ワイルド・スピードX3 TOKYO DRIFTの紹介:2006年アメリカ映画。世界で最もヒットしているカーアクション映画『ワイルド・スピード』シリーズの第3作です。時系列としては第6作『ワイルド・スピード EURO MISSION』(2013年)と第7作『ワイルド・スピード SKY MISSION』(2015年)の間に起こった出来事を描き、タイトル通り日本・東京を舞台にしています。訳あって東京に流れ着いた車好きの高校生が恋わライバルとの死闘などを通じたドリフトの腕を磨いていく過程を描きます。本作がハリウッドデビュー作となる北川景子をはじめ数多くの日本人キャストが出演しています。
監督:ジャスティン・リン 出演者:ルーカス・ブラック(ショーン・ボズウェル)、サン・カン(ハン)、バウ・ワウ(トゥインキー)、ナタリー・ケリー(ニーラ)、ブライアン・ティー(タカシ)、北川景子(レイコ)、千葉真一(カマタ組長)、妻夫木聡(スターターの男)、ブライアン・グッドマン(ショーンの父)、リンダ・ボイド(ショーンの母)、KONISHIKI(刺青の男)、真木よう子(ショーンの父の愛人)、柴田理恵(教師)、土屋圭市(釣り人)、ヴィン・ディーゼル(ドミニク・トレット)ほか
映画「ワイルド・スピードX3 TOKYO DRIFT」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「ワイルド・スピードX3 TOKYO DRIFT」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
ワイルドスピードX3 TOKYO DRIFTの予告編 動画
映画「ワイルド・スピードX3 TOKYO DRIFT」解説
この解説記事には映画「ワイルド・スピードX3 TOKYO DRIFT」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
ワイルドスピードX3 TOKYO DRIFTのネタバレあらすじ:起
アメリカ・アリゾナ州の高校に通うショーン・ボズウェル(ルーカス・ブラック)は車いじりが趣味で、他の趣味には一切目をくれないほどの大の車好きです。
学校祭の日、ショーンは憧れのクラスメートのシンディ(ニッキ・グリフィン)を巡って金持ちの息子のクレイ(ザカリー・タイ・ブライアン)とストリートレースで対決することになりました。愛車の旧型シボレー・モンテカルロに乗り込んだショーンは造成中の住宅地でクレイに勝負を挑み、荒削りなドライビングテクニックを見せつけてあと一歩で勝利というところで駆けつけた警察に補導されてしまいます。
過去にも車絡みのトラブルを何度も起こし、その度に引っ越しと転校を繰り返してきたショーンは母(リンダ・ボイド)の嘆願で少年院だけは免れましたが、この町からは追放されることになり、母と離婚して日本の米軍基地で働く父(ブライアン・グッドマン)と一緒に暮らすこととなりました。東京に着いたショーンは、父から同居の条件として絶対に車に乗ってはいけないという約束をさせられました。
ワイルドスピードX3 TOKYO DRIFTのネタバレあらすじ:承
翌朝、都内の高校に転校したショーンは初日から遅刻して担任教師(柴田理恵)に叱られました。ショーンはこのクラスで同級生に未発売のナイキ・エアジョーダンやパソコンなどを売りつけているアメリカ出身のトゥインキー(バウ・ワウ)と意気投合、ニーラ(ナタリー・ケリー)に一目惚れしてしまいます。
そんなある夜、ショーンはトゥインキーからとある立体駐車場で開かれているドリフトバトルに誘われ、慣れない日本から早く離れたい一心もあり父との約束を破って駐車場に向かいました。
