ザ・リング2の紹介:2005年アメリカ映画。鈴木光司の小説を映画化して大ヒットした日本映画『リング』(1998年)をハリウッドでリメイクしたホラー映画『ザ・リング』のヒットを受けて製作された続編です。オリジナルの『リング』の監督を務めた中田秀夫が本作も自らメガホンを執り、前作から半年後の事件を描きます。2017年には続編『ザ・リング/リバース』(日本公開は2018年)が公開されています。
監督:中田秀夫 出演者:ナオミ・ワッツ(レイチェル・ケラー)、デヴィッド・ドーフマン(エイダン・ケラー)、ダヴェイ・チェイス(サマラ・モーガン)、サイモン・ベイカー(マックス・ローク)、シシー・スペイセク(エヴリン)、エミリー・ヴァンキャンプ(エミリー)、エリザベス・パーキンス(エマ・テンプル)ほか
映画「ザ・リング2」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「ザ・リング2」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
ザ・リング2の予告編 動画
映画「ザ・リング2」解説
この解説記事には映画「ザ・リング2」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
ザ・リング2のネタバレあらすじ:起
前作『ザ・リング』の事件から半年後。女子高生のエミリー(エミリー・ヴァンキャンプ)は、同級生のジェイク(ライアン・メリマン)から唐突にデートに誘われました。喜ぶエミリーでしたが、ジェイクの狙いは、彼女に“呪いのビデオ”を見せて、自らの呪いから逃れることでした。ところが、エミリーは恐怖のあまりビデオを見ておらず、ジェイクの目の前のテレビには、井戸の画面が映りました・・・。
呪いのビデオから解き放たれたレイチェル・ケラー(ナオミ・ワッツ)は、勤め先のシアトル・ポスト誌を辞め、息子エイダン(デヴィッド・ドーフマン)と共にシアトルからオレゴン州の片田舎の町アストリアへと引っ越しました。レイチェルはこの町で、マックス・ローク社長(サイモン・ベイカー)率いる小さな新聞社「アストリア日報」に就職しました。
そんな時、ラジオで男子高校生が怪死したとのニュースを聞いたレイチェルは現場に向かい、そこで恐怖のあまり顔が歪んでしまったジェイクの死に顔を確認、あのビデオの呪いはまだ生きていると直感しました。
ザ・リング2のネタバレあらすじ:承
警察署で事情聴取を受けているエミリーから話を聞いたレイチェルは、ジェイクの家のビデオデッキから問題のビデオテープを回収すると、山奥で焼却処分しました。その後、休日に骨董市へと出向いたレイチェルは、マックスがそこで色々なビデオテープを売っているところに出くわしました。
その頃、エイダンは半年前の事件の後遺症からか、自分が呪いの子“サマラ・モーガン”(ダヴェイ・チェイス)にテレビの中に引きずり込まれるという悪夢にうなされていました。そんなある日、エイダンがトイレに行っている間に何とサマラが背後から忍び寄り、エイダンに憑依しました。
その頃からエイダンは体温が急激に下がるなど、体調に異変をきたすようになり、レイチェルはエイダンを車に乗せて帰路に就こうとしましたが、途中で鹿の大群に襲われ、命からがら自宅へと辿り着きました。
その後もエイダンの低体温症は回復する気配がなく、レイチェルはエイダンを風呂に入れて温めようとしましたが、その間にも自宅は奇怪なポルターガイスト現象に見舞われました。レイチェルはあの呪いのビデオを燃やしたことが原因だと考え、エイダンを連れてマックスの家に逃げ込みました。
しかしその後も奇怪な現象は止まず、しかもマックスはレイチェルの話を信じてくれませんでした。エイダンは診察した児童施設の女医エマ・テンプル(エリザベス・パーキンス)からレイチェルに虐待されているのではと勘違いされ、レイチェルはエイダンから引き離されてしまいました。
ザ・リング2のネタバレあらすじ:転
レイチェルはエイダンを取り戻すため、サマラの呪いを解く手がかりを求めて、彼女が住んでいたモエスコ島に向かいました。サマラが養母アンナと暮していた家を調べたレイチェルは、そこから“聖マグダレン慈善教会”というキーワードを見つけ、その教会のシスターの証言からサマラの実の母はエヴリン(シシー・スペイセク、回想:メアリー・エリザベス・ウィンステッド)であることを突き止めました。エヴリンはサマラを出産後に鬱病を患い、サマラから引き離されていたのです。父親については不明でした。
レイチェルは今も精神病院で入院生活を送るエヴリンと対面しましたが、エヴリンはレイチェルがこの病院に来ることを前もって予知していました。エヴリンは「死者は眠らず、蘇る日を待っている。そして死者は蘇った」と告げ、サマラがエイダンの身体を乗っ取っていることを示唆しました。
エヴリンから「子どもに耳を貸して」とアドバイスされたレイチェルは、サマラとの決着をつけるためアストリアへと急ぎました。その頃、エイダンはサマラに憑依されたまま勝手に病院から抜け出し、その様子を目撃して尾行していたマックスはサマラに呪い殺されてしまいました。
ザ・リング2の結末
アストリアに戻ったレイチェルはマックスの死を知り、どうすればサマラからエイダンを取り戻せるか考えました。やがて眠りについたレイチェルは、夢の中でエイダンから「彼女の怖がる場所へ行って。殺されると知ったら出ていくから」とアドバイスを受け、シスターからサマラは風呂が苦手だったという証言を得たことを思い出し、エイダンに睡眠薬入りのサンドイッチを食べさせると彼を水を張ったバスタブへ入れました。
すると、水を嫌がったサマラはエイダンの中から這い上がって姿を消し、エイダンの生存を確認したレイチェルはサマラとの決着をつけるためテレビの中の井戸の世界に自ら引き込まれていきました。
井戸へと引きずり込まれたレイチェルはサマラと対峙、サマラを井戸の底に突き落としました。サマラは水に飲み込まれながらもレイチェルを「ママ」と呼びましたが、レイチェルは「私はママじゃない」と突き放すと井戸の蓋を閉め、そしてサマラの養母アンナがかつて投身自殺した場所に身を投げました。
気が付くとレイチェルは元の場所に戻っていました。もはやサマラの脅威が完全に去ったことを確信したレイチェルは、エイダンを抱きしめました。
以上、映画「ザ・リング2」のあらすじと結末でした。
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