クロワッサンで朝食をの紹介:2012年フランス,エストニア,ベルギー映画。パリの高級アパルトマンで暮らす孤独で気難しい老婦人と、彼女の世話に雇われたエストニアの女性とが心を通わせるまでを描くヒューマンドラマ。
監督:イルマル・ラーグ 出演:ジャンヌ・モロー(フリーダ)、ライネ・マギ(アンヌ)、パトリック・ピノー(ステファン)、フランソワ・ブークラー(モーリス)、フレデリック・エポー(ドミニク / ギャルソン)、ヘレ・クニンガス(リディア)、ほか
映画「クロワッサンで朝食を」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「クロワッサンで朝食を」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
クロワッサンで朝食をの予告編 動画
映画「クロワッサンで朝食を」解説
この解説記事には映画「クロワッサンで朝食を」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
クロワッサンで朝食をのネタバレあらすじ:起・憧れのパリへ
長い介護の末、母を看取ったアンヌは喪失感に苛まれていたが、そんな彼女のもとに、以前勤めていた老人ホームからパリで家政婦の仕事がある、と紹介され、若い頃パリに憧れていた彼女はパリへ行く決心をする。
パリに到着し、雇い主である老婦人フリーダが住む高級アパルトマンへ向かったアンヌは、依頼人のステファンからフリーダに薬棚の鍵は渡さないこと、気難しい彼女に振り回されないよう言われる。
クロワッサンで朝食をのネタバレあらすじ:承・気難しい老婦人
翌朝、アンヌは朝食を持っていくが、手をつけようとしない。ステファンからフリーダは朝食にクロワッサンと紅茶しかとらないことを聞いたアンヌは、翌日スーパーで買ってきたクロワッサンを出す。しかしフリーダはそれにも手を付けず紅茶をこぼしてアンヌを追い払い、薬棚の鍵を取り上げられたことで怒りを爆発させ、ステファンを呼びつける。
やって来たステファンにフリーダは家政婦はいらない、とかんしゃくを起こすがステファンは取り合わない。アンヌにフリーダとの関係を聞かれたステファンは、かつて自分はフリーダの愛人で、彼がオーナーのカフェも彼女に持たせてもらったのだと話し、彼女には肉親はおらず、自分だけが心を許せる相手なのだと教える。
翌日、パン屋で買ったクロワッサンを出すとフリーダはようやく口にする。自身のことを聞かれたアンヌは、ずいぶん前に離婚、母とも死別し、夜はパリの街を散歩していることなどを話す。
クロワッサンで朝食をのネタバレあらすじ:転・フリーダの孤独
ある時、アンヌが気晴らしにとフリーダにマニキュアをしていると、気分が明るくなったフリーダはステファンのカフェへ出かけることを思いつく。カフェにやってきたフリーダを見たステファンはめったにしない外出をしたことに喜ぶが、自分に依存するフリーダに対して、自分には自分の人生があり、もう振り回さないでほしい、と告げる。フリーダは彼の言葉を受け入れるが、その日からふさぎ込む。
フリーダを元気づけようと、アンヌはフリーダの旧友を呼び寄せる。彼らから会いたいと連絡があったと話すとフリーダは元気を取り戻すが、会話するうちにアンヌに頼まれてやってきたことがわかり、結局ケンカになって彼らを追い返す。余計なことをしたと責められたアンヌは限界を感じ、フリーダに孤独は自分自身のせいだと言って部屋を出る。その足でアンヌはステファンを訪ね、辞めることを告げる。
クロワッサンで朝食をの結末
しばらくしてフリーダはアンヌを探すが、部屋にはフリーダが譲ったコートが残され、薬棚の鍵が刺さっているのを見て、彼女が出て行ったことを痛感する。心配したステファンはフリーダのもとを訪ね、落ち込む彼女に一晩中添い寝をする。
アンヌは駅にいたが街を出る決心がつかず、終電を逃す。明け方までクロワッサンを食べながらパリの街を散策したアンヌはその足でフリーダの部屋へ行き、お別れを言いに来たと言うと、出迎えたフリーダは、ここはあなたの家だ、と優しく告げる。そんな2人をステファンも嬉しそうに見つめていた。
以上、映画「クロワッサンで朝食を」のあらすじと結末でした。
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