アングリーバードの紹介:2016年フィンランド,アメリカ映画。フィンランドで作られた「アングリーバード」というゲームがもとになった映画。ゲーム、TVアニメ「アングルーバーズ・トゥーンズ」の前日譚が描かれます。何故、飛べない鳥たちがピッグ達に怒っているのか?それはピッグ軍団(緑色の豚達)に大事な卵を盗られたから。果たして、鳥たちは奪還することができるのでしょうか?
監督ファーガル・ライリー、クレイ・ケイティス 声優:ジェイソン・サダイキス/坂上忍(レッド)、ジョシュ・ギャッド/勝杏里(チャック)、ダニー・マクブライド/乃村健次(ボム)、マーヤ・ルドルフ/園崎未恵(マチルダ)、ケイト・マッキノン/三森すずこ(ステラ)、ほか
映画「アングリーバード」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「アングリーバード」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
アングリーバードの予告編 動画
映画「アングリーバード」解説
この解説記事には映画「アングリーバード」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
アングリーバードのネタバレあらすじ:レッドの罪
雲海を抜けると孤島がありました。中央には鷲の首のような岩山がありました。そこに弾丸のように赤い飛べない鳥が走っていました。黒くて太い眉が特徴の彼の名前はレッド。何やら卵を持っています。但し真ん中に継ぎ目があります。レッドのモデルはショウジョウコウカンチョウという赤い鳥だそうです。本当は飛べる鳥ですが、レッド自身は飛べません。森を突き抜けている間に、つたでターザンごっこをしていると、木のしげみに入り、蛇に巻きつかれました。でも、蛇の方がびっくりしています。物凄く甲高い声で叫びました。そうこうしていると崖から落ちました。でも卵(型の入れ物)だけは守ろうと必死です。何度か手から離れますが、その都度、追いつきキャッチします。でも、崖下に落ちた瞬間、ヤシの木のしなりの反動によって飛ばされました。「俺、飛んでる? 飛んでるよ。」でも羽ばたいても失速して揚力は発生せず、落ちるだけです。ドボン、水の中に落ちました。ガボガボガボ… 流されます。その他幾つかの試練を乗り越えて、遂に目的地にたどり着いたようです。レッドはピエロのかつらをかぶり、つけ鼻をつけて、呼び鈴を押します。「パンパカパーン」そこに待っていたのは、幼鳥の悲鳴でした。両親鳥が駆けつけます。どうやら、レッドはケーキの宅配をしていたようです。先ほどの卵他の入れ物を割って、中からピンク色のケーキを取り出しました。でも父親鳥はご機嫌斜めです。「何時だと思っているんだ?」 レ「え?12時までにケーキを届けようと、ほら5分前。」 「12時? ああ今なったな。1時間前に届けてくれと頼んだのに大遅刻だ。折角の坊やのサプライズパーティーが台無しだ。持って帰ってくれ。当然、君にツケておいてくれ。」恐らく父親鳥の言い分は正しかったのでしょう。それまで、温厚だったレッドは切れました。でも深呼吸をします。「ツケだって? じゃあ言わしてもらうけれど、俺は島中、この家を探し回ったし、水に落ちたのだって本当だ。それでもケーキを死守した。そもそもグルテンって何だ?無理難題を言って、踏み倒そうと言ったってそうはいかない。まだケーキの味を見てもらっていない。アンタにツケてやるよ」そう言って、父親鳥の顔面にケーキを投げつけ、ご丁寧に塗りたくりました。母親鳥は「あなた大丈夫。なんてことを」 幼鳥は落ちたケーキが気になるようです。「ゴメンね、坊や。パパの顔についたケーキをお食べ。そういえば、まだ評価されてなかった。1・2・3のうち☆星の数は何点?」怒った母親鳥がレッドを突き飛ばしました。でも飛ばした方向がダメでした。そこには羽化寸前のたまごがあったのです。気づいた父・母・幼鳥は、必死に卵に向かって飛んでいくレッドの足を大きなかぶのお爺さんたちのように食い止めますが、坊やが落ちたケーキが気になって食べようと母親鳥の足を離した瞬間、バランスが崩れ、卵にレッドは落ちてしまいました。両親鳥は叫びます。で、レッドは言いました。「やー、2人とも落ち着いて聞いて。おめでとう。元気な男の子だ。」
アングリーバードのネタバレあらすじ:刷り込み裁判
レッドは罪に問われました。母親鳥が涙ながらに訴えます。「私達は胎教に気を使い、日差しの当たるベランダで、素晴らしい音楽を聞かせ、今か今かと生まれるのを待っていました。それなのに、親としての初めての権利を奪われてしまったのです。」場内の傍聴席からも同情の声や「何て酷い」などの声が上がります。どうやら、インプリンティング(刷り込み)のことを言っているようです。要するに、鳥は生まれて初めて目にした物を母親と思う習性があるからです。レッドも反論します。「俺も必死で探し届けたケーキを味も見ないで料金を踏み倒そうとされたからカッとしたんだよ。卵の件は悪かった。」ペキンボー判事が言いました。「レッドくん。再々注意をしているのに、また君はカッとなって、今回の凶行を起こしたんだね。常々言っているように君は怒りに任せテロ活動を行なった。それでは、村に戻すわけにはいかないな」レ「ああそうかい。結構だよ。俺は浜辺の暮らしに清々している。大体、上から目線で 話をしているが、皆、アンタの背が低いことは知っているんだ。」そう言うと、レッドはペキンボーの羽根がついた黒いマントをはがしました。すると下に白いフクロウがいました。その上に乗っていたペキンボーは背が低かったのです。場内からドメヨキが怒ります。ペ「もう許さん。レッドくん、君は好きで浜辺に住んでるような口ぶりで話したが、誰も君を止めようとしなかった。つまり鳥社会は君を必要としていないんだ。でも、チャンスを与えよう。講習を受けなさい。」レッドは呟きます。「怒りっぽいのはどっちだ? 俺じゃないアンタの方だ。アンタの方が講習を受けた方がいい」ペ「とっとと出ていけ。閉廷」帰り道、レッドが歩いていると、緑のおばさん(交通整理)に、通せんぼされます。幼鳥たちが横断をしているからです。でも1度だけでなく、2度。一羽のひなが立ち止まり、レッドの方を見て舌を震わせます。つられてレッドも舌を震わせます。やっと渡れるかと思えば、また、旗が降ろされました。3回目は乳母車を押す老婆です。エッチラオッチラ進みます。レッドはいいます。「マジかよ。」イライラはしますが、怒りはしません。イライラしている時のレッドのテーマソングはブラック・サバスの「パラノイド」です。誰かに遊びに誘われたような気がしましたが、それはレッドの後ろの誰かへの声かけでした。(学生時代にも1人で昼食を食べているとパーティーピポー系のケバい雌鳥に誘われたと思ったら、木の上の雄鳥に対してだったり、レッドの孤独を演出する場面が続きます。)1人だけレッドにハグしようとする鳥もいるようですが、彼は誰にでもハグをする鳥なのでレッドにも用はありません。結局、まっすぐ家に帰らず講習に行くことにしました。
アングリーバードのネタバレあらすじ:鎮静の学校?
