恋の掟の紹介:1989年フランス,イギリス映画。(別題:アネット・ベニングの 恋の掟/恋の掟/ヴァルモン/コリン・ファースの 恋の掟)。18世紀フランス。若く美しい未亡人が自分を見限った愛人に、遊び人の子爵を利用して復讐を企てるが、最後に笑うのは一体誰なのか。ド・ラクロ原作の「危険な関係(Valmont)」を忠実に映画化した作品。
監督:ミロス・フォアマン 出演:コリン・ファース(ヴァルモン)、アネット・ベニング(メルトゥイユ侯爵夫人)、メグ・ティリー(トゥールベル夫人)、フェアルーザ・バーク(セシル)、ジェフリー・ジョーンズ(ジェルクール将軍)、ヘンリー・トーマス(ダンスニー)、ほか
映画「恋の掟」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「恋の掟」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
映画「恋の掟」解説
この解説記事には映画「恋の掟」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
恋の掟のネタバレあらすじ:起・愛人への復讐
18世紀のフランス、パリ。若き未亡人メルトゥイユ侯爵夫人は、いとこのヴォランジュ夫人から結婚を控えた15歳になる娘セシルの教育係を頼まれる。しかしセシルの結婚相手が最近つれなくなった自分の愛人ジェルクール伯爵だと知ったメルトゥイユは怒り心頭、彼への復讐を計画し、郊外にあるロズモンド夫人の館へ馬車を走らせる。
メルトゥイユはそこでロズモンドの甥でかつての恋人ヴァルモン子爵に会い、ジェルクールの鼻を明かすため、セシルの処女を奪うよう頼む。しかしプレイボーイのヴァルモンは目下のところ人妻のトゥーヴェル夫人に夢中で、小娘をモノにするのは簡単すぎてつまらない、と取り合わない。そこでメルトゥイユはヴァルモンがトゥーヴェルを落とせたら自分の体を許す、という賭けをする。
恋の掟のネタバレあらすじ:承・恋のかけひき
パリに戻るとメルトゥイユは、セシルが音楽教師ダンスニーと手紙のやりとりをしていることを知り、ダンスニーにセシルの処女を奪わせる役を与えようと考える。そこで密会の場を用意するが、真面目なダンスニーは目的を果たさないまま、ジェルクールとの結婚を嫌がるセシルに、結婚と恋愛は別、ダンスニーは恋人にすればいいと説得する。
娘の様子を心配するヴォランジュに、パリを離れることをすすめ、メルトゥイユはセシルを連れてロズモンドの屋敷へ向かう。そこで彼女はヴァルモンにセシルの相手をさせると同時に、邪魔なトゥーヴェルをパリへ追い返そうと画策する。
トゥーヴェルはヴァルモンに惹かれていたが、貞淑ゆえに彼を受け入れることができない苦しい胸の内を彼に告げる。その言葉を聞いたヴァルモンは、彼女への想いをダンスニーへの手紙を書くセシルに向けて吐き出す。
かくてメルトゥイユの策略は成功する。しかし翌日、トゥーヴェルがパリへ戻ったと知ったヴァルモンは慌てて後を追い、先回りして屋敷で彼女を待ち受ける。ヴァルモンの情熱的な行動にほだされたトゥーヴェルはついに彼に体を預ける。
恋の掟のネタバレあらすじ:転・エスカレートする報復
賭けに勝ったことで賞品を受け取ろうとヴァルモンはメルトゥイユの元を訪れるが、彼女はシラをきって応じない。怒ったヴァルモンはダンスニーにメルトゥイユが2人の仲を取り持つフリをしていたことを暴露すると、ダンスニーはメルトゥイユの元を訪れて彼女を責める。しかし若いダンスニーは、メルトゥイユの手練手管に勝てず、関係を持ってしまう。
ヴァルモンは慌ててセシルの部屋を訪れ、ダンスニーと駆け落ちするようけしかけるが、すでにメルトゥイユがヴォランジュに、ヴァルモンがセシルの処女を奪ったことを知らせていた。
恋の掟のネタバレあらすじ:最後に笑ったのは
そのことをダンスニーにも知られたヴァルモンは、ダンスニーから決闘を申し込まれる。決闘当日、自暴自棄になったヴァルモンは酒に酔った状態で戦いに臨み、命を落とすのだった。
ヴァルモンの葬儀が行われる中、セシルはロズモンドだけに彼の子を宿していることを告白する。そしてその後、ジェルクールとセシルの結婚式が盛大に行われるのだった。
以上、映画「恋の掟」のあらすじと結末でした。
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