スポットライト 世紀のスクープの紹介:2015年アメリカ映画。2001年にボストン・グローブ社が、ボストンの神父に数十人による児童性的虐待の事実と教会の隠ぺいを発表した、というものを映画化した「ジャーナリズム映画」。世界各国で賞を受賞し、アカデミー賞では6部門にノミネートされた。うち作品賞・脚本賞を受賞した。
監督:トム・マッカーシー 出演:マーク・ラファロ(レゼンデス)、マイケル・キートン(ロビー)、レイチェル・マクアダムス(サーシャ・ファイファー)、リーヴ・シュレイバー(バロン局長)、ブライアン・ダーシー・ジェームズ(キャロル)
映画「スポットライト 世紀のスクープ」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「スポットライト 世紀のスクープ」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
映画「スポットライト 世紀のスクープ」解説
この解説記事には映画「スポットライト 世紀のスクープ」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
スポットライト 世紀のスクープのネタバレあらすじ:事実の物語
1926年のボストン11分署に、神父が子供をいたずらをしたという報告が入ります。地方検事補が駆けつけますが、神父は別の地域へ移動になるだけで、事件にはなりませんでした。2001年ボストングローブ社でスチュワートの退職祝いが行われています。その後就任したのは、マイアミからやってきたバロンでした。局長となったバロンは、「ゲ―ガン事件」を追求するよう、独自の極秘捜査を行い特集記事「スポットライト」を手掛けるチームに命じます。
スポットライト 世紀のスクープのネタバレあらすじ:ゲーガン事件
ゲーガン事件は、ゲーガン神父が30年にもわたり約80人の子供を性的虐待していた、というものです。枢機卿は15年前からその事実を知っているということがわかりました。ゲーガン事件の証拠開示を求めることにしたグローブ社ですが、それは教会を訴えることと同じことでした。教会は強硬に出るであろうし、グローブ社の定期購読者の53%がキリスト教であることから、スポットライトの記者たちも葛藤します。
スポットライト 世紀のスクープのネタバレあらすじ:調査開始
ガラベディアン弁護士は性的虐待を訴えた80人の子供の弁護をしていました。会いに行ったレゼンデスに情報を渡さないガラベディアンは「教会に監視されている」ことを告げます。サーシャは、バレット神父が性的虐待をした、という小さな新聞記事を発見します。別の日、サーシャとロビーは、被害者団体SNAPを訪問し、代表のフィルに会います。そこでフィルは5年前に記事を送るもグローブ社に無視されたと主張します。そこから、スポットライトの記者たちは各被害者に会っていきます。そこから貧しい、家庭環境が悪い、子供が内気である、など狙いの対象が見えてきました。裁判になったケースを照会しようとしましたが、裁判記録が残っていないことがわかります。教会が示談を申し入れていたのです。またこの事件を調査している専門家から、ボストンには90人の幼児性愛者の神父がいることを聞かされます。たいていは教区を移動させられていたり、療養所に入れられていたことから、その履歴を元に87人の神父を確定します。教会側の弁護をしたマクリーシュ弁護士を記者は責めますが、マクリーシュによると、グローブ社に神父のリストを送ったと言います。ここでスポットライトの記者たちに意見の相違が出てきます、早く紙面に出したい人間と、教会を訴えるために、より確実な証拠を見つけてから、という人間です。そんな中ガラベディアン弁護士が、教会が隠していた公文書を公開したと伝えてきました。
スポットライト 世紀のスクープのネタバレあらすじ:一時休止
そんな中、9.11のテロが起こります。メディアは9.11のニュースでいっぱいになり、テレビでは教会が犠牲者に追悼の意を示したりしていました。記者たちはテロ事件報道に追われ、必然的にゲーガン事件調査は止まってしまいます。しかし、1993年に確かにマクリーシュ弁護士が20人告訴したことを発見します。ガラベディアン弁護士が公開したはずの文書は、すでに教会の手によって非公開となっていました。ロビーは同級生で被害者でもある友人に会い、タルボット神父の実態を探ります。また非公開になっていた文書は、判事にとりあって、コピーに成功します。ゲーガン神父の悪事を記した被害者の親の手紙も見つかり、枢機卿が何もしなかった事実も突き止めます。ロビーは教会の人間に、「これはバロン局長の陰謀だ」とも言われます。
スポットライト 世紀のスクープの結末:スクープ
スポットライトは一連の事件をクリスマス前にスクープとして発表することになりました。教会側はノーコメントを貫きとおしています。ロビーは昔、グローブ社に送られたきた記事を見たが忘れて取り合わなかったことを、仲間に打ち明けます。いよいよグローブ社の新聞に「ゲーガン事件の真相」が印刷、発表されました。被害者たちの声を聞くため、ホットラインをスポットライトにつなげています。その初日は休日にあたり、担当はサーシャとキャロルでした。外でロビーとレゼンデスは偶然会い、二人は何気なくスポットライトの部屋へ向かいます。そこではたくさんの電話のベルが鳴り響いているのでした。
以上、スポットライト 世紀のスクープ のあらすじと結末でした。
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