実は、レッドが怒りやすいのにも理由がありました。どうやら、レッドには両親がいないようです。孤児だからイジめるという差別で、鳥たちからつまはじきにされた結果、ねじれたようです。幼い頃から、レッドにも好きな物がありました。それはマイティーイーグルです。6パックがさらに各6つの36に分かれる超人ならぬ超鳥です。その絵本をずっと読んでいたせいで、学校の授業で、彼について学ぶ時、質問したくなりました。「いつ帰ってくるんですか?」 でも、先生でなく、子供たちが答えました。「えー、作り話を信じてるの?」 「本当はいないのに」 「仕方ないよ。パパ・ママがいない子供は誰にも教えてもらえないのさ」 AHAHAHAHAHAHAHAHA…困った時は呼べば助けにくれるはずのヒーロー。でもレッドを助けてはくれません。だからといって、彼は遠くに行ってるから、自分を知らないだけと思い、一途に帰りを待ち続けているのです。そうこうしているうちに目的地に着きました。そこには歓迎のカカシ(スケアクロウ)が立っていました。「歓迎レッド。笑って」と書かれています。レッドもその程度では怒りません。しかし、何故か殴られました。何度も殴られては、流石に怒ります。飛びかかりました。バネ仕掛けだったのかもしれませんが、後々の展開を考えればチャックの仕業だったのかもしれません。格闘の末、とりあえずカカシは停止しました。ひなが「ママあれ何?」と言っています。母親鳥は「しっ、見ちゃいけません。目あわせちゃダメ。」と言って通り過ぎようとしますが子どもは呑気に「バイバーイ」と言って去ります。学校に入ると白いマチルダが自己紹介します。彼女はこのアンガー・マネジーメント学校の講師のようです。レッドは、さっさと帰ろうとしますが、マチルダは機敏な動きで、それを邪魔します。「いいレッド? あなたが怒りを治めれるようになったと、私が許可するまで、裁判所の認可は降りないわよ。さー自己紹介して」要するに怒りの制御を学ぶ教習所のようです。レッドは渋々自己紹介をします。「あー、レッドだ。折角、皆と知り合える機会だったが、俺は帰りたい。それじゃ」 でも帰れません。他の鳥の自己紹介が始まりました。
アングリーバードのネタバレあらすじ:怒りの抑制
というより、自分の怒り体験を語り始めます。マ「じゃー、チャック。あなたから話して」「俺の名はチャック。俺がこの学校に来たのは…」チャックは黄色いバナナに黒い毛と尾が生えたような形状の鳥です。実はカナリアだそうです。「イケる、イケる、イケてる」慌てん坊で、いたずら好き。よくスピード違反で捕まります。しかし、チャックは、スピード違反で捕まって、違反切符を切られてる最中も、いたずらを辞めません。交番に行って書類をまき散らし、コップを落として荒らしたり、警官のサイフを擦って、酒場の全員におごったり、ソフトクリームを買って木の上から警官の頭に垂らしたり食べたり…マチルダが口を挟みます。「チャック、前回の話と違うわよ。大体、ソフトクリームじゃなくて…」どうやら糞を垂らしたようです。目にも止まらぬ速さのチャックもDNA判定で捕まったのでしょうか?続いて、ボムの話です。黒くて丸くて大きくて、頭の上の毛が、やや黄色いです。大人しそうな彼が怒るのでしょうか? 実は彼は内気なあまり、ビビると爆発するのです。友人がサプライズ・パーティーを開くために、自宅を真っ暗にして、クラッカーを鳴らしたのですが、家ごと壁も屋根も吹き飛ぶ程、爆発させて、パーティーを台無しにしてしまったのです。でも、言葉で説明されても、レッドとチャックは興味津々です。レ「俺、アンタに興味出てきたよ。爆発してみてよ。」 チ「出来ないの? 何だ嘘か」 ボ「いや、ここ学校だし、その爆発を抑えるためにきたんだし…」最後はテレンス。ゲームだとレッドと同じ種族のようです。赤いけど、大きく巨漢です。見た目も怖く、うなり声でしか会話はしない。レ「ね、アンタ、それしか喋れないの?」マチルダは、テレンスの内容を代わりに話そうとしますが、身の毛もよだつ内容だったようです。スルーしました。で、次に怒りをコントロールする体操を始めました。片足立ちで両手と尾でバランスを取るのですが、太っているボムにはきつそうです。一方、それ以上に大きいテレンスは意外に簡単にこなしています。マチルダは「はい、ボム、スマイルよ」と励ますのですが、アホ毛部分が徐々に黄色くなっていきます。まるで導火線に火がついて、徐々に燃えていくように。そして、BOMB。室内で爆発しました。壁は補強あるせいか吹っ飛びました。レッドは言います。「お前最高!」結局、その爆発により、その日の学校は終わりました。チャックとボムは一緒にどこかに行きたかったようですが、レッドは用があると言って断ります。チャックもパーティーに呼ばれていると断り、ボムも仕事があって同窓会に行く必要があると、へたな嘘をついて別れました。とりあえず、チャックとボムは一緒に行動したようです。ボムは自分の嘘がバレてないと思っています。レッドは1人ぽっちの期間が長すぎて、折角の友達が出来るチャンスを不意にしてしまいました。家に帰ってしばらくすると、ひな鳥が壁に向かってサッカーボールを蹴り込んでいました。レッドの人間性というか鳥性が分かりかけてるから、ギャグになってないんですよね。そんなレッドですが、家の模型を窓に置いています。それは夜になると、村明かりに、自分の家の模型が溶け込んでいるように見えるからです。友達の作り方が分からない。そのきっかけを待っているのです。世界を変えるのは無理でも自分が変わることはできる…と他人事なら簡単に言うことが出来ます。でも、自分だって変わるのは大変なことなのです。ちなみに、レッドの家は、白い壁に階段代わりの木がらせん状に外部の壁に埋め込まれ、屋上まで続いています。
アングリーバードのネタバレあらすじ:ピッグ(豚)の襲来
翌日もアンガー・マネージメント学校に通います。今回の授業は、自分で書いてきたポエム(詩)を発表することです。当然、レッドは、やっていません。「だって、やる気、ないし、やっても無駄だろ?」ということで次はボムです。見事に何を言ってるか分かりませんが、マチルダは褒めます。アンガー・マネジメントで、どこか1ついいところを見つけることも怒りの抑制方法だからです。レッド曰く、「見事に哲学的で、何言ってるか分からねーよ」そして、チャックの番です。昨日、レッドが壊したカカシを持っています。「おー、ジェイク、どうして、こんな姿になってしまったんだ。僕が昨日一生懸命作ったのに。」チラチラ、レッドの方を見ています。明らかに嘘泣きです。一応、罪悪感を持つレッド。しかし、外が騒然となります。チャックは、そっちの方が気になり、真っ先に駆けて行きました。ほかの皆も出て行きました。カカシの残骸をさらに踏みつけて壊しながら。レッドは、憮然としていいます。「何て感動的な光景だよ。」 レッドも学校に残っているよりは外の方がマシです。ここで一つミステリーがありました。チャックは誰にも目にも止まらない速さで走り抜けたのに先に着いていたのはテレンスでした。大股だから? あるいは転がったから? もしくは先回りできる道を知っていた? いずれにしても映画を見てる間には答えを見つけられませんでした。で、浜辺には巨大なガレオン船が近づいていました。