マルティナは海の紹介:2001年スペイン映画。夫を亡くした後、富豪と再婚して不自由ない生活を送る女性に、ある日突然、死んだと思われていたかつての夫が現れる。しかし互いの愛を取り戻した2人を待つものは悲しい結末だった。
監督ビガス・ルナ 出演:レオノール・ワトリング、ジョルディ・モリャ、エドゥアルド・フェルナンデス、セルジオ・キャバレロ、ほか
映画「マルティナは海」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「マルティナは海」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
映画「マルティナは海」解説
この解説記事には映画「マルティナは海」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
マルティナは海のネタバレあらすじ:起・平穏と倦怠
地中海沿岸の小さな町にウリセスは文学教師として赴任してきた。ウリセスは下宿先の美しい娘マルティナに惹かれ、2人はたちまち恋に落ちる。
やがてマルティナは妊娠し、2人は結婚。家も持ち、小さな漁船も手に入れ、ほどなく息子も生まれて安定した幸せな日々を送る2人だったが、ウリセスはそんな生活に退屈を感じ始めていた。
マルティナは海のネタバレあらすじ:承・夫の死
ある日、マルティナは以前から彼女に好意を寄せていた富豪のシエラに再会し、彼の家で開かれるパーティーに夫婦で招待される。パーティーにやってくると、シエラはマルティナを部屋に誘い、いまだに諦めきれないシエラはマルティナに言い寄る。
拒絶するマルティナだったが、バルコニーからパーティー会場を見下ろすと、そこでは赤いドレスの女と親しげに話すウリセスの姿があった。
翌日、ウリセスは釣りに行くと言って海に出るが、その後嵐となり、彼の乗っていた船だけが岩場に打ち寄せられた。遺体が見つからないまま、ウリセスは死んだものとして彼の葬儀が行われた。
マルティナは海のネタバレあらすじ:転・再会
数年後、マルティナはシエラと再婚していた。息子アベルはウリセスの存在を知らず、シエラを実父として育っていた。何不自由なく裕福な生活を送っていたところへ無言電話がかかってくるようになる。
ある時マルティナが電話に出ると、電話の向こうから聞こえたのは死んだはずのウリセスの声だった。動揺し、迷いながらも彼と再会したマルティナは、彼があの時、他の女と逃げ、各地を転々としていた事実を知る。
挙句、やり直したい、息子に会いたいと言うウリセスの身勝手さに怒りを感じながらも、マルティナは体を許してしまい、彼をシエラが所有するマンションの1室に匿うことにするが、そんな2人をシエラの部下が目撃していた。
マルティナは海の結末:永遠の旅立ち
しばらくの間、隠れ家で2人の逢瀬は続くが、やがてそのマンションが売りに出されることになり、2人はこの土地から逃げ出す決意をする。
所有するヨットにウリセスを残し、一旦自宅へ戻ったマルティナは、そこで全てを知ったシエラから「失うくらいななら殺す」と脅される。マルティナが荷造りをし、息子に別れを告げている間にシエラは港に向かい、ウリセスを呼び出して、戻って生きるか死か、マルティナに選ばせろと告げる。ウリセスは迷うが、ヨットに戻りマルティナが用意した結婚式の時の衣装を見て2人で船出する決意をする。
しかし、沖に出た頃、シエラによって細工を施されていたヨットはエンジンが止まり、浸水し始める。救命具もはずされ、無線も壊されていて助けも呼べず、2人は海に飲まれていく。
2人は遺体となって並び、死してやっと永遠の愛を手に入れたかのようだった。
以上、映画「マルティナは海」のあらすじと結末でした。
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