ウォール街の紹介:1987年アメリカ映画。世界の金融市場の中心地、アメリカ・ウォール街を舞台に、冷酷かつ貪欲な投資家と野