大宮にコーチの資格がなかったことが発覚します。コーチ不在で決勝に臨むことになったシムソンズは、リードされている展開で終盤を迎え、難しい局面にメンバー内で意見が割れてしまいます。
そんなとき、観客席から声援を送る大宮の姿が見えたことで、和子たちは冷静さを取り戻すのでした。和子は最後の選択を美希に託し、美希の判断を信じることに決めます。和子の放った一投は最高のショットとなりますが逆転には至らず、シムソンズは惜しくも敗北してしまいます。試合には負けたものの、彼女たちの健闘をたたえる拍手は鳴りやみませんでした。
そして時は流れ、シムソンズはカーリング女子日本代表として2002年のソルトレークシティオリンピックに出場することになります。
以上、映画シムソンズのあらすじと結末でした。
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