THE LAST MESSAGE (ザ・ラストメッセージ)海猿の紹介:2010年日本映画。THE LAST MESSAGE 海猿は人気連続ドラマ「海猿」の映画版3部作の最終作品と言われましたが、のちにファンからの待望の声で、4作目「BRAVE HEARTS 海猿」が本作の後に作られています。海上保安庁で働く青年の成長と人生を壮大な時間とアクションで作られており、ドラマの時からそのクオリティは高く、大変評判が良い作品でした。海猿シリーズはどれも評判がよく見応えがある作品になっていますが、本作「THE LAST MESSAGE (ザ・ラストメッセージ)海猿」はスタッフもキャストもこれが最後であるという緊張感の中で制作されているため、かなり迫力のある作品となっています。
監督:羽住英一郎 出演:伊藤英明(仙崎大輔)、加藤あい(仙崎環菜)、佐藤隆太(吉岡哲也)、加藤雅也(桜木浩一郎)、吹石一恵(西沢夏) 、三浦翔平(服部拓也)、時任三郎(下川嵓)ほか
映画「THE LAST MESSAGE 海猿」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「THE LAST MESSAGE 海猿」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
THE LAST MESSAGE(ザ・ラストメッセージ)海猿の予告編 動画
映画「THE LAST MESSAGE 海猿」解説
この解説記事には映画「THE LAST MESSAGE 海猿」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
THE LAST MESSAGE(ザ・ラストメッセージ)海猿のネタバレあらすじ:レガリア
主人公の機動救難士である仙崎大輔は、環菜と結婚して、一児の父親になっていました。ある日、福岡沖で大型台風が接近する中、天然ガスプラント施設である「レガリア」で火災が発生し、仙崎と吉岡と設計士の桜木は現場へ向かいますが、桜木は自分が設計した「レガリア」を守ることばかり考え状況を悪化させてしまいます。爆発が発生して仙崎は現場に取り残されてしまい、吉岡は泣く泣くその場を脱出します。仙崎はそこで、服部という男と出会い、バディを組むことになります。他にも数名の乗組員がいて、全員で無事帰還する方法を考えなければならなくなりました。
THE LAST MESSAGE(ザ・ラストメッセージ)海猿のネタバレあらすじ:逃げ出した服部
「レガリア」に衝突した掘削船がまだ動作状態のままだった為、掘削船に行って停止させなければ、大量のオイルと泥が噴出する状態になってしまいます。仙崎と服部は掘削船を止めに向かいますが、服部は恐怖のあまり逃げ出してしまい、仙崎ひとりで掘削船を止めに行かなければならなくなりました。やっとの思いで止めることに成功した仙崎は、服部を責めることなく、自分の仕事に対する思いを伝えます。服部は潜水士になって二年で、前の会社が嫌になって辞め、親を納得させるために潜水士になった男でした。あらゆる境遇から逃げ出してきたと仙崎に告白します。
THE LAST MESSAGE(ザ・ラストメッセージ)海猿のネタバレあらすじ:下川の決断
仙崎の命掛けの行動を見ていた桜木は、自分の今までのエゴを反省し、冷静に全員が無事に帰還するためには「レガリア」を沈めなければならないと言います。外部と連絡が取れるようになり、そのことを仙崎は下川に伝えます。「レガリア」を守りたい国の役人たちは、「レガリア」を沈めることに反対しますが、下川は人命最優先のため、沈める決断をします。「レガリア」を沈めるためには、大量の海水を取り込むことを下川は仙崎に指示します。その任務の後逃げる時に、仙崎は足を骨折してしまいます。「レガリア」は首尾よく沈もうとしているので、他の乗組員を誘導して服部に逃げるように言います。仙崎をひとり残すことに躊躇う服部を仙崎はその必要性を強く説いて、服部の背中を押します。
THE LAST MESSAGE(ザ・ラストメッセージ)海猿の結末:仙崎を助けよ
他の乗組員と救助された服部は、自分が仙崎の場所を知っているから仙崎を助けてくれと、地上の海猿たちに懇願します。当たり前だと、吉岡を始め、海猿の仲間が仙崎を救助に向かいます。すると、服部が示した位置に、運良くあったボンベのおかげで生きながらえていた仙崎を見つけます。仙崎は救助され、海猿の仲間や服部たちは歓喜に震えます。仙崎は環菜と息子の元と無事に再会を果たすことが出来たのでした。
以上、THE LAST MESSAGE(ザ・ラストメッセージ)海猿のあらすじと結末でした。
THE LAST MESSAGE(ザ・ラストメッセージ)海猿のレビュー・感想1
THE LAST MESSAGE 海猿はいい意味で予想を裏切ってくれる仕上がり。というか、この海猿シリーズの変遷と共に、私も学生から社会人になって、映画に出て来る人達の気持ちや立場をより多く酌めるようになったのも大きいのかなと思いつつ、確実に年月が経ったんだなあとしみじみ思った。あと、このタイミングで日韓ロシア等の外交的文脈がストーリーに入っていたのは、リアリティがあって非常にスリリングだった。そして、海猿の登場人物の仕事ぶりや人生に対するスタンスに、守るものがある人の強さ、貫き通す事、信じ続ける事、向き合う事、確実にやり遂げる事等、日常で当たり前だと思っていても出来ない事を指摘されたような気持ちになった。と、同時に、やっぱりやり遂げる男はしびれる程にかっこいいな、と。主人公の世界観というか、まっすぐさが非常に印象的だった。プラント火災に関して質問したい事や実際の海上保安庁の人の感想を聞いてみたい、もしくは海上保安庁の指示系統に興味が…等々、ツッコミ所や質問したい事はいっぱいあるけど、THE LAST MESSAGE 海猿は作品としての完成度はパート2より遙かに良くなっていると感じた。THE LAST MESSAGE 海猿、おすすめです。
THE LAST MESSAGE(ザ・ラストメッセージ)海猿のレビュー・感想2
THE LAST MESSAGE 海猿は邦画実写映画としては最大スケールの話が展開していきます。さすがエンタメが得意なフジテレビというか、よくここまでやったという感じです。ハリウッド映画の迫力+日本お得意の感動路線。突っ込み所満載のストーリーや設定が結構ありますが、それらを気にせず楽しめるエンターテイメント作品に仕上がっています。THE LAST MESSAGE 海猿は、予告だと環菜(加藤あい)との関係が割と強く押し出されていますが、メインはやはり潜水士達の熱い友情でしょう。そもそも、海猿のテーマは彼らの絆であって男女の恋愛じゃないと思います。今回も、彼らの友情を存分に楽しみましょう。前作から登場の佐藤隆太はもとより、初登場の新人潜水士服部(三浦翔平)がオイシイところを持っていきます。今時の若者っぽいネガティブ方向の服部が、仙崎と行動することでどう変わっていくのかがポイントですね。 自分の勝手な意見ですが、今回は加藤あいは完全におまけです。
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