映画「スタンド」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
スタンドの紹介：2016年アメリカ, 台湾, ベトナム映画。ベトナムで貧しい子供の治療をする兄・アレックスを訪ねた軍人のボブ。再会を喜び兄弟二人で楽しむはずだったものの、ボブがスマホを少年にひったくられ、追いかけてジャングルに入ったことから、二人揃って地雷を踏みつけてしまいます。人喰いトラのいるジャングルで立ったままの二人の運命は・・・という内容のスリラードラマです。サバイバル作品の様ですが、地雷を踏んだまま動けない二人の会話が中心のストーリーで、確執と葛藤の兄弟が死の窮地でわかり合う様子を描いています。
監督：コスモス・ キーンダリウス 出演者：ルーク・オルブライト（アレックス）、ルイス・カラソ（ボブ）、ほか
この解説記事には映画「スタンド」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
軍人のベンは休暇を取り、ベトナムに住む兄・アレックスの元へ向かいます。アレックスはアメリカの家を捨て、ベトナムの地で、貧しい少年たちの為に治療をしています。
軍服を着て待つボブをアレックスが車で迎えに来ます。ジャングルを抜けて家に着くと、久しぶりの兄弟での祝杯をあげます。ボブは家を捨てたアレックスを良く思っておらず、楽しもうと話しかけるアレックスに対し、嫌味ばかり言います。
翌朝、二人はアレックスの運転で走り出します。ジャングルの中の道路に屋台があり、車をとめると食べ物を買います。その時、ボブに母から電話がかかり、アレックスに変わろうとスマホを持ち上げた時、走ってきた少年がスマホを奪って逃げます。少年を追うボブを、アレックスが追います。少年はジャングルに向かって逃げます。
少年が橋を渡り向こう側へ行った時、アレックスがボブに「そっちへ行くな！危険だ」と叫びます。しかしボブは無視し、少年を追ってジャングルに入りました。
奥に進んだ少年が地雷を踏んで爆死します。驚いたボブが引き返そうと振り向くと、アレックスもやって来ます。アレックスが「動くな、地雷を踏んだ」と言うと、ボブも「オレも踏んだ」と言います。
ボブが大声で助けを呼びます。アレックスは「大声を出しても聞こえない、地雷の爆発で誰も来ないんだから」と言います。地雷を確認する二人、ボブが「たぶんアメリカ製だ、ピンが上に上がると周囲一帯が爆発する」と言います。
動けなくなった二人は立ったまま話をします。ボブはやっぱり、アレックスが兄なのに家を捨てたことを非難します。するとアレックスも自分の言いたいことを言い、二人の会話はののしり合いになります。
しばらくたつと、ボブが大便をもよおし「一度座ったら立ち上がれないかもしれない」と弱音を吐きます。するとアレックスが竹を折って、「これで支えろ」とボブに差し伸べました。
ボブが用をたし、竹を掴んで立ち上がると、木の上から大量の蟻が落ちてきてボブの体をはい回ります。ボブがパニックになると、アレックスがウイスキーのボトルを投げ、「これをかければより付かない」と言って投げます。
蟻退治が終わると、再び二人は本音で言いたいことを言い合います。日が暮れると女の話になります。好意を持っていた女性はそれぞれ兄と弟が逆に愛し合っていたことを知り、お互いののしり合います。その時、雷が鳴り、雨が降り出します。
水が飲みたかったアレックスが口を開けて喜びますが、ボブは雷の中にトラの鳴き声を聞いていました。そのトラはアレックスの背後にいます。やがてトラは、爆死した少年を食べ始め、二人はホッとします。夜が明け、大きなエンジン音が響き、二人は必至で大声を上げて助けを呼びますが、エンジン音は遠ざかって行きました。
再び話し始めた二人ですが、体力的にも精神的にも限界に近づいています。アレックスはボブに「地雷に重しを置いて脱出し、助けを呼びに行こう」と言って、自分の足元に手を伸ばした時、ヘビに噛まれてしまいます。「大丈夫か？」と聞くボブに、「何でもない」と言うアレックス。
やがて毒が回りはじめたアレックスは、自分を責めはじめます。「オレが全て悪い」と言い出したアレックスを見たボブも、自分を責めはじめます。二人の兄弟は初めて本音でぶつかり合います。しかし、自分の死を感じ取ったアレックスが「お前はオレの誇りだ」と最後の言葉を発し、地雷から足を上げて爆死します。
それを見たボブは、悲しみに暮れ、やがて自分も死ぬ覚悟をします。そして地雷から足を上げるものの、爆発しませんでした。ボブが地雷だと思っていたものは、丸い金属の部品でした。ボブは悔しがり泣きました。
以上、映画「スタンド」のあらすじと結末でした。
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