きつねと猟犬の紹介:1981年アメリカ映画。ダニエル・P・マニックス著の『きつねと猟犬』をディズニーが映画化したアニメ作品で、ディズニーの長編アニメ映画としては通算24作目となる作品です。親を猟師に殺され、人間に育てられた子ギツネと、猟師の飼い犬。かつては親友同士でしたが、月日の流れと立場の違いはいつしか2匹を敵同士へと変えていました…。2006年には本作の続編『きつねと猟犬2 トッドとコッパーの大冒険』が公開されています。
監督:アート・スティーブンス、テッド・バーマン、リチャード・リッチ 声優:ミッキー・ルーニー(トッド)、カート・ラッセル(コッパー)、キース・クーガン(トッド(子供時代))、コリー・フェルドマン(コッパー(子供時代))、ジャック・アルバートソン(エイモス・スレイド)、サンディ・ダンカン(ビクシー)、パール・ベイリー(ビッグ・ママ)、ジャネット・ノーラン(トゥイード夫人)、パット・バトラム(チーフ)、ジョン・マッキンタイア(ミスター・ディガー)ほか
映画「きつねと猟犬」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「きつねと猟犬」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
きつねと猟犬の予告編 動画
映画「きつねと猟犬」解説
この解説記事には映画「きつねと猟犬」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
きつねと猟犬のネタバレあらすじ:起
とある森。母ギツネと子ギツネが猟師と猟犬に追われていました。母ギツネは我が子を草むらに隠し、自らおとりとなって猟師と猟犬の注意を引き付けました。母ギツネは猟師と猟犬に殺されてしまいますが、自らの命と引き換えに子ギツネの命だけは守り抜くことに成功しました。
母を失い、不安げな様子の子ギツネを憐れんだミミズクのビッグ・ママは誰かこの子ギツネの世話をしてくれる者がいないか探し、近所に住む心優しき人間の女性トゥイード夫人が子ギツネを飼うことになりました。子ギツネはトッドと名づけられ、愛情を込めて育てられました。
時を同じくして、トゥイード夫人の隣に住む、トッドの母の命を奪った張本人である猟師エイモス・スレイドの家には新たな子犬コッパーが飼われ始めていました。エイモスに元々仕えている先輩の猟犬チーフは最初のうちはコッパーを疎ましく思っていましたが、次第にコッパーを受け入れて仲間として認めるようになっていきました。
ある晴れた日、コッパーは森の中から今まで嗅いだことのない臭いを嗅ぎ付けました。コッパーは臭いの主を探すために単身で森の中に向かい、周囲を嗅ぎ分けながら進んだ先に倒木を見つけました。倒木の中を熱心に嗅ぎ回るコッパーの元に現れたのは、臭いの主であるトッドでした。
トッドとコッパーは出会ってからすぐにすっかり意気投合し、一緒にかくれんぼや水遊びをするなど楽しい時間を過ごすようになっていきました。
きつねと猟犬のネタバレあらすじ:承
コッパーはトッドと遊びに行くために頻繁に小屋を離れるようになり、このことついて面白くないエイモスは次第に怒りを現し、コッパーを厳しくしつけるようになっていきました。
ある日、コッパーの元を訪れたトッドは、首を紐で縛り付けられて外へ出れないようにされてしまったコッパーの姿を目の当たりにしました。トッドはコッパーの隣の小屋で眠っていたチーフを誤って起こしてしまい、トッドはチーフに追いかけ回されました。
異変に気づいたエイモスがトッドを見つけて発砲しましたが、駆けつけたトゥイード夫人に制止されたことでトッドは何とか難を逃れました。キレたエイモスは「次はないぞ」とトゥイード夫人たちを怒鳴りつけました。
それからしばらくして、コッパーはエイモスに連れられて約1年間の狩猟の旅へと出発していきました。トッドはコッパーに別れを告げられなかっことを悔やみ、ビッグ・ママも彼を心配してやってきました。
ビッグ・ママはコッパーが1年後に戻って来る頃には立派な一人前の猟犬となっており、我々に敵として立ちはだかるであろうと警告しましたが、トッドはコッパーとの友情を頑なに信じて自分たちは永遠の親友だと宣言しました。一方のコッパーもトッドを想いながらひっそりとか弱い遠吠えをしていました。
きつねと猟犬のネタバレあらすじ:転
それから1年後。トッドはすっかり大人のキツネへと成長していました。一方、エイモスらと共に1年間の狩猟の旅から帰ってきたコッパーも立派な猟犬に成長していました。トッドは夜にコッパーの小屋を訪れ、2匹は久しぶりの再会を果たしましたが、トッドの身を案じるコッパーは早く帰るよう促してきました。
それでも居座ろうとするトッドでしたが、目を覚ましたチーフがトッドを追いかけ回し、トッドは何とか逃げ延びるも、チーフは崖から転落して瀕死の重傷を負ってしまいました。これにはさすがのコッパーも怒り、激怒したエイモスはトゥイード夫人の家に押しかけてまでトッドを殺そうとしました。
トッドの身に危害が及ぶことを恐れたトゥイード夫人は、トッドをエイモスの手が及ばない狩猟禁止区域へと放ち、別れを告げました。トッドは最初のうちはアナグマのミスター・ディガーら森の動物からのけ者扱いされてしまいますが、ビッグ・ママの計らいでトッドはメスのキツネ・ビクシーと運命的な出会いをし、恋に落ちました。
きつねと猟犬の結末
チーフが大怪我をしたのはトッドのせいだと逆恨みするエイモスとコッパーは、トッドを捕まえるために無断で狩猟禁止区域に侵入して罠をしかけました。
ビクシーと楽しく暮らしていたトッドでしたが、侵入してきたエイモスたちに追われる身となり、銃を向けられて追いかけ回されてしまいました。何とか追跡を振り切ったトッドでしたが、エイモスとコッパーは巨大なクマに襲われてしまいました。トッパーの危機を知ったトッドは身を挺してクマに立ち向かい、コッパーたちを救うもクマ共々滝から落下していきました。
何とか生き延びたトッドの前にエイモスが現れ、彼を撃とうとしましたが、コッパーは必死にトッドを庇い、さすがのエイモスも折れてトッドを撃つのを諦めました。トッドとコッパーは仲直りを果たし、コッパーはエイモスと共に引き上げていきました。
クマとの戦いで怪我をしたエイモスはトゥイード夫人の介抱を受け、コッパーは二人の様子を少し微笑ながら見つめていました。そしてトッドはビクシーと共に森の崖からコッパーたちの姿を見守っていました。
以上、映画「きつねと猟犬」のあらすじと結末でした。
この映画の感想を投稿する