トランスポーター3 アンリミテッドの紹介:2008年フランス映画。製作・脚本:リュック・ベッソン、主演:ジェイソン・ステイサムのコンビで人気を博したカーアクション映画『トランスポーター』シリーズの第3弾です。何でも運ぶ凄腕の運び屋フランク・マーティン(ステイサム)。今回は依頼主の罠にかかって愛車から20m離れると爆発するブレスレットをつけられてしまったフランクがこれまでにない難易度の非常に高い究極のミッションへと挑んでいきます。
監督:オリヴィエ・メガトン 出演者:ジェイソン・ステイサム(フランク・マーティン)、フランソワ・ベルレアン(タルコーニ警部)、ロバート・ネッパー(ジョナス・ジョンソン)、ナタリア・ルダコーワ(ヴァレンティーナ)、ジェローン・クラッベ(レオニード・トミレンコ)、エリック・エブアニー(アイス)、セーム・シュルト(ザ・ジャイアント)ほか
映画「トランスポーター3 アンリミテッド」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「トランスポーター3 アンリミテッド」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
トランスポーター3 アンリミテッドの予告編 動画
映画「トランスポーター3 アンリミテッド」解説
この解説記事には映画「トランスポーター3 アンリミテッド」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
トランスポーター3 アンリミテッドのネタバレあらすじ:起
黒いスーツに黒いネクタイに身を固め、たとえ犯罪絡みの訳アリのものであろうが何でも確実に運ぶ凄腕の運び屋フランク・マーティン(ジェイソン・ステイサム)。フランクは常に「契約厳守」「(依頼人の)名は聞かない」「依頼品を開けない」とのルールを自らに課し、これまでに数々の難易度の高いミッションに挑んできました。
ある日、フランス・マルセイユに向かう貨物船の内部で船員二人が誤って猛毒の産業廃棄物を入れたドラム缶を開けて変死してしまい、船長らは証拠隠滅を図るかのように二人の死体を海に投げ捨てました。
時を同じくして、前作『トランスポーター2』ラストで運び屋に復帰したフランクは友人のマルコム・マンヴィーユ(デヴィッド・アトラッキ)に愛車アウディA8を貸したうえで依頼された仕事を譲り、自分は友人のタルコーニ警部(フランソワ・ベルレアン)と釣りに興じていました。ところが、マルセイユの街中でフランクのアウディがパトカーとカーチェイスしながら暴走しているという連絡を受けたタルコーニ警部は本部にフランクのアリバイを証明しに向かい、嫌な予感を感じたフランクは自宅に戻ることにしました。
その頃、EUの環境会議に出席するためマルセイユ入りしたウクライナの環境大臣レオニード・トミレンコ(ジェローン・クラッベ)は、国際廃棄物管理会社エココープと組んでいる元特殊部隊隊員のジョナス・ジョンソン(ロバート・ネッパー)という男から強引にエココープのウクライナでの事業展開の話を受け、ジョンソンから送られてきた1枚の写真を見て驚愕しました。ジョンソンは遠くからレオニードの動向を監視していました。
トランスポーター3 アンリミテッドのネタバレあらすじ:承
フランクは自宅でくつろいていると、突然アウディが壁を突き破って飛び込んできました。運転席には重傷を負ったマルコムが、後部座席にはレオニードの娘ヴァレンティーナ(ナタリア・ルダコーワ)が乗っていました。マルコムとヴァレンティーナは手首にブレスレットをつけられており、フランクは救急車を呼んでマルコムを搬送させようとしましたが、ヴァレンティーナから「車から離れられない」と告げられたフランクは急いでマルコムを乗せた救急車を追うも、直後に救急車は爆破炎上してしまいました。
フランクは何者かに殴られて気を失い、気が付くと自分もまたマルコムやヴァレンティーナの物と同じブレスレットがはめられていることに気づきました。フランクはその場に現れたジョンソンからマルコムの失敗の責任を取って仕事を受けるよう強要され、愛車アウディを使うことを条件に引き受けました。アウディのトランクには“依頼品”のバッグが入れられ、フランクはこのブレスレットが車から75フィート(約22.86m)離れると爆発する仕組みであることを知りました。
フランクとヴァレンティーナはジョンソンの要求通りにブタペストへ向かいましたが、レオニードはエココープとの交渉をできるだけ引き伸ばしつつもヴァレンティーナを奪還するために情報員を黒のベンツで向かわせました。
トランスポーター3 アンリミテッドのネタバレあらすじ:転
フランクは友人でメカニックのオットー(ティモ・ディールケス)を頼り、ブレスレットと車の中の発信機を外すよう頼みますが、ブレスレットも発信機もペンタゴンが開発したものであり解除は不可能でした。フランクはを外してもらおうとする。フランクは襲い掛かってきたジョンソンの手下らを叩きのめし、ヴァレンティーナはフランクの闘いぶりにすっかり惚れ込んでしまいました。
フランクはジョンソンにやり方に納得できないことを伝えますが、ジョンソンはフランクにクビを通告、アウディとヴァレンティーナを没収して走り去ろうとしました。フランクは自転車を奪ってアウディを追い、ヴァレンティーナの協力を得て運転手を倒しアウディを取り戻しました。
フランクはタルコーニ警部からベンツが自分を追っていることを知らされ、ジョンソンとの通話をタルコーニ警部に傍受させながらジョンソンから指定されたブカレストに向かいました。フランクはベンツの追跡を振り切り、途中でルールを破ってトランクを開けたところ中身はただの電話帳であり、ヴァレンティーナこそが依頼品であることに気付きました。ヴァレンティーナはそんなことはお構いなしにフランクを誘惑、フランクは仕方なくヴァレンティーナと愛し合いました。
トランスポーター3 アンリミテッドの結末
ジョンソンの目的はヴァレンティーナを使ってレオニードを脅し、エココープとの大量の有害産業廃棄物の処理契約に署名させることでした。タルコーニ警部やヴァレンティーナからジョンソンの企みを聞かされたフランクはジョンソンから次の行き先を指示されましたが、途中の橋でジョンソン一味に止められました。車から降りたヴァレンティーナはブレスレットを外されてジョンソン一味に拘束され、一味に殺されそうになったフランクはアウディを橋から湖に落下させました。フランクはアウディのトランクの中の袋にタイヤの空気を入れて車体を浮上させ、近くの住民に引き上げさせました。
ジョンソンは列車を乗っ取り、ヴァレンティーナの声をレオニードに聞かせて脅しました。レオニードは時間稼ぎをする一方、タルコーニ警部からジョンソンが列車に乗っていると知らされたフランクはその後を追い、高架橋から列車の屋根に乗り移るとジョンソンの手下らを倒しました。フランクは車から離れすぎないようにしてジョンソンに近づき、格闘の末にブレスレットをジョンソンの手首に付け替えることに成功しました。フランクは車で列車から脱出、ジョンソンは爆死を遂げました。ヴァレンティーナの無事を確認したレオニードはエココープとの契約を破棄、エココープは警察からの捜査を受けることとなりました。
全てを終えたフランクはいつものようにタルコーニ警部と釣りを楽しんでいると、そこにヴァレンティーナが現れてランチに誘ってきました。
以上、映画「トランスポーター3 アンリミテッド」のあらすじと結末でした。
「トランスポーター3 アンリミテッド」ではアクション要素がよりパワーアップした印象を強く受けました。クールでスタイリッシュで、それでいて惚れ惚れする肉体美で時折見せる感情の高ぶりが、うまくアクションシーンに反映されていて、とても楽しく観れます。
前作「トランスポーター2」では敵がどうもパッとしなかったのですが、「トランスポーター3 アンリミテッド」はプリズンブレイクで個性的な凶悪犯を演じたロバート・ネッパーさんが、主人公フランクの前に立ちふさがります。また、格闘家のセームシュルトさんがその巨躯を武器にした刺客として、アクションシーンに参加します。
「トランスポーター3 アンリミテッド」ではロマンスの要素も入っているのですが、個人的にはフランクの魅力は、自分で決めたルールは絶対に守る、プロフェッショナル・・・というイメージが強かっただけに、あっさりルールが変わってしまったあたりは少し残念・・・。