黒船です。木造船だから茶色いですけれど。ある危機が訪れようとしていました。そうです。浜辺にはレッドの家があるからです。「やめろー、俺の家が壊れる!」 その願いが叶ったのか、船はぎりぎりで止まりました。でも、巨大な岩が家に落下しました。錨代わりのようです。投錨です。レッドも怒りを通り越して、アゴが下に下がり、アングリと口を開けたままです。そして、やっと出た言葉は「作るのに5年もかかったのに」と言った時、チャックとボムがポン、ポンと肩に手を置きました。船の左側面中央辺りが開き、木のスロープが降ろされました。そして、その上を緑色で、アゴにひげが生えた豚が降りてきます。自動です。いわばエスカレーター、むしろ歩く歩道の感じです。でも、途中で操作していたミニ豚がスイッチを逆に入れて、戻ってしまいましたw 仕方ないのでアゴヒゲの豚が自分で、スイッチを入れ直して、今度こそ降りてきました。お腹が出て、2足歩行です。「我が名はピッグ・レオナルド。このバード・アイランドに2人ではるばるやってきた偉大な冒険者だ」ピンク色のステラ(CV三森すずこさん。「ラブライブ!」の園田海未役ほか)は聞きます。「世界って、この島だけじゃないの?」 レ「違う違う。世界は広いのだ。私はピッグ王国からきた」ちなみにステラは、モモイロインコです。家を壊され、ご機嫌斜めのレッドは聞きます。「ピッグ王国から、はるばるご苦労さん。で、何しに来た。うちを壊しに来たのか? 他の家も壊すのか? それとも棲みつくのか? うちを治さないなら、とっとと帰れ。」でも、ペキンボー判事が割って入ります。「レッドくん、お客様に対して、何て口を。レオナルドさん、あの無礼者をお許しください。それよりも、お話を続けてください。」 レ「んー、なら場所を変えてお話しましょう」 レオナルドともう一匹の豚は、レッドの家を治す気はないようです。
アングリーバードのネタバレあらすじ:宴の夜
村(バード・ヴィレッジ:鳥村)の広場、ひょっとするとレッドが裁判を受けた、あの場所かもしれません。鳥たちは歓待の踊りや歌を披露しますが、突然、ステージが爆発します。「ほら、また壊された」そこに、さらに2匹の豚が現れたのです。「あいつら、嘘をついてたぞ。2人で来たって言ってたのに」ペキンボーは「空気が読めないバカ鳥は出て行きたまえ」一方、レオナルドは殊勝なことを言いだします。「良かれと思ってやったことだったが、確かに壊してしまったし、カウボーイダンスを見せるためには4人必要だったので、サプライズのために2人待機させて嘘をついてしまった。やめます」 ステラ「わー、カウボーイダンス、どんなのか気になる。」ペ「何の何の、あの無礼者はほっといて、カウボーイダンスを見せてください」そして、カウボーイ衣装を着た豚4匹のカウボーイダンスが始まりました。この時にかかる曲は「フレンズ」(映画公開後、キッズチャートで3位を記録したそうです。)呆れたレッドはもう黙っていることにしました。ボムが目の前の果物を食べます。レ「島の果物じゃないかよ」レオナルドたちは、今度は巨大なスリングショットを設置して、鳥たちの口に撃ちこんでいきます。怪我しない?さらに、今度は鳥たちを飛ばそうとします。レ「実は皆様方を飛ばすことも出来るのです。お希望の方はそれぞれの家前に設置しますよ。さー、飛びたい人。」 ほとんどの鳥が手というか羽を上げました。でも、レオナルドが選んだのはレッド。「え、俺? 俺はいいよ。何で俺なんだ?」問答無用です。飛ばされました。砂浜だったので、無事着地できたものの、危うく岩にぶつかりそうになりました。「心配いらねーよ。どこも怪我してねぇ」でも誰も心配はしてくれません。広場では宴が続いています。一方、船はレッドの家を半壊させたまま、海辺に佇んでいます。「よぉし」レッドは広場に戻ってきました。チ「お帰り」 ボ「どうだった?」 レ「お前ら、船に乗り込まないか?」チ「面白そう」 ボ「えー、でも黙って忍び込むのはよくないよ」 レ「じゃー、行かないのか? 心配だから見に行くよ」 でも、潜入して一番はしゃいでいたのはボムでした。トランポリンを見つけて「何これ、はねる」と跳ねまくっていました。レッドとチャックは、他の部屋を見ています。大量のTNT(火薬)の木箱や、宝箱があります。「あいつら、何が目的なんだ?」その時、バキッという音がしました。どうやら、さっきボムが飛び跳ねていた部屋です。覗くと床に大穴が開いていました。下を見ると、ボムだけではありませんでした。沢山のピッグ達がいたのです。ボ「こんな連中を見つけたぞ。」レッドたちは急いで広場に戻り、告発します。「あー、感謝の言葉はいらないよ。存分に抗議してやれ」皆が注目し、ブーブー言い出します。鳥なのに。レッドは、それはレオナルドに対してのものと思っていたのに、鳥たちの抗議はレッドに向けられていました。ペギンボーが言います。「勝手に忍び込んだのか、不法侵入罪だ」レオナルドは慌てません。「我が家族は、こんな簡単なことも出来ません」突然アルファベットの歌を歌いだしました。「エー、ビー、シー」でもミニ豚は続きを歌えません。「ほら、ABCの次のDも歌えない。私が世話をしてやらないと、歌も歌えないんだ。信じてくださいます?」 ペキンボーはいいます。いいんです、いいんです。これだけのご家族を養われるのは、さぞ大変なことでしょう。ところで、それは何です?」 レ「これはトランポリンと言って、皆さんの住居下に置いておくと着地も便利で、反対に飛びあがることも出来ます。」(鳥たちの住居は木の上にあります。)
アングリーバードのネタバレあらすじ:英雄を探せ
豚たちは一向に帰る様子を見せません。静かだった浜辺は豚のブーブーいう声でいっぱいです。さらに、レッドの家にまで入り込んでくつろいでいます。「ここは俺の家だ。出ていけ!」豚たちは村中で改修工事を行なっています。スリングショットにトランポリン、さらに、ロープウェイというか1人乗りの滑車を浜辺に向かうように設置し続けています。ステラは豚たちの観光案内をしていました。レッドたちは、外で絵を描いていました。勿論、アンガー・マネージメントの講習。心の中を描くことで、チャックは自分をモデルにして筋肉ムキムキの自分を書いていました。ボムはお花畑、そしてテレンスはマチルダと自分自身が草原でいる絵を描いていました。マチルダは「私に向ける目線が時折、熱いのはそーゆーこと… 悪いけど、近寄らないでくれる。あ、いえ、私が近づかないようにするわ。レッドにはレオナルドが近づいていきました。「これが怒りのコントロールする学校かね。どうだい、調子は?」 レ「絶好調さ。お題は俺の心象風景。」レオナルドが雷に打たれていました。「題して天罰。まだまだあるぜ」色々とレオナルドを痛めつける絵を紹介した後、最後に「出ていけ」とスリングショットで、レオナルドを海に投棄する絵を見せました。レオナルドはポカーンとした表情の後、「どんな鳥でも取柄は1つある。鳥だけに。なはははーんちって」ステラも含めて一同大爆笑します。「なー、1つだけ質問。何で船がもう一艘増えているんだ?」レ「んー? 何でだろうね」 さらに50匹の豚たちが資材を持って上陸してきます。レオナルドは、ある親子が卵を連れまわしているのに気づきます。レオナルドの妄想が始まります。