東海道お化け道中の紹介:1969年日本映画。やくざ同士の殺し合いを、妖怪があつまる鬼塚でやってしまったため、殺した一家が妖怪たちに呪われる話です。子供向けのような作品ですが、ストーリーは妖怪映画というよりも時代劇映画と呼んだ方がいい内容です。
監督:安田公義、黒田義之 出演者:本郷功次郎(百太郎)、保積ペペ(新太)、古城門昌美(お美代)、戸浦六宏(賽吉)、五味龍太郎(俵権九郎)、左卜全(甚兵衛)、上野山功一(五郎吉)、山路義人(火車の勘蔵)ほか
映画「東海道お化け道中」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「東海道お化け道中」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
東海道お化け道中の予告編 動画
映画「東海道お化け道中」解説
この解説記事には映画「東海道お化け道中」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
東海道お化け道中のネタバレあらすじ:起
東海道の藤川の鬼塚で、火車の勘蔵と子分の五郎吉らが待ち伏せしていました。そこへ鬼塚の塚守だという甚兵衛爺さんがやって来ました。甚兵衛爺さんは鬼塚で殺生をするな、特に今夜は妖怪たちがここに集まる日だから、一生たたられると言いました。
そこへ仁兵衛親分らが通りかかりました。勘蔵は仁兵衛親分の持つ書付を狙っていました。自分たちの不正を書かれた書付でした。止めろと言う甚兵衛爺さんを切り付け、仁兵衛親分らを切り殺しました。そして石をくくりつけ、池に投げ込みました。すると甚兵衛爺さんがいなくなっていました。
甚兵衛は孫のお美代に、サイコロを渡し、『とうはち』という男を探しなさいと言いました。『とうはち』が本当のお父さんだと言って、見つけたらこのサイコロを見せるんだと言い、死にました。お美代は追っ手が来る前に逃げ出しました。
そのころ、仁兵衛親分殺しを手配した賽吉が勘蔵らに、仁兵衛の子分の百太郎がもうすぐここを通るので殺すと言いました。勘蔵は賽吉では殺せないだろうから、用心棒の俵権九郎に百太郎を殺すように頼みました。
東海道お化け道中のネタバレあらすじ:承
逃げるお美代を追って、五郎吉らが東海道を探していました。百太郎はお美代に会い、お美代がお父を探しに行くと聞いて、一緒に探そうと言い、二人旅になりました。百太郎が、賽吉を見つけ、話をしますが、賽吉が切りかかってきました。賽吉を突き放した百太郎は、お美代と旅を急ぎました。
失敗した賽吉は五郎吉に会い、二人は協力することになりました。そして勘蔵が賽吉に百太郎とお美代を殺して書付を取り戻したら、仁兵衛のシマを渡そうと言いました。賽吉はお美代をさらって百太郎をおびき寄せて殺そうと考えました。そして賽吉はお美代をさらい、夜の山道に入ると、妖怪が出てきました。
妖怪たちに翻弄された賽吉はその場に倒れました。眠っていたお美代が目覚めると、賽吉はおらず、宿場へと出ました。そしてお美代は浜松の宿場で新吉という少年い会いました。
五郎吉と紋太がお美代を見つけました。新吉はお美代を連れて森に逃げました。しかし五郎吉らに追いつかれ、捕まりそうになった時、妖怪が現れ、五郎吉らを襲いました。二人が倒れると、妖怪は今回だけは見逃してやろうと言いました。新吉とお美代はこの隙に逃げ出しました。
東海道お化け道中のネタバレあらすじ:転
百太郎が賽吉を見つけ捕まえると、俵権九郎が現れました。そしてお前の親分の仁兵衛を殺したのは火車の勘蔵だと教えました。怒った百太郎でしたが、お美代を探すためその場を逃げました。
再びお美代を捕まえた賽吉は、勘蔵の家に閉じ込め、お美代に書付を出せと持ち物を奪い取りました。その中にあったサイコロを見た瞬間、賽吉はお美代の顔をじっと見ました。実は賽吉こそが、お美代の父の『とうはち』だったのでした。
一転お美代を助ける為、逃がそうとした時、勘蔵らに見つかり縛り上げられました。そしてお美代を逃がす理由を言えと言われ、自分の娘だと言いました。お美代はお父と呼び、勘蔵に助けてやってと言いました。お美代の持つサイコロを見つけた勘蔵は、お美代にサイコロをやって勝ったら逃がしてやる、負けたら賽吉殺すと言いました。お美代はやると言って、丁というと丁が出ました。
2回目、3回目と丁で勝ったお美代に勘蔵がイカサマだと言うと、賽吉はそのサイコロはお美代の母の骨で作ったものだから、お美代を助けているんだと言いました。その時、勘蔵らの周りに妖怪が現れました。
東海道お化け道中の結末
勘蔵の家に向かった百太郎の前に俵権九郎が現れました。しかし百太郎の敵ではなく俵権九郎を切り殺しました。そして勘蔵の家に行くと、賽吉とお美代がいました。百太郎が覚悟せいと賽吉を殺そうとした時、お美代がお父を殺さないでと言いました。切ってくれと言う賽吉を見て、百太郎はお美代の為に、切るのを止めました。
勘蔵や五郎吉らは、妖怪やお化けに追われ、竹藪に入っていました。切っても切っても切り殺せない妖怪たちでしたが、勘蔵らは身内たちが妖怪に見え始め、同士討ちを始めました。勘蔵が五郎吉と紋太を切り殺すと、一人になった勘蔵の前に書付が飛んできました。書付を追った勘蔵でしたが、書付は百太郎の前に落ちました。
中身を読んだ百太郎は怒りに震え、親分の仇とばかり、勘蔵を切り殺しました。鬼塚を血で汚した火車一家を全滅させた妖怪たちは消えていきました。
以上、映画「東海道お化け道中」のあらすじと結末でした。
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