カールじいさんの空飛ぶ家の紹介:2009年アメリカ映画。偏屈で名の通った老人カールが、亡き妻との夢を実現するため、風船で家ごと移動する壮大な冒険に挑みます。ひょんな事から乗り合わせた心優しい少年ラッセルとの交流は、頑なだったカールの心を溶かしていきます。子供の素直さが心に染みる、大人向けの作品です。
監督:ピート・ドクター、ボブ・ピーターソン 声の出演:エドワード・アズナー(カール・フレドリクセン)、ジョーダン・ナガイ(ラッセル)、ボブ・ピーターソン(ダグ/アルファ)、クリストファー・プラマー(チャールズ・マンツ)、ほか
映画「カールじいさんの空飛ぶ家」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「カールじいさんの空飛ぶ家」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
映画「カールじいさんの空飛ぶ家」解説
この解説記事には映画「カールじいさんの空飛ぶ家」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
カールじいさんの空飛ぶ家のネタバレあらすじ:起
78歳のカールは、頑固で偏屈者。都市計画により立ち退き命令が出ても、頑なに拒んできました。彼が住むのは、亡き妻との思い出が詰まった大切な家なのです。少年の頃、冒険好きだったカールは、空き家だったその家で、後の妻となる少女エリーと出会います。二人の夢は、憧れの冒険家チャールズ・マンツが消息を絶ったと言われるパラダイス・フォールに行くことでした。やがて二人は結婚し、子供には恵まれないまでも、幸せに暮らしていました。夢を実現しようとした矢先、エリーは病に倒れ、亡くなってしまうのです。
カールじいさんの空飛ぶ家のネタバレあらすじ:承
過って工事関係者にケガをさせてしまったカールは、立ち退きを余儀なくされます。パラダイス・フォールに行くことを決意したカールは、何千個もの風船で家ごと飛んで行くことにしたのです。見る見るうちに空高く上がっていきますが、カールは一人ではありませんでした。玄関先にボーイスカウトの少年ラッセルがいたのです。引き返すことも出来ず、2人は図らずも一緒に旅をします。
カールじいさんの空飛ぶ家のネタバレあらすじ:転
パラダイス・フォールに無事辿り着きますが、反対側に降り立った為、カールは浮かんでいる家を引っ張っていくことにしました。好奇心旺盛なラッセルは、途中出会った巨大な鳥をケヴィンと名付け餌付けをしたり、特殊な首輪により人間の言葉を話す犬ダグを仲間に入れたり、自由奔放な言動でカールを振り回します。初めは面倒そうにあしらっていたカールでしたが、ラッセルの心優しさは、徐々にカールの心をほぐしていくのです。そんな中、ダグの飼い主が現れます。カールが長年憧れていた冒険家チャールズ・マンツでした。チャールズは、幻の巨大鳥を捕獲するため、犬の軍団を従えて居を構えていたのです。狙っている鳥をカールが匿っていることを知り、チャールズは犬軍団と共に追いかけます。すぐに追いつかれたカール達は、ケヴィンを奪われ、家に火を点けられてしまうのです。大切な家とケヴィン。火を消すことを優先させたカールに、ラッセルは失望します。
カールじいさんの空飛ぶ家の結末
一人でケヴィンを取り返そうとするラッセルを援護するため、カールは家から家財道具全てを投げ捨てます。軽くなり、再び空高く浮かんだ家を操縦し、マンツの飛行船に追いついたカールは、ケヴィンを無事に救出します。大事にしてきた家を犠牲にしてまでも、ケヴィンを助けたカールをラッセルは誇りに思います。住んでいた町に帰ってからも、ラッセルと年齢を越えた友情を育むカール。頑固さは消え、冒険好きだった少年の頃のような笑顔で日々楽しく過ごします。操縦士を無くして漂っていた家は、カールとエリーが思い描いていたように、パラダイス・フォールのほとりに無事着地したのでした。
カールじいさんと少年ラッセルの二人による冒険、そして冒険家チャールズ・マンツとの闘いが話の中心です。風船で家ごと飛んでいくシーンは楽しさ満点です。しかし、この映画での一番のウルウル場面は、妻エリーとの回顧シーンです。同趣味をもって出会い結婚した定年前の夫ならば、涙するかもしれません。