男はつらいよ 寅次郎あじさいの恋の紹介:1982年日本映画。シリーズ第29作目。京都で老陶芸家と知り合った寅さんこと車寅次郎は、陶芸家の身の回りの世話をしていた女性と出会い一目惚れしてしまいます。女性とデートすることになった寅さんは緊張のあまり甥の満男を無理やり同行させるのですが…。
監督:山田洋次 出演者:渥美清(車寅次郎)、倍賞千恵子(諏訪さくら)、吉岡秀隆(諏訪満男)、いしだあゆみ(かがり)、13代目片岡仁左衛門(加納作次郎)ほか
映画「男はつらいよ 寅次郎あじさいの恋」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「男はつらいよ 寅次郎あじさいの恋」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
男はつらいよ 寅次郎あじさいの恋の予告編 動画
映画「男はつらいよ 寅次郎あじさいの恋」解説
この解説記事には映画「男はつらいよ 寅次郎あじさいの恋」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
男はつらいよ 寅次郎あじさいの恋のネタバレあらすじ:起
ある日、「とらや」に、旅先の寅さん(渥美清)から信州の風景が描かれた絵葉書が届きます。寅さんはこれから東京に向かうというもので、さくら(倍賞千恵子)や博(前田吟)らは、しばらく寅さんは戻って来ないだろうと予想します。その頃、葵祭真っ盛りの京都に入った寅さんは、鴨川のほとりで下駄の緒が切れて困っていた加納という老人(13代目片岡仁左衛門)を助けたことをきっかけに知り合います。加納と一緒に酒を飲んだ寅さんは、陶芸家だという加納の自宅に泊めてもらいます。加納の家には弟子の近藤(柄本明)と身の回りを世話しているかがり(いしだあゆみ)という女性いました。かがりは丹後の出身で、5年前に夫に先立たれているシングルマザーでした。
男はつらいよ 寅次郎あじさいの恋のネタバレあらすじ:承
一方の柴又では、さくらが陶芸教室で絵付けした湯呑みをきっかけに、著名な陶芸家で人間国宝でもある加納の話題で持ち切りでした。京都では、加納の元弟子でかがりの元恋人だった蒲原(津嘉山正種)が現れ、別の女性と結婚することを告げます。失意のかがりは丹後に帰っていきます。寅さんも丹後に向かい、かがりの実家を訪れます。苦労を重ねて引っ込み思案がちになっていたかがりでしたが、次第に寅さんに心を開いていきます。しかし寅さんは緊張のあまりどうすることもできません。翌日、寅さんは柴又に向けて出発していきます。
男はつらいよ 寅次郎あじさいの恋のネタバレあらすじ:転
「とらや」に戻った寅さんは苦悩のあまり体調を崩していました。寝込む寅さんに食事を運んできた満男(吉岡秀隆)に、寅さんは「お前もいずれ恋をするんだな…」とつぶやきます。恋煩いの話題で持ち切りの「とらや」の面々に激怒し、再び旅に出ようとした寅さんの前に、丹後からかがりが訪ねてきます。東京には1週間ほど滞在するというかがりは、寅さんにこっそり手紙を渡します。手紙には、鎌倉のあじさい寺で日曜の午後1時に待ってます、と書かれてありました。興奮した寅さんは、プラモデルを買ってやるという条件で満男に同行したもらうことにします。
男はつらいよ 寅次郎あじさいの恋の結末
寅さんは満男を連れて、鎌倉の待ち合わせ場所でかがりと合流します。寅さんとかがりは稲村ケ崎、七里ガ浜、江ノ島と巡ります。元々友達との予定をキャンセルしてまで来た満男は帰りたいとさくらに電話しますが、寅さんを心配するさくらは最後まで一緒にいるよう命じますが、やがて日も暮れ、さすがの博も同行を許してしまったことを後悔します。結局、寅さんは満男とばかり会話し、かがりとはほとんど話しません。寂しさを感じるかがりは、今日の寅さんはまるで別人みたいだとこぼします。かがりが会いたかった寅さんは、もっと優しくて楽しくて、風に吹かれるタンポポの種みたいに自由で気ままな寅さんだったのです。かがりはその日の夜の新幹線で京都に出発して行きました。夜遅く「とらや」に寅さんと共に帰ってきた満男は、寅さんが帰りの電車の中で涙を流しているのを見たと打ち明けます。寅さんは精一杯のカラ元気を見せると、その日のうちに旅立って行きました。やがて夏が来ました。「とらや」にはかがりからの手紙が届いています。かがりは寅さんへの想いを胸に丹後で一生懸命働いています。滋賀県を旅していた寅さんは、彦根城近くで偶然にも加納と再会するのでした。
以上、映画「男はつらいよ 寅次郎あじさいの恋」のあらすじと結末でした。
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