駐車場には若者たちの中にニーラの姿もありました。ニーラの友のレイコ(北川景子)やアール(ジェイソン・トビン)と知り合ったショーンの前に現れたのは、この街を牛耳る暴力団組長カマタ(千葉真一)の甥で「ドリフトキング」の異名を持つ天才走り屋のタカシ(ブライアン・ティー)が舎弟のハン(サン・カン)を連れて現れ、ショーンに見せつけるかのようにかねてから目をつけていたニーラの頬にキスをしました。ショーンは恐れをなしたトゥインキーの忠告を振り切り、ハンから日産・シルビアを借りてドリフトバトルに挑むことになりました。スターター(妻夫木聡)の合図でスタートしたショーンとタカシでしたが、ドリフトに不慣れなショーンはシルビアを壊してしまい、余裕でドリフトを決めるタカシの前に大惨敗を喫してしまいます。
しかし、ショーンの中に何か光るものを見出だしたハンは、シルビアの弁償としてショーンにみかじめ料取り立てを手伝わせる一方、ショーンを秘密のガレージに連れていき、三菱・ランサーエボリューションを与えてドリフトの基礎を叩き込んでいきました。最初は悪戦苦闘していたショーンでしたが、仲間たちのサポートや元々持ち合わせていた才能により次第に腕を上げていき、タカシの子分モリモト(レオナルド・ナム)をドリフトバトルで打ち負かすまでに成長していきました。
実は、ハンがショーンを鍛えている理由は、いつかショーンがタカシを倒してくれると睨んだからです。ハンはタカシを叔父の威を借りたチンピラと見下しており、将来の下克上のために密かにカマタの組への上納金を着服しているのです。
ワイルドスピードX3 TOKYO DRIFTのネタバレあらすじ:転
ショーンはモリモトとのトラブルに巻き込まれたトゥインキーを救ったことでニーラから好意を寄せられるようになり、ショーンもまた走り屋として急成長していたことから二人は相思相愛の関係となっていきました。ところが、ニーラには幼い頃にホステスだった母を亡くし、タカシの祖母に育てられた経緯があることから、タカシはニーラとショーンの関係を快く思ってはいませんでした。
そんなある日、ショーンがドリフトの練習をしているところにタカシが子分らを連れて殴りかかり、二度とニーラに近づくなと脅してきました。そのことを知ったニーラはタカシを問い詰めますが、タカシは「俺がいなかったらお前は母と同じく娼婦に成り下がっていた。俺とお前はろくでなし同士なのさ」と脅しました。
そしてカマタはタカシたちから上納金が納められていないことに気付き、金の管理を任されているハンこそが着服していることに気付きました。タカシは子分らを連れてハンのガレージに殴り込み、ハンはその場にいたショーンや二度とらと共に逃げ出しました。ハンやショーン、タカシ一味は渋谷スクランブル交差点などで激しいカーチェイスを繰り広げましたが、ハンの車は突然横から来た高級車に激突されて横転、ガソリンに引火して車は爆破炎上、ハンは命を落としてしまいました。(ハンの死の真相については『ワイルド・スピード EURO MISSION』を参照)
ショーンはニーラを連れて父の元に逃げ込み、ショーンの父とタカシは互いに拳銃を向け合いますが、ニーラはショーンを庇ってタカシ一味に連行されることとなりました。ショーンは自分をアメリカに送り返そうとする父に自分がケジメをつけると説得、父は「私も昔、後悔をしたことがある」と今回に限り容認することにしました。
ショーンはトゥインキーがハンから預かっていた上納金を持ってカマタのところに向かい、カマタに金を渡して謝罪すると、タカシとレースで決着をつけたいと申し出ました。カマタは負けた者は街から追放という条件でショーンの申し出を受諾、タカシに「勝てばいい」と発破をかけました。
ワイルドスピードX3 TOKYO DRIFTの結末
ショーンと仲間たちは、ショーンの父が基地で拾ってきたエンジンのないフォード・マスタングに以前ショーンが壊したままだったシルビアのエンジンを載せ、決戦に向けてドリフトの練習とチューニングを繰り返しました。