ミュージカルです。卵を連れて、ピクニックに行って、一緒に眠りたい的な歌です。そこでステラは疑問を挟みます。「あなた達、卵を産まないの?」豚は哺乳類だから卵を生みません。レオナルドがいつまでも卵を抱きかかえたまま返さないので、レッドが奪い返します。「いつまで、他人の卵を抱いているんだ? おまえ常識ないのか?」 レオ「ああ、すまない」鳥たちは、疑いもしません。しかし、レッドの言うことを誰も聞いてくれません。だったら、どうすれば…つい、マイティイーグルのことを思い出しました。ふと、岩山を見上げます。鷲の形、つまりマイティイーグルの形をしています。もしかして…? レッドはチャックとボムに相談します。「なー、マイティイーグルってどこにいると思う?」 ボム「んー、随分昔に死んだんじゃ?」 チャック「島中探したけど、どこにも居なかったよ」 レッド「なら、あの岩山も探したのか?」 チ「いいや、行ってないよ。だって僕飛べないし」レ「会いたくないか?」 ボ「そりゃー、会えるなら会いたい」 チ「会いたいに決まっているだろ」ボムの妄想では、筋肉ムキムキで、6x6パックの腹筋で悪党鳥をやっつけ、美女鳥を助けるマイティーイーグルを思い浮かべ、チャックはビキニ姿で踊るマイティーイーグルを思い浮かべています。そこでレッドが言います。「俺と探しに行きたいだろ?」 チ「んー、君のプライドが邪魔しでよく聞こえない。」「俺と探しに行ってください」 チ「ったく、正直にそう言ってよ。いいよ手伝う」 ボ「俺もついて行く」3話の旅は始まりました。岩登りも3人で助け合いながら登ります。飽きてきたチャックとボムはマイティーイーグルの鳴き声を考えます。結局、ハイユーホーではないかと結論に至ります。というのも、後に判明するのですが、マイティーイーグルに助けを呼ぶ時のかけ声がそれだったのです。まるでトンビの鳴き声みたいです。(ピーヒョロロー)やっと頂上に着いたと思ったら、巨大な鷲の顔がさらに奥にありました。登る山を間違えたのです。でも、メゲません。艱難辛苦の末、とうとう頂上に着きました。でも、チャックは言います。「マイティーイーグルは伝説の泉の側に巣を作って住んでいるんだよ。どこに泉が…」レッドは言います。「泉だ!」 泉というより透明度の高い湖でした。チャックとボムは喉が渇いてたのか、羽で水をすくって、ゴクゴク飲みます。お互いに噴水のように水を吹き出して、口移しで飲まし合ったり、さらに泳ぎ始めて、果てにシンクロナイズドスイミングもはじめました。「ガキか。俺は小学生の引率かよ。やってろ。アホどもが」レッドは巣を慎重に調べます。でも空っぽでした。何年も使ってないようです。「おい長い間、不在だったようだぞ」 その時です。地響きが聞こえてきました。「おい2人とも早く上がれ。誰か、いや何か来る」 2匹も気づき、急いで水から上がって隠れます。どうやら、鷲の顔の岩山にある洞窟からでした。そして、巨大な鳥が現れました。
アングリーバードのネタバレあらすじ:英雄の正体
顔こそは年を取っていますが、おなかが出ていました。恐らくマイティーイーグルなのでしょう。羽を大きく広げ、飛ぶのかと思いきや、立ちションし始めました。さっきまで、チャックやボムが水を飲み、泳いでいた泉にです。ボムは吐きそうです。チャックは舌を磨いています。レッドは複雑です。長い長い放尿が終わり、洞窟に引き上げる前に、マイティーは言いました。「分かっているぞ。チビすけども。知恵を授けてやる。ついてこい」 バレていたようです。(CMでは放尿シーンを、ちび鳥たちも見ているように見えますが、実際は3羽だけです。)マ「お前ら、名前は何だ?」 チ「マイティーイーグルなら何でも分かるんでしょ?」マ「そうだな。お前たちの口から聞きたかったんだが、自己紹介したくないなら、いい。」マ「ついてこい」マイティーイーグルは覚えていないと言いながら、貰ったトロフィーの数は13と言ったり、自分を称える歌を自らギターで奏でながら歌います。「ほれ、学校で習っていただろ。次」どうやら、初めて聞いたか、2番以降は知らなかったか、どっちかでしょう。とりあえずデッチあげます。2番はレッド、3番はボムになりそうなところをチャックが代わりに歌って何とかなりました。でも、一向に知恵を授けてくれそうにありません。マイティーは鷲岩の頭の上から望遠鏡で覗いていました。地上の様子を見ているのかと思えば婆鳥の覗きをしていました。レッドは、それを知ってガッカリすると共に、地上では、豚たちが卵を盗んでいる最中でした。「なー、アンタ英雄だろ。皆の卵が盗まれちまう。助けてやってくれよ。飛べるんだろ?」 マ「わしはいかん。お前たちに任せた。知恵を授けてやっただろう?」レ「へーそうかい。アンタの知恵というのは過去のトロフィーと下らない歌を聞かして、 婆さん鳥の覗きだけかい。俺は今までアンタを尊敬していた。でも、たった今、見損なった。 終わったアンタに頼まない。俺達でやるよ。」 マ「そうか、頑張れよ」 レ「言われる までもない。チャック、ボム、帰るぞ。奴らが本性を現した。皆の卵が危ない。」流石に岩山に捕まりながら降りていては間に合いません。運を天に任せて3羽は飛び降ります。マ「グッドラック。ちび助ども!」そう言いつつ、地上の様子を見続けます。
アングリーバードのネタバレあらすじ:豚達の侵略
豚たちは、広場に巨大な建造物を建てはじめ、レオナルドが鳥たちにチケットを配っていました。ペギンボーの下の白フクロウもチケットを欲しがります。そして鳥たちは、空高くそびえるように作られたディスコで踊り狂っていました。その隙に、ピッグ達は、卵をスリングショットで、撃ち出し、浜辺にセットしたネットで受けとめて、帰りの荷造りを始めていました。そして、撤退は滑車です。各家にはTNT火薬の箱から出したダイナマイトをセットしています。何とか村に着いたレッドは、ボムと卵の奪還することにします。チャックは爆発を避けながら皆に知らせに行きます。踊り狂ってる皆の1人1人に踊りながらチャックは知らせていきます。「卵が狙われている。急いで!」レッドとボムは爆発の始まった家々に向かうのは諦めて、一発逆転で浜辺の卵回収を目指すことにしました。奴らの滑車を使って、浜辺に向かいます。全ての卵が集められ、ネットにくるまれて、クレーンで船に乗せるべく運ばれていきますが、滑車で滑りこんできたレッドとボムは乗り移ります。紐を切ろうとしますが、くちばしでは固くて切れません。レ「よし、ボム爆発しろ。」 ボ「でも怒らないと」 レ「おまえの詩は下手だ。どうだ?」 ボ「よーし、怒るぞ」 しかし、豚たちに消火され、水圧で、2羽とも落とされてしまいました。漸く狂乱のディスコから抜け出した鳥たちは村に降りてきました。辺り一面が爆発により焼き野原です。そして、それよりも村中の卵が盗まれてしまいました。レッドとボムも海から上がってきます。鳥たちも浜辺に集まってきました。(ところで、電気はどうやって作っていたんでしょう? 火力か水力発電? 特に電力 事情は説明されない割にレーザー光線やネオンやミラーボールが輝いていました。 まー、レオナルド達の船が電力源だった可能性もありますが。アメリカの原子力空母なら 一都市の電力をまかなうことが出来ます。130羽の鳥の家の電力位なら賄えたのかも?)
