愛と精霊の家の紹介:1993年ドイツ,デンマーク,ポルトガル映画。南米の名家の娘と野心家で財を成した男が結婚、その後の波乱に満ちた一家の生涯を描いたヒューマン・ドラマ。ベストセラー小説「精霊たちの家」を豪華スター共演で映画化。
監督:ビレ・アウグスト 出演:メリル・ストリープ(クララ・トルエバ)、ジェレミー・アイアンズ(エステバン・トルエバ)、ウィノナ・ライダー(ブランカ・トルエバ)、グレン・クローズ(フェルラ・トルエバ)、アントニオ・バンデラス(ペドロ・セグンド)、マリア・コンチータ・アロンゾ(トランジート)、ヴィンセント・ギャロ(エステバン・ガルシア)、アーミン・ミューラー=スタール(セベロ)、ヴァネッサ・レッドグレーヴ(ニベア)、ほか
映画「愛と精霊の家」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「愛と精霊の家」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
愛と精霊の家の予告編 動画
映画「愛と精霊の家」解説
この解説記事には映画「愛と精霊の家」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
愛と精霊の家のネタバレあらすじ:起・姉の婚約者
南米の名家の娘クララは、幼い頃から予知や霊能力などの人知を超えた力を持っていた。ある時、クララは家族の誰かの死を予感すると、ほどなく姉ローザが政治絡みの陰謀に巻き込まれて、父の身代わりで毒殺される。彼女に結婚を申し込んでいたエステバンは絶望し、金鉱で掘り当てた金で購入した農場を切り開くことに心血を注ぐ。
20年の歳月が経ち、エステバンは大農場主として成功し、権力を手にする。故郷に戻った彼はそこでクララに再会して、2人は結婚することになり、エステバンの姉フェルラとともに農場での生活が始まる。しかし彼の弾圧的なやり方は労働者たちの反感をかっていた。
愛と精霊の家のネタバレあらすじ:承・不穏な影
やがてクララは妊娠、娘ブランカを出産。クララは身分の違いなどを気にせず、地元の学校にブランカを通わせるが、農夫の息子ペドロと内緒で川遊びに行ったことで怒ったエステバンは、ブランカを寄宿学校へやってしまう。
エステバンは富と権力を手に入れ、今や国会議員という地位にあった。ブランカが学校を卒業して戻ってくると、ヨーロッパの伯爵サティニーを彼女の結婚相手に考えるが、ブランカは人目を忍んでペドロとの逢瀬を重ねており、子供の頃からの愛を育んでいた。農場では労働者たちが不満を募らせ、ペドロが中心となり雇用主の横暴に対抗する運動が広まりつつあった。
愛と精霊の家のネタバレあらすじ:転・家族の確執
対立が続く中、エステバンはかねてから疎ましく思っていた姉フェルラを追い出す。そして彼はブランカとペドロの関係を知って激怒し、勢いクララに暴力を振るうと、クララは「もうあなたとは口をきかない」とエステバンに言い残し、ブランカとともに実家の屋敷へ戻る。そしてブランカが妊娠したことを知ると、世間体を考えた彼は娘をサティニーと結婚させようとするが、ブランカもクララも応じない。
農場で孤独に耐えがたくなったエステバンは、クララのもとを訪れて謝罪し、ブランカや彼女の生んだ娘らと一緒に暮らし始める。しかし政治の世界では労働者層が力を増し、選挙ではこれまでの保守派が大敗、ペドロら人民戦線が勝利する。政情が不安定な中、クララはその生涯を閉じる。
愛と精霊の家の結末:激動の末に
その後、これまで政治家が利用してきた軍が政治を弾圧、議員らは力を失い、労働者階級の活動家らはことごとく捕らえられる。ペドロと密かに会い続けていたブランカも捕らえられ、ペドロの居所を聞き出そうとする軍に激しい拷問を受ける。エステバンは娘と孫のため、わずかに残った外交と伝手を頼りに、自宅地下室にかくまっていたペドロをカナダに逃がし、ブランカを解放させることに成功する。
家にもどったブランカは父の奔走を知り、ようやく父娘は許し合うことができた。娘、孫とともに再び農場の屋敷に戻ったエステバンはそこで静かに息を引き取るのだった。
以上、映画「愛と精霊の家」のあらすじと結末でした。
メリル・ストリープ、ジェレミー・アイアンズ、グレングロース等俳優
がやはり素晴らしい!とにかく面白かった。30年も前の映画なのに今頃WOWOWで見ましたが憎悪、怒り、愛の落差がある程映画は面白い。役者も上手いにつきます。