そしてレース当日。コースは今まで走破できたのはタカシしかいないという最難関の峠道です。ショーンのマスタングとタカシの日産・フェアレディZと激しいデッドヒートを繰り広げ、ショーンはハンとの絆を胸に必死でタカシに食らいつきました。さすがに焦りを感じたタカシは汚い手を使ってショーンを妨害しようとしてきましたが、ショーンは磨き上げたドリフトのテクニックで次々とかわしていき、タカシはハンドル操作を誤って崖下に転落、レースはショーンの劇的な勝利に終わりました。
ショーンの腕を認めたカマタはショーンとニーラの身の自由を約束、ニーラの愛を手に入れたショーンは街を追放されたタカシに代わる新たな「ドリフトキング」として東京に君臨することとなりました。
数日後、ショーンのもとにかつてハンの仲間だったという人物が対決を申し込んできました。その人物とは、アメリカでは知らぬ者のいない伝説の走り屋ドミニク・トレット(ヴィン・ディーゼル)だったのです。ドミニクの挑戦を受けて立つことにしたショーンはニーラの合図でスタートを切りました。(ドミニクが東京に来た理由、そしてこのレース後の続きについては『ワイルド・スピード SKY MISSION』を参照)
以上、「ワイルドスピードX3 TOKYO DRIFT」のあらすじと結末でした。
ワイルドスピードX3 TOKYO DRIFT 主題歌
映画ワイルドスピードシリーズのあらすじとネタバレ
1.ワイルド・スピード
2.ワイルド・スピードX2
3.ワイルド・スピードX3 TOKYO DRIFT
4.ワイルド・スピード MAX
5.ワイルド・スピード MEGA MAX
6.ワイルド・スピード EURO MISSION
7.ワイルド・スピード SKY MISSION
8.ワイルド・スピード ICE BREAK
Spin Off.ワイルド・スピード/スーパーコンボ
9.ワイルド・スピード/ジェットブレイク
10.ワイルド・スピード/ファイヤーブースト
「ワイルド・スピードX3 TOKYO DRIFT」感想・レビュー
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「ワイルド・スピードX3 TOKYO DRIFT 」はストリート・カーレースの世界に魅せられた若者の青春とそれに伴う華麗なアクションを描く人気シリーズの第3弾です。ドリフト走行発祥の地である日本を舞台に、東京に転校してきたアメリカ人学生が、スリリングでエキサイティングなドリフト・レーシングの世界に身を投じていきます。舞台が日本であるため、ドリフトの第一人者であるレーサー、土屋圭市をアドバイザーに招いて撮影されていたり、日本の俳優さんも何人が出演しています。まだ売れる前の北川景子や、ほんの少しのスターターの役ですが妻夫木聡が出演しています。カーアクションは見応えがありさすがという出来栄えですが、その他の設定はとてもいい加減で笑えます。まず「日本」という国を少し誤解している印象を受けます。「どうやったって、君たちは高校生じゃないだろう」という、特にアメリカ人のキャストが上履きを履いている姿に違和感を覚えます。車好きには良い映画ですが、その他の箇所は笑うしかありません。
主人公のショーン(ルーカス・ブラック)はアリゾナで、度々のトラブルで母親から勘当され、日本にいる父親に送られる。父親とは車に乗らないことを誓わされるが、ドリフトレースに出て車を大破させ、車を貸してくれたハン(サン・カン)に弁償する羽目になり、手足のごとく働かされるながらも、徐々に気に入られてドリフトの仕方を習っていく。そんなショーンを気に入らず、嫌がらせしてくるタカシ達。月日が流れ、タカシ一味の一人にドリフトで勝つようになっていく。そんなある日ハンが上納金をくすね、自分の懐に入れていることを知るとハンの車工場に襲撃し、逃げるハンを追いかけるがハンが事故に遭い車ごと爆死してしまう。今回のメインストリートは東京で、ど派手なカスタムをした日本車が沢山登場します。新しいフェアレディZやシルビア等、カーマニアにはたまらないシーンが満載されています。そしてハンを事故死させた人物が続編で分かります。