アングリーバードのネタバレあらすじ:恐竜の子孫
ペキンボーが言います。「レッドくん」 レッドは、「またお説教かよ」…という表情をしていましたが、ペキンボーの発言は違いました。「すまなかった。君が再三再四、忠告をしてくれたにも関わらず、耳を傾けなかった。わしらはどうすればいいんじゃ?」ステラもいいます。「レッド、私達のリーダーになってよ。」周りの鳥たちからもレッドコールが起こります。自分たちが困ったから、急に手の平返しする鳥たちが調子いいといえば、いいのですが、今までを許し、彼らの期待に応えられるのがレッドです。レッドも卵を巡って、いろいろな罪悪感もあったことも関係あるのかもしれませんし、何より、同じ種族です。生まれる前の子供たちに罪はありません。父性が芽生えたのかもしれません。レ「俺達も卵を取り返そうとしたが、ダメだった。でも、皆とならできる。」ぺ「じゃが、どうやって? わしらは水鳥じゃないぞ。」 レ「奴らのように船を作るんだよ。立派じゃなくていい。水に浮きさえすれば、いつかは辿り着く。材料は、奴らが幾らでも残して行った。卵を取られて悔しいか? 奴らを許せないか? それなら、そういう時は怒るんだよ。怒って怒って、その怒りを奴らにぶつけてやるんだ。俺達は、恐竜の子孫だ。その俺達を怒らした怖さを思い知らせてやろうぜ!」 「「「「おおおおお!!!!」」」」TNTの木箱を集めて、円形のイカダを組み立てます。その間、テレンスはちび鳥たちに怒り方の講習をしていました。でも、なかなかうまくいかないようです。それどころか、テレンスが凄んだら、一目散に逃げて行ってしまいました。1匹だけ残っていましたが、あのレッドに舌を震わせていた、あのひなです。相変わらず舌を震わしています。いよいよ出港です。何故か巨大なスリングショットを積んでいます。そして、やがて、ピッグ王国に辿り着きます。その頃、ピッグ王国ではレオナルドが玉座についていました。彼は国王だったのです。バード・アイランドへの侵攻目的は、彼ら豚どもが先祖代々の悲願であった鳥の卵を食べることであり、レオナルドは、その悲願を遂に達成したのです。そして、2日後に、全国民にオムレツにしてふるまうことを公約として宣言しました。そのアナウンスを鳥たちも聞いていました。「何て恐ろしいことを」(鳥たちってオムレツ知っているんだ? ということより、食べるというニュアンスは伝わったんだでしょう。)レッドもレオナルドが王であることに気づきます。
アングリーバードのネタバレあらすじ:城へ飛べ
ステラ「で、レッド。どうやって卵を取り返すの?」 「勿論、直接、城に乗り込んでだ」豚の町が見下ろせる崖の真上にスリングショットを立てました。映画を見てる最中は知らなかったので気づきませんでしたが、これこそがゲーム「アングリーバーズ」の内容です。鳥たちがスリングショットで飛んで、豚の町を攻撃していくのです。映画では、スリングショット自体、豚たちの兵器で、それを鹵獲して反撃のために再使用しているということになります。さて、一番手はボムが行きたがりましたが、マチルダになりました。そして、レッドに言います。「いいこと、私が教えたこと、今だけは、全部忘れていいから」「心配するな。全然聞いてなかったから」 チ「俺も」 ボ「何だっけ?」マチルダはため息をつきながら、深呼吸をして怒りを抑えます。そして、スリングショット…巨大なY字型の木に引っかけられたゴムに乗ったマチルダは飛ばされていきます。で、飛びながら、お尻から火の玉を吹きだしていくのですが、引火性ガス(おあなら)ではなく燃える卵だそうです。雌鳥として、その行為はいいのか?燃える卵を生んだ反動で空を飛び、さらに飛んでいきます。マチルダの意外な活躍を見て、レッドは言います。「先生やるじゃん」2番手はペリカンのように大きな黄色いくちばしで体毛は緑色の鳥ハルです。新聞を読んでる豚を驚かせ、幾つかの町の建物を破壊しますが、ブーメランのように帰ってきました。(実際の「く」や「へ」の字型のブーメランは獲物に当てるタイプのもので、手元に帰ってくるタイプのブーメランは「十」字型でなければいけないのですが、映像作品によくある間違いです。)ハルのくちばしが木に突き刺さってしまったので、救護班としてチャックが駆けつけます。続いては、ペキンボーの土台になっていた白いフクロウの番です。でも、海風にやられたのか、風邪気味のようです。緑色の鼻水を垂らしています。そして、出発前にレッドにクシャミをぶっかけて行きました。ボムがレッドにちり紙を指し出し、「使う?」と言っています。白フクロウは橋になっている2つの塔の中央に落ち、白フクロウのジャンプと共に、塔の上の建物同士がぶつかって、壊れました。肝心の白フクロウは巨大な看板にぶち当たり、落ちてしまいましたが、看板に描かれた豚に緑の鼻水をつけ、まるで、看板の豚が鼻水を出しているようになりました。次は縞柄の服を着た鳥で、顔はパンダメイクです。レッドに「風見鶏はいらない。風を切って飛べ」と発破をかけられて飛ばされました。「オーマイガー」と言いながら2つ3つの建物を壊しました。その頃、城では、レオナルドがコップを呑気に振り回していましたが、窓の外の破壊を見て、漸く緊急事態に気づきます。窓を開けて双眼鏡でのぞくと、さらに次弾が撃ちこまれ、飛んできた方向を見ると、レッドが仕切っているのが見えました。「また、アイツか。」何故か赤いジャージに着替えたレオナルドは緊急放送をします。「鳥たちが侵入した。ただちに排除せよ。卵は2日後に食べるのをやめにして、昼食に食べることにする。」それを聞いたステラはいいます。「お昼に卵を食べるですって?」その後ろで青い鳥が飛ばされました。
アングリーバードのネタバレあらすじ:英雄出撃?
その頃、マイティーイーグルが双眼鏡で、ピッグ王国でのレッドたちの苦戦を見守っていましたが、いかんせん、全員、飛距離がなく、城に届きません。やはり、島で唯一飛べるマイティーイーグルが行くしかないようです。レッドたちは、小さな鳥バブルスを飛ばそうとします。レ「いいか、丸くなれ」すると丸く大きく膨らみます。「いいぞ!」 飛びはしたのですが、何にも衝突せず、道(床板?)を壊しただけでした。いい加減、豚たちも切れているので、大きな豚が5匹ほど飛び乗りました。しかし、バブルスは崖の上のレッドたちからも見えるほど、巨大に膨らみました。被害は甚大です。続いてはステラです。泡を出す能力があるせいか、最初は滑って、スリングから滑り落ちました。仕切り直して、左に軌道修正してジャンプです。スキージャンパーのような姿勢で滑空し、キックで窓をすり抜けて、さらに家を蹴って倒し、倒れたの家の窓から出てきました。でも、豚の兵士たちがラバーカップ(トイレのスッポン)銃を持った部隊が駆け付けてきたので、ステラは逃げます。お次はペキンボー判事です。判決のハンマーを持ち、叫びます。「判事の力見せてやる!」(ジャッジパワー)。幾つかの建物が壊れました。いよいよ、マイティーイーグルの出撃です。リック・アストリーの「ギブ・ユー・アップ」をBGMに腹の肉を胸筋に押し上げて、「マイ! ティー! イーグル!」と自ら叫び、助走をつけて勇ましく飛び立ちますが、すぐに腹の肉が下がります。鳥のはばたきは腕の筋力だけでなく、胸筋も必要です。失速し、坂道を転がり、何とか崖に飛びつきますが、すぐ手を滑らせて落ちてしまい、雲海の彼方に消えました。いよいよ、レッドの出番です。皆の飛び方を考えて、1つ試してみたいことがあったので、テレンスに軌道修正を頼みます。「積み石を狙ってくれ」と言ったのです。確かに、そこの石を突っ切れば、城まで一直線です。でも、石に当たれば、ただではすみません。チャックは心配して言います。「君が死んだら、毎晩、夜空を見上げて思い出すよ」 ボムもいいます。「いい奴だった」レッドは言い返します。「まだ死んでないし、死ぬつもりもない。お前たちも後に続け!」レッドは積み石を弾き飛ばし、城への潜入に成功しました。レオナルドはテラスに飛び出して、その被害状況を確認しました。とうとう城への侵入者が現れたのです。レッドは崖上の皆に無事成功したことをするために、手を振り、「皆、道は開けた。後に続け」、それは警備兵の目を引き付けることになります。
アングリーバードのネタバレあらすじ:城内潜入
国王レオナルドも急いで場内に戻って、ヘルメットピッグ達に伝えます。「急いで卵を運び出せ。そして、城の中の、あの赤い鳥を探し出せ。」しかし、ヘルメットの豚たちは城の中を壁の中と勘違いして、壁を慎重に叩いたりするなど見当違いの行動をはじめました。「えーい、馬鹿者。城の中というのは建物の室内の中ということだ。壁の中ではない。もうしっかりしてよ」廊下にはレッドがいたはずですが、消えました。ヘルメット豚が通り過ぎて行きます。居なくなった後、レッドが降りてきました。レオナルドと4匹の豚がピンクの腰みのをつけて踊っている絵の1匹に化けていたのです。レオナルドは食卓で「オムレツの準備だ!」と叫びます。豚兵たちが次々に卵を運んできます。そして、卵貯蔵室のようなところに運び込まれ、入り口には「ノー・エッグス・イン・ヒア」(卵は、ここにはないよ)と書かれていました。続いてチャックが飛びます。テレンスが勢いよく引いたものだから、チャックは最初、あまりのスピードに悲鳴を上げますが、姿勢を修正し、さらに加速します。城の窓の一角から突入し、巨大なウェディングケーキを突きぬけ、火の輪をくぐり(豚たち何してるの?)、さらに壁を突き抜けてサボテンルームを通り越し、剣士の集合室を飛び越えて、最後に壁の石を押し、その時の悲鳴が廊下にいたレッドに聞こえました。「チャック、無事か?」石をのけるとくちばしの中の歯がガタガタになり、毛が逆立ったチャックが半死半生の状態でいました。「ああ、無事さ」 レ「そうは見えないがな。いや、よく頑張った」(何で鳥に歯が生えているのかは野暮だからいわないw)ボムは既に空中に飛んでいました。丁度、レオナルド達が歩いている廊下の上をぶち抜けたため、レオナルドは王冠を落とし、ミニ豚は目に石が当たり、大きなクマが出来てしまいました。「大丈夫か?」と心配をしてるレオナルドの頭にも大石が当たり、ブチ切れました。「島であれだけ優しくしてやったのに、その恩を忘れやがって、もう頭に来た。空軍出撃せよ」鳥たちが怒っているのは豚たちが卵を盗んだから、理不尽な怒りです。所詮、国王、我儘です。サイレンが鳴り、豚たちが逃げまどいます。どうやら坂道が滑走路になっているようです。滑り台タイプの旧型空母のように坂道で助走して手前でオーバーハングしてジャンプするタイプの複葉機です。(カタパルトの代わり) 中には助走不足で壊れてしまう機もあります。マチルダが空を見上げると、複葉機の大部隊が向かってきています。レオナルドは黄金の杖のようなマイクで「我々にはガラスや鉄、コンクリートもある。何も持たない鳥たちに思い知らせてやれ」複葉機から豚たちがダイナマイトに火をつけ真下に落としていきます。第1次世界大戦の初期の頃、実際に行なわれた方法です。(最初期は偵察機として使われていて、紐でぶら下げた爆弾をナイフで切って落としていたため、かなり命中精度が低かった。)鳥たちはひるんでしまいました。でもテレンスはひるみません。マチルダを助けるために、自らスリングショットに乗り、後ろに荷重をかけていきます。鳥たちから「テーレンス、テーレンス」とテレンスコールが起こります。でも、これまでの蓄積とテレンス自身の重みで、Y字型の木が折れ、顔に直撃してしまいました。予備はないため、もう、誰も救出に行けません。テレンスも悔しそうです。
アングリーバードのネタバレあらすじ:卵を探せ
その頃、レッドとチャックは城中の部屋を探していました。チャックの動きは早すぎて、廊下中の全ての部屋を出入りするチャックの残像が見えるほどです。レッドはその中の一つを開けました。中にはお召かしをした雌子豚たちがいました。レオナルドの双子の娘かもしれません。流石にレッドも攻撃の意志はありません。「お邪魔したな」豚達の複葉機はどうやら足漕ぎ式のようです。人力ならぬ豚力飛行機です。レッドとチャックは廊下を走っていました。チャックが壁にめり込んでいるボムを見つけました。2人で引き抜きます。レオナルド達と幹部豚(ひげ豚:マスタピッシュ・ピッグ)達がランチをはじめようとしていました。「オ・ム・レ・ツ! オ・ム・レ・ツ!」と騒ぐ中、聖火のように火のついた蝋燭を持ってきて、豚の鼻がついた黄金の巨大な釜に湯をグラグラ煮ています。何故か、お湯は緑色をしています。レッド、チャック、ボムは地下倉庫の前で5匹のヘルメット豚達が騒いでいるのに気付きました。チャックは理解しました。「ノー・エッグス・イン・ヒア(卵はここにないよ)」。「卵はあそこだ」ボムは言います。「あいつら、頭いいな」 でもレッドは言います。「けどよ。5匹もいたら、こっそり、扉に忍び込むのは無理だぜ。誰か陽動に行かないと。まーチャックには無…」カチンと来たチャックは走り出します。加速装置です。豚達がコインを宙にはじきました。ペンキの缶を1匹の頭上にぶちまけ、ラバーカップ銃をうばい、もう一匹の腹につけて引っ張ります。さらに、もう一匹の腹に「太った豚(FAT PIG)」と書き、残る一匹を生贄にします。ラバーカップ銃を持たせて発射させたように引き金を引かせて細工し、嘲り笑うような憎らしい表情にしました。最後に残った一匹にペンキがかかるようにセットしました。目にもとまらぬ早業です。折角なので、記念写真も撮りました。時間は動き出します。レッド「…理だよな。」 下では、豚達が突然の出来事に驚き、犯人探しを始めます。当然、可哀想な一匹の豚が犯人扱いされ、訳も分からず逃げまどいます。レッドも何が起こったか分かりません。チャックは言います。「誰が役に立たないって?」ともかく、扉の前はガラ空きです。3羽は飛び込みました。でも卵は、もうありません。ゴウンゴウンという音に気づき、上を見上げると、卵の入ったネットはクレーンで釣りあげられていました。
アングリーバードのネタバレあらすじ:卵を奪還せよ
レッドは倉庫の木箱を階段代わりにして、ネットにしがみつきました。チャックとボムも走り出します。釜ゆで会場では、「オ・ム・レ・ツ」コールが続いています。卵を茹でたら、ゆで卵では? と思わないでもないですが、豚達も玉子料理自体を食べたことがないわけですから、多少の勘違いは仕方ないです。レッドはネットを切ろうとしますが、海岸の時と同じように無理です。なら、発想の展開です。チャックとボムは先回りして、クレーンの行き先を辿っていたのですが、ある場所で扉を閉められてしまいました。チャックは扉をこじ開けようとします。ボムはダクトをよじ登ろうとしますが、重みでパイプが折れて、下に倒れてしまいました。チャックは慌てて駆け寄ります。でも、ボムの心配をしていたわけではなく、ダクトが下に続いているので、入れるのではないか?とボムを踏み台にしてパイプを覗きました。続いていました。高速で突っ込みます。でも頭は入りましたが、お尻がつっかえてしまいました。一方、レッドは、煮えたぎる釜に近づいていました。「お前が倒すべき敵か?」 そう言って、クレーンを操作している技師ひげ豚を突き落としました。ガラスが割れ、レッドも飛び込んだため、一緒に落下します。豚は落ちていきますが、レッドは覚悟していた分、クレーンの操作ボタンにぶら下がれました。すかさず「↑」上のボタンを押します。卵の降下は止まり、反対に上がっています。「オ・ム・レ・ツ」コールを煽っていた豚シェフは呆然と見つめています。レオナルドは漸く異変に気づきました。一方、顔を突っ込んだチャックをボムは灰を一杯膨らませて、一気に吹き飛ばしました。チャックの目や顔、くちばしが一瞬膨らみますが、通気口を突き破ります。でも今度は鉄枠が腰につっかえています。レッドは、空を飛んでいるマイティーイーグルを見つけます。「マイティー」と呼びかけても気づきません。「おいおい、ひょっとして、アレをやらなきゃいけないのか?」 レッドはため息をつきます。怒りを鎮める呼吸法です。レッドは叫びます。「ハイユーホー」マイティーは後ろを振り返った時に失速し、急降下しますが、そのスピードを利用し、揚力を得て、急上昇します。雲海に落ちた時も、その要領で揚力を得て飛んできたのでしょう。レッドも登り始めます。「アイアムヒーロー。マイティーイーグル!」そう名乗り、屋根を突き破って落下します。でもおなかの肉でバランスが崩れ、テーブルの上に落ち、滑って、レオナルド目がけてツッコんでいきます。間一髪でよけられ、釜にぶち当たり、失神しました。登ってきたレッドがマイティーを起こします。くちばしをこじあげ、舌をひっぱり、ペシンペシン叩きつけます。口が臭くて、レッドが思わず顔をそむけます。「やーママ、後5分寝かしてよ。」完全に寝ぼけています。チャックも通気口の鉄枠を急いで外して、内側の扉の閂(かんぬき)を外しました。やっとボムも入ってきました。入ってきたボムの雄たけびで、マイティーイーグルも目覚めます。やっと4羽がそろいました。レッドはマイティーに卵を運ぶことを頼みました。マイティーは「任せろ」と言って、卵の入ったネットを足で掴み、力任せに引っ張るとクレーンが壊れました。マイティーも体勢を崩しますが、流石に卵を落としたりはしません。チャックとボムが窓を開けます。マイティーが外に飛び出しました。その時に、3羽はネットに捕まりました。でも、最後尾のレッドの足をレオナルドが掴み、その他の豚達も次々に互いの足を掴みます。綱引きが始まります。そのせいでネットがゆるみ、青い卵がスッポ抜けました。豚の頭をはねた為、卵は割れませんでしたが、天井をはねて、カーテンを滑り、床に転がった時にひびが入りました。ピシッという音がレッドの耳にも聞こえました。「助けに行く。」 ボム「待てレッド」レ「1個でも卵は置いていけない。皆と約束したんだ。必ず、全部取り返すってな」レッドは手を離します。当然、レオナルドを含めた豚達もろとも、城の食堂に逆戻りです。
アングリーバードのネタバレあらすじ:青い卵を守れ
レッドはいち早く立ち上がり、青い卵を取り返そうとします。でも、それはレオナルドも一緒でした。空を飛ぶマイティー達も空軍の複葉機に追われていました。チャックが思わず「あんなに追っかけてきた」マイティーは聞きます。「何だ? 何か追いかけてきたのか」 チ「ああ、気にしなくていいよ」でも、マイティーも機銃掃射に気づき、急がなくてはいけないことが分かりました。(ピストルの類かもしれません。)場内の食堂では、レッドがタックルに近い飛び込みで、青い卵を守りましたが囲まれます。レオナルド「卵泥棒め、卵を返せ」、レッド「へっ、どっちが。やっと取り返したんだ。もう返すものか。」そんな言い合いをしていると、さっき、転がってぶつかったせいで、黄金の釜が倒れてきて、熱湯が溢れこぼれてきました。皆、逃げまどいます。レッドとレオナルドは同じ方向に来て、足に熱湯がかかりそうになったので、ジャンプしてシャンデリアに捕まりました。このシャンデリアは凄く変わっています。通常のシャンデリアの枠組みに何故か岩がはまり込んでいるのです。豚達は何とか熱湯から逃げ切り、扉を閉めました。マイティーは左右に逃げることで、追撃機の攻撃をかわし続けますが、距離が迫ってきています。攻撃は最大の防御です。ボムは自分が食い止めることに決めました。チャックは止めようとしますが、ボムはネットから手を離し、滑走路に落下しました。豚達が迫ってきます。その頃、他の鳥たちも追い詰められようとしていました。でもマチルダは側転し、360度回転しながら炎の卵を産み続けて、抗戦し続けていました。一方、ボムは必死に怒ろうとします。そこで思い出したのはレッドに言われた一言です。「お前、詩(ポエム)下手だな」頭のアホ毛が、全て黄色くなり、間一髪、坂道から滑降下してくる十数機の複葉機の編隊を巻き込んで大爆発しました。町の一角が吹っ飛び、その勢いで、ボムは飛んでいます。「俺、飛んでるー」と煙を吹きながら、マイティーイーグルを追い抜きました。レッドとレオナルドはシャンデリアの上でののしり合いをしていました。その度にシャンデリアは揺れます。当然落ちます。床を何層も突き抜けます。レオナルドのハムレットのポスターが見えたり、ボーリング場を突き抜けた勢いで、ガーターになったピンが全て倒れ(穴にはまり)、ストライクになったり、さらに地下に落ちていきます。マチルダ達は、道を走っています。そこに暴走した装甲車がやってきました。皆、硬直して身構え、死を覚悟しますが、寸前でドリフトブレーキをかけました。それでも油断はできません。望遠鏡(潜望鏡?)が出てきて、マチルダを確認してから、ハッチが開き、小さな窓から顔を覗かせたのは、テレンスでした。愛するマチルダを助けに来たのでした。サムズアップをしています。全員、飛び乗って、元来た崖に帰っていきます。
アングリーバードのネタバレあらすじ:最終決戦
豚達が、国王のレオナルドがいなくなったことに気づき、城に集まってこようとしていました。レッドは気づきます。地下の最下層には、ダイナマイト倉庫がありました。山のようにダイナマイトが積まれています。青い卵を探します。レッドが気づくのが遅かったのと、レオナルドの方が青い卵の位置に近かったせいで、再度奪われてしまいました。レオナルドは、シャンデリアのろうそくを手に取って、卵の下から炙り出します。「やめろ」とレッドは叫びますが、当然、レオナルドは聞く耳を持ちません。その時、レッドは頭上の異変に気づきました。先ほどの黄金の釜が落ちてこようとしています。なので、一計を案じます。レッドは6秒数えて深呼吸をします。怒りをコントロールするアンガー・マネジメントです。授業を聞いてないと言っておきながら、ちゃんと聞いていたのです。そして、レオナルドを褒めちぎり始めました。「いやー、参ったよ。レオナルド、アンタの勝ちだ。おめでとう」レオナルドは何が起きたか分かりませんが、褒められて嬉しくないはずはありません。しかも何度も辛酸をなめさせられたレッドから敗者からの勝者への賛辞です。上の黄金の釜の落下はまもなくです。タイミングを計ります。レオナルドは何故か、レッドに近づくために降りてきていました。好都合です。「いや、ホント今までのアンタは凄かったよ。でも、これからはどうかな?」レッドは箱で堰き止められていたダイナマイトの山を崩しました。体勢を崩して落ちてくるレオナルドから青い卵を奪うと、レッドはそのままダイナマイトの山を登ります。目指すのは頂上の岩です。この時、上の釜をレオナルドに落とすのかと思いましたがレッドの作戦はさらに上手でした。転がりながら落ちていくレオナルドは火のついたロウソクを手放してしまいました。いたるところにダイナマイトはあります。その幾つかに引火しました。レッドは急いで登ります。レッドが岩にたどり着いた時、レオナルドも間もなく追いつきましたが、少し遅かったです。釜はすっぽりとレッドと青い卵を守るべく覆いかぶさりました。レオナルドは訳が分かりません。そして、気づいた時には地下の倉庫中のダイナマイトに引火し、誘爆しました。それは、豚の王国全土を舐めつくす炎となりました。マイティーイーグルとテレンスの運転する装甲車は間一髪で城壁を超えました。崖の上で待っていた他の鳥たちは、卵を運んできたマイティーイーグルに気づきます。「マイティーイーグルだ。」「生きていたのか」 「お腹でてる」 「カッコ悪い」 「年取ってるし」 そんなことより、卵です。真っ先に青い鳥の両親たちが駆けつけました。でも卵は白いのばかりです。装甲車から降りてきたマチルダやペキンボーが両親の鳥たちに卵をかえしていきます。でも青い卵はありません。ボムも無事、崖にたどり着いていました。チャックが心配そうに周囲を俊敏に動きながら走りまくっています。ペキンボーが最後の卵を緑の鳥に渡した時、青い鳥の両親たちの悲しみは現実となりました。ボムとチャックは気づきます。青い卵はレッドが取り返しに行ったのです。皆も豚王国の城の廃墟を見つめます。灰燼と化しています。マイティーも目覚めました。くちばしにらばーカップがついています。煙が晴れると城は跡形もなく崩れていました。皆に失望の色が走ります。黄金の釜が傾きました。でも、そこではなく、手前で何かが動きました。レッドが這い出てきました。レッドがケーキを届けた家の子供がパパ(ダディ)と叫びました。そうです。刷込み(インプリンティング)でレッドをパパと思い込んでいる緑色のひなです。皆、その声で一斉に振り向きます。
アングリーバードのネタバレあらすじ:大団円
チャックは走っていきます。ボムは走るのも惜しくて転がっていきました。皆も喜びの声を上げて駆け寄ろうとします。何故かレッドは泣きそうな顔をしています。それは… 青い卵が割れていたからです。皆に失意の表情が走りますが、それは一瞬でした。何故なら、ひなは生きていたからです。しかも3羽。今度こそ、皆で大喜びです。いや、皆ではありませんでした。それでも卵を取り返せた親たちはレッドに感謝の気持ちを伝えていきます。「ありがとう」「見直したよ」「凄いよ」「よくやってくれた」「君は僕たちの誇りだ」「言葉に出来ないくらい感謝してる」などなど。失意に沈んでいる青い鳥の両親たちを見つけたレッドは、急いで駆けつけました。「アンタ達の子供だ。全員元気だ」 3羽のヒナは全員、母鳥の胸に飛び込んでいきました。「ありがとう。本当に」マイティーイーグルがやってきました。「やったな。アカスケ、キスケ、クロスケ達」 チ「誰のこと?」ボ「ひょっとして、俺達のこと?」 マ「さー、ハグしてやろう」 マイティーは3羽を抱きしめようとしましたがレッドは交わしました。「俺、そーゆー暑苦しいの苦手」 マ「そー、遠慮するな。当然の権利だ。我が弟子たちよ」レ「いつから、俺達がアンタの弟子になったんだ」 チ「まーいいじゃん。」 ボ「そうだな。」 マ「よくやった。お前たち。」 レ「俺達だけじゃないよ。皆で取り返したんだ。だから、皆ヒーロー、それでいい」 マ「何だ?欲のない奴め。」 全員で笑いました。WAHAHAHAHAHAHAHAHA…時間は経過し、バーズアイランドに戻ってきた鳥たちは、村(バーズ・ヴィレッジ)の再建をはじめていました。まず最初に建てたのは、卵を取り返したマイティーイーグルの像でした。その下には豚達に紛れてレッドも天を仰ぐ位置にされていました。レッドも怒る気にはなれませんでした。とりあえず、帰ることにしました。でも、浜辺ではなく、町の中央でした。チャックはパーティーがあるとか言うからです。でも、本当は違いました。レッドの家が町の中に再建されていたのです。皆がレッドのために作ってくれたのです。それだけではありません。レッドが助けた青い3羽の雛たちや、レッドやダディ(パパ)と呼ぶ、ひなを含め、大勢のヒナたちが、マイティーレッドを称える歌を歌ってくれたのです。「マイティーレッドは強くて優しくて怒りん坊」そんな歌です。怒りん坊の歌詞の時は、ちゃんと怒り顔になっていました。(テレンスが教えていた時にはできませんでした)そして、最後のコーラスの時、野太いバリトンボイスが響き渡りました。何とテレンスの声でした。マチルダが横にいて「いい声ね」ともたれます。いつしか2人はいい関係になっていたようです。皆が気を利かしてくれて、3羽だけにしてくれました。でもレッドは「今日は疲れた。お前らも元気でな」そう言って、レッドは新居に入り扉を閉めてしまいました。流石のチャックも機嫌を悪くしています。「何あれ? 感じ無茶苦茶悪いんですけれど」 ボム「何か食べに行くか?」 チ「悪いけれど、そんな気分じゃない」それを見ていたレッドが、ひょこっと顔を出しました。「何してるんだよ。冗談だよ。早く入れよ」「何だ。ビックリした。脅かしっこなしだよ。そうだ、皆で一緒に住まない?」 ボム「そうだな…」レッド「そんなこと勝手に決めるなよ」 レッドの家は町の中央にあり、上空に向かって島を旋回しながら、雲を突き抜けます。どうやら、マイティーイーグルも見ていたようです。そしてEDです。マイティーイーグルが踊り出します。デミー・ロヴァートのカバー「恋のサバイバル」です。(原曲はグロリア・ゲイナーで有名なディスコ曲)豚達も踊りますが、レオナルドは悪だくみをしてる最中なので、なかなか踊りませんが、結局踊ります。そして、突然、本編に戻り、青い3羽のヒナたちが、村に唯一残ったスリングショットに乗って、海に飛び、3方向に散らばったところで映画は終わります。実はこの3羽のヒナもゲームキャラでザ・ブルースという名前のようです。それぞれ、ジェイク、ジム、ジェイという名前のようです。チャックが作ったカカシの名前がジェイクだったのもこーゆー関係からかもしれません。
アングリーバードのネタバレあらすじ:あとがき
意外に深いお話でした。特に、アンガー・マネジメントの下りは。実はマチルダやマイティーイーグルにも問題点はあるとパンフレットに書いてあります。子供向け作品ですが、大人の方が感じ入るところはあるかもしれません。
アングリーバードについて
元はフィンランドで作られた「アングリーバーズ」(複数形)のモバイルゲーム。ゲーム内容は飛べない鳥たちがスリングショット(パチンコ)で、潜んでいる豚を倒すゲーム。姉妹作品は11種。世界中で累計30億ダウンロードされたらしいです。映画では、ゲームやTVアニメ「アングルーバーズ・トゥーンズ」の前日譚になります。何故、飛べない鳥たちがピッグ達に怒っているのか?それはピッグ軍団(緑色の豚達)に大事な卵を盗られたから。果たして、鳥たちは奪還することができるのでしょうか?「ズートピア」が肉食動物と草食動物の対立により人種問題を取り扱った映画であったように、この作品も豚と鳥の対立原因は差別かな? と思っていたら、むしろ、鳥同士の中の方が差別が酷く、前半は割とキツイ展開が続きます。アメリカの入植者が最初、イギリス、フランス系であり、その後、入ってきたアイルランド系移民を差別し、次はイタリア系、そして、黒人、アジア系を差別し続けてきた歴史の暗喩というのは、考えすぎかもしれませんが、そんな連中が侵略に対して、どうするのか? という命題を含んでいるのかもしれません。鳥の種類は130種以上。ピッグのデザインは100種類以上、3DCGデザインされたそうです。監督のファーガル・ライリーは2004年のサムライミ版「スパイダーマン2」のアクションシーンを担当し、もう一人の監督クレイ・ケイティスは2012年の「シュガーラッシュ」に参加しています。主演のレッドの声を担当した坂上忍さんが「ミニオンズ」のスタッフが今作に関わっていると言っているのが謎だったのですが、それは音楽のヘイター・ペレイラのことのようです。2008年の「ダークナイト(バットマン)」、2010~15年「怪盗グルー」シリーズ(「ミニオンズ」の前シリーズ)、そして2015年の「ミニオンズ」に関わっていたようです。
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