復讐するは我にありの紹介:1979年日本映画。昭和38年殺人を犯した榎津巌は逮捕される昭和39年まで78日間逃亡しながら詐欺と殺人を繰り返しました。その78日間と逮捕され処刑されるまでを描いた問題作です。
監督:今村昌平 出演者:緒形拳(榎津巌)、三國連太郎(榎津鎮雄)、ミヤコ蝶々(榎津かよ)、倍賞美津子(榎津加津子)、小川真由美(浅野ハル)、清川虹子(浅野ひさ乃)ほか
映画「復讐するは我にあり」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「復讐するは我にあり」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
映画「復讐するは我にあり」解説
この解説記事には映画「復讐するは我にあり」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
復讐するは我にありのネタバレあらすじ:起
昭和39年5人を殺害した容疑で逮捕され護送車の中に榎津巌はいました。そして榎津巌に対する取り調べが始まり、78日間の逃亡の全貌が見え始めました。昭和38年10月、榎津巌は金目当てで専売公社の職員二人を野原で殺害しました。血の付いた札を使った事から榎津巌の犯行と指定され指名手配を受けました。榎津巌の実家は温泉旅館を経営しており父と母、妻がいました。父親鎮雄はクリスチャンでした。その父がクリスチャンであるがゆえ、軍から仕打ちを受けてました。暴力を受けても抵抗しない父親を見続けた榎津巌は少年時代から犯罪を繰り返し、少年院を出入りし、成人しても刑務所を出入りしていました。そして加津子と結婚するも刑務所にいる間に鎮雄と加津子が関係を持っていると疑い、家にはほとんど帰らず女遊びを繰り返したいました。唯一榎津巌に優しかったのは母のかよでした。
復讐するは我にありのネタバレあらすじ:承
指名手配となった榎津巌は宇高連絡船の甲板で遺書と靴を残し自殺を偽装しました。そして各地で詐欺を働きながら浜松の旅館にたどり着きました。そこは『あさの』という売春宿で、女将はハルといい経営者の愛人でした。ハルの母親ひさ乃も同居していて、男女の行為をいつも覗いていました。榎津巌はスーツの黒縁メガネのいでたちで大学教授を語って旅館に泊まり続けました。
復讐するは我にありのネタバレあらすじ:転
しかし警察が自分の指名手配の写真を持って訪ねてきたこともあり旅館を一旦出ました。そして移り住んだ先で詐欺を行い生活資金を稼いでいました。更に弁護士を騙し弁護士の自宅に向かい、弁護士を殺して居座りました。弁護士の死体を箪笥に隠していたため腐敗臭が匂いだし出て行きました。ハルを東京に呼び出した榎津巌は二人で映画を見に行きました。スクリーンに現れたのは指名手配中の榎津巌の顔でした。正体がばれたものの、ハルは榎津巌に惚れているため、再び自宅へ連れ戻しました。そのころ東京で弁護士の死体が発見され榎津巌はますます追い込まれました。ハルの母親を殺害し、ハルまで殺害しました。ハルは殺される覚悟ができていたようです。
復讐するは我にありの結末
榎津巌は『あさの』の家財道具を質屋にいれることにし、段取りをしていました。しかし一度関係を持った娼婦が榎津巌を見つけ警察に通報しました。質屋との待ち合わせ場所で張り込んでいた警察に榎津巌は逮捕されました。死刑が確定した後、父親の鎮雄と妻の加津子が面会に来ました。そこで榎津巌は父親を殺したかったと言いました。死刑が執行され骨となった榎津巌の遺骨を山の上から投げ捨てる鎮雄と加津子がいました。
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