ソウルガールズの紹介:2012年オーストラリア映画。1960年代のオーストラリア。先住民族アボリジニの女性ボーカルグループの実話を題材にした人間ドラマ。4人の女性が差別や偏見を乗り越えながら逞しく成長していく姿をソウルミュージックやカントリーミュージックとともに綴っていきます。
監督:ウェイン・ブレア 出演者:クリス・オダウド(デイヴ)、デボラ・メイルマン(ゲイル)、ジェシカ・マーボイ(ジュリー)、シャリ・セベンズ(ケイ)、ミランダ・タプセル(シンシア)ほか
映画「ソウルガールズ」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「ソウルガールズ」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
ソウルガールズの予告編 動画
映画「ソウルガールズ」解説
この解説記事には映画「ソウルガールズ」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
ソウルガールズのネタバレあらすじ:起
先住民族アボリジニへの差別が色濃く残っていた1960年代のオーストラリア。居住区に暮らすゲイル、シンシア、ジュリーの三姉妹と従姉妹のケイは子供の頃から歌うことが大好きで、いつかステージに立つ日を夢見ていました。長女ゲイルと次女シンシアはパブで開かれる歌のコンテストに出場するためメルボルンへと出てきます。しかしコンテストの観客の多くは白人であり、ゲイルとシンシアがステージに立っただけで露骨に嫌な顔をする者もいました。二人が歌ったカントリーミュージックは素晴らしいものでしたが、コンテストの優勝を手にしたのは音痴な白人シンガーでした。納得いかないゲイル達でしたが、司会を務めていた伴奏者デイヴは彼女達の歌を絶賛します。姉達を追ってメルボルンにやってきた三女ジュリーはベトナムの米軍慰問のオーディションの広告を見せ、デイヴに伴奏者を頼めないかとお願いします。デイヴはカントリーではなくソウルミュージックで勝負することを条件にこの話を引き受けます。しかし姉妹達の母は小さな子供の母親であるジュリーの参加を認めようとはしません。
ソウルガールズのネタバレあらすじ:承
ゲイルとシンシアは従姉妹のケイにもメンバーに加わってもらおうと、彼女の住むアパートを訪ねます。しかしアボリジニであることを隠し白人のような暮らしを送っているケイは二人を冷たくあしらいます。一先ず叔父の家に身を寄せるゲイルとシンシアでしたが、そこに家を飛び出してきたジュリーと考えを改めたケイも集まってきます。ステージに立ち歌を歌いたいというという熱い思いを再確認した4人はデイヴの元でソウルミュージックの特訓を受けます。デイヴはジュリーの力強い歌声に目を付け、彼女をリードボーカルに指名します。これまでリードボーカルを務めてきたゲイルはプライドを傷つけられながらも、年長者としてメンバーを牽引していきます。そしてオーディションに見事合格、4人のグループ名はザ・サファイアズに決定します。そしてデイヴと4人はベトナムへと渡ります。
ソウルガールズのネタバレあらすじ:転
ベトナムでの最初の仕事はナイトクラブでのステージでした。緊張を見せながらも4人の歌声は米兵達に受け入れられ、大盛況のうちにステージは幕を閉じます。しかしその後の慰問は悲惨な戦争の現状を目の当たりにする厳しい旅になりました。軍の病院では手や目を負傷して失った兵士達の前で涙を流しながら歌を歌います。ケイは黒人兵士ロビンと出会って恋に落ち、シンシアもバッグバンドのヘンリーと恋仲になっていきます。ゲイルは恋愛ではなく仕事をしに来たのだとメンバー達を厳しく指導しようとしますが、反発されます。ゲイルは肌の白さから白人のように育てられたケイについ皮肉を言ってしまい、二人は大喧嘩してしまいます。自己嫌悪に陥るゲイルを慰めたのはデイヴでした。デイヴはメンバーを心配するあまりつい厳しく接してしまうゲイルの気持ちを理解し、彼女に寄り添おうとします。ゲイルもまたデイヴにだけは本音を話せたことから、二人の仲は急速に進展していきます。しかしその後プロモーターから護衛の兵士達とバックバンドが撤退することが知らされ、ゲイル達は自力で次の目的地ニャチャンに向かわなければならなくなりました。車の中でゲイルはデイヴが結婚していることを知り、激怒しますが、デイヴはすでに婚姻関係が破綻していることを訴えます。
ソウルガールズの結末
会場に着くとデイヴはステージに上がるゲイルに手紙を渡し、後で読んで欲しいと告げました。しかしその時会場を激しい爆撃が襲います。デイヴはゲイルとシンシアを先にヘリに乗せ、行方の分からないケイとジュリーを探しに戦場と化した会場の中を探しまわります。ロビンによって助け出されたケイとジュリーは無事に脱出しましたが、デイヴは銃弾に倒れるのでした。ゲイルは失意の中でデイヴからの手紙を読みます。そこにはゲイルへの深い愛の言葉が綴られていました。ゲイル達は涙をこらえながらステージに立ちます。その後ロビンから連絡が入り、病院を訪ねていくと、デイヴは重傷を負ったものの無事でした。ゲイルはデイヴにキスをし、二人は愛を確かめ合います。長かった慰問の旅も終わり、オーストリアに戻ったデイヴとゲイルは結婚をすることになりました。4人とデイヴは居住区の住民たちの前で歌を披露するのでした。
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