トリコロール/青の愛の紹介:1993年フランス,ポーランド,スイス映画。トリコロール三部作の第1作で、音楽家だった夫を事故で失った女性と彼女に想いを寄せる夫の仲間との人間関係を軸に描いた人間ドラマです。
監督:クシシュトフ・キェシロフスキ
出演者:ジュリエット・ビノシュ(ジュリー)、ブノワ・レジャン(オリヴィエ)、エレーヌ・ヴァンサン(ジャーナリスト)、エマニュエル・リヴァ(ジュリーの母)、フロランス・ぺルネル(サンドリーヌ)ほか
映画「トリコロール/青の愛」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「トリコロール/青の愛」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
映画「トリコロール/青の愛」解説
この解説記事には映画「トリコロール/青の愛」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
「トリコロール/青の愛」のネタバレあらすじ:起
ジュリー(ジュリエット・ビノシュ)は自動車事故で著名音楽家の夫と5歳の娘を失い、自らも重傷を負いました。夫はちょうど欧州統合祭のための交響曲を作曲中でした。ジュリーは過去を精算すべく家財道具の全てを引き払い、未完成だった協奏曲のスコアも全て処分しました。使用人たちに一生分の給与をまとめて与え、想い出の詰まった郊外の田園地帯にある屋敷も売りに出し、自分はパリのアパートの一室でひっそりと暮らし始めました。
「トリコロール/青の愛」のネタバレあらすじ:承
ある日、ジュリーは誰もいなくなった屋敷に、彼女に密かに思いを奇せていた夫の協力者・オリヴィエ(ブノワ・レジャン)を呼び出し、一夜を共にします。翌朝、ジュリーはオリヴィエがまだ眠っている間に屋敷を後にしてパリに戻ります。パンジーで静かな暮らしを送るジュリーでしたが、どうしても夫が作っていた交響曲の旋律が頭の中を駆け巡って不安にさせるのでした。ジュリーは時折、老人ホームに入居している老いた母(エマニュエル・リヴァ)の元を訪ねていますが、認知症気味の母は虚ろな目で彼女を見つめるのみです。
「トリコロール/青の愛」のネタバレあらすじ:転
ある日、事故を目撃した青年がジュリーの元を訪ね、現場に落ちていたネックレスを返そうとします。そのネックレスは夫がジュリーにプレゼントしたものでしたが、ジュリーはネックレスを青年に与えます。またある日、テレビをつけてみると、捨てたはずの亡き夫の楽譜をオリヴィエが持ち出しており、自分が曲を完成させると宣言していました。更には、番組内では亡き夫が若い女性と共に写っている写真も映し出されていました。
「トリコロール/青の愛」の結末
夫の曲が他人の手で書き換えられる事に我慢できず、ジュリーはオリヴィエと共に共同で楽器を完成させる決意をします。曲が少しずつ形になっていくにつれ、オリヴィエはこの曲はジュリーの夫のものではなく、まるでジュリー自身が作っているかのようだと感じ始めます。一方、夫と一緒に写真に写った女性は弁護士事務所で働いているサンドリーヌ(フロランス・ぺルネル)で、既に夫の子を身籠っていました。ジュリーは屋敷の売却を取り止め、サンドリーヌと生まれてくる子供に譲ることにします。そして遂に楽曲は完成、オリヴィエはこの曲はジュリーの作品として発表すべきだと主張します。それを聞いたジュリーはオリヴィエの元に身を委ねる決心をしました。
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