時の面影の紹介:2021年イギリス映画。歴史的大発見のサットン・フーの宝がいかにして発掘されたかが描かれている、実話も元にしている作品です。学歴がない掘削者のブラウンは、長年積み重ねてきた経験をもとに、プリティがもつ土地にある塚を掘り進めていきます。学歴がないがために、蚊帳の外にされる中、依頼者のプリティとブラウンは信頼関係を築いていきます。ハリー・ポッターシリーズで凶悪ヴォルデモートを怪演したレイフ・ファインズが、静かなる熱意を持った掘削者ブラウンを演じます。
監督:サイモン・ストーン 出演:キャリー・マリガン(プリティ)、レイフ・ファインズ(ブラウン)、ジョニー・フリン(ロニー)、リリー・ジェームズ(ペギー)、ケン・ストット(フィリップ)、ほか
映画「時の面影」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「時の面影」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
時の面影の予告編 動画
映画「時の面影」解説
この解説記事には映画「時の面影」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
時の面影のネタバレあらすじ:起
1939年、掘削者のブラウン(レイフ・ファインズ)は、サットン・フーの金持ちプリティ(キャリー・マリガン)から、土地にある塚の掘削を依頼されます。以前からそこには何かすごいものが眠っているのではないかと言われていました。しかし、給料が安いことを理由にブラウンはその仕事をいったん断ります。プリティは考え直し、給料を上げてブラウンを雇うことにします。
その土地には何個か塚があり、プリティはある1つの塚に感じるものがあると言いますが、その塚から何か出てくる可能性は低いと、ブラウンは他の塚の掘削にあたります。ブラウンに学歴はありませんでしたが、経験豊富で優秀です。以前ブラウンが働いていた博物館の人が様子を見に塚へやってきます。
まだ成果はなく、最大のローマ遺跡が発掘されるかもしれない掘削を引き続きしてほしいと博物館側はブラウンに依頼をします。なんとしてでも戦争が本格化する前に、その遺跡を発掘したいがため、博物館側は急いでいます。しかし、ブラウンはこの塚には感じるものがあったので、その仕事を断りプリティの仕事に集中します。
プリティは旦那に先立たれ、1人息子のロバートと暮らしています。プリティは心配性で、疲れたり不安なことがあったりすると、心臓に痛みが走ります。
時の面影のネタバレあらすじ:承
ある日、ブラウンが塚を掘っている途中で生き埋めになってしまいます。プリティと他のスタッフは一生懸命掘り起こし、ブラウンは何とか一命をとりとめます。ブラウンはその後、さらに精力的に塚を掘りはじめ、プリティが何かを感じた塚を掘り進めます。
すると、その塚から大きな船が発掘されます。ここは川から少し距離があります。わざわざここまでの大きな船を運んできたのだから、とても位の高い人のお墓だろうと考えられました。世紀の大発見にみんなで喜びあいます。
さらに色々でてくる可能性があったので、ブラウンはさらに掘り進めます。そこに歴史的大発見を聞きつけたリードモアは、こっちが発掘作業を請け負うと提案をしてきました。しかしプリティは断ります。
プリティはだんだんブラウンに対して特別な感情が芽生え始めます。そんなプリティはブラウンをディナーに誘い、おめかしして準備をしていましたが、ブラウンからドタキャンをされてしまいます。理由は奥さんがこちらに訪ねてきたからでした。プリティは残念そうな表情を見せます。その夜、プリティはまた発作を起こします。
人手が不足していたので、プリティのいとこ、ロニー(ジョニー・フリン)が手伝いに来てくれます。一方プリティはロンドンの病院へ向かい、心臓弁幕に損傷があるとの診断を受けます。治療法はないとのことでした。
時の面影のネタバレあらすじ:転
リードモアが考古学者のフィリップ(ケン・ストット)を連れて、プリティの土地にずかずかと侵入をしてきます。この発見は国レベルのものだと主張し、フィリップは功績を横取りしようとしてきました。到底受け入れられなかったブラウンはプリティに相談をしますが、親身になってくれません。
それどころか、建設省にあの土地を受け渡すように命じられたとプリティから報告を受けます。もうこれで終わりだと、プリティはブラウンに対して冷たい態度を取ります。
その後、掘削の指揮をフィリップが取り始めます。フィリップはブラウンに雑用を命じ、嫌気がさしたブラウンは辞めて故郷に戻ってしまいます。それを知ったロバートは母親に内緒でブラウンを追いかけにいってしまいます。
その頃、ブラウンは妻のメイに説得をされて、過去と未来を繋ぐために、雑用でもなんでもしようと気持ちを切り替えます。ロバートはブラウンの家に無事に着き、保護されます。ロバートの強い気持ちを感じたブラウンはロバートとともにプリティの元へと戻ります。
時の面影の結末
歴史的発掘ということで人手を募集し、ペギー(リリー・ジェームズ)という若い女性がやってきます。プリティは日に日に体調が悪くなっていきます。戦争が開戦する前に何とかして発掘作業を終わらせたい。これからは時間との勝負です。そのためにはブラウンの助けが必要です。プリティはフィリップを説得してブラウンにも指揮を取らせることにします。
そうこうしているうちに、ペギーが固まりを見つけます。それは、6世紀頃の宝であると発覚します。今までの歴史が覆る大発見です。貨幣もたくさん発見され、この頃から文明があったと証明される大発見となります。この宝を大英博物館に持っていくことを提案するフィリップでしたが、戦争から宝を守れないことを理由にプリティは拒否をします。
掘削作業を進めている途中、戦闘機が墜落します。ロニーが急いで助けに行くものの、パイロットは帰らぬ人となってしまいます。まもなく空軍に入隊する予定のロニーでしたが、入隊する前に不安を抱えることになります。プリティの体調をさらに悪くなり、ロバートは落ち込みます。
ロニーは審問の日に、急遽入隊することが決まります。プリティはロバートのためにも生きて欲しいとロニーに伝えます。審問の日は記者がたくさん待ち構えており、大騒ぎです。プリティはお披露目会で、これはブラウンの功績であるとみんなの前に発表してくれました。ブラウンは喜び、フィリップは不満顔です。
その後、プリティは宝物すべてを大英博物館に寄付することを決断します。その代わりに、ブラウンの功績を世に公表するように要求するとも言ってくれました。ブラウンは深く感謝をします。
その後、ドイツとの戦争が開戦します。戦争中、サットン・フーの宝は地下に隠され、現在は大英博物館に展示されています。最初はブラウンの名は功績として記されていませんでしたが、近年発覚し、プリティの名前とともに功績が表記されています。
以上、映画「時の面影」のあらすじと結末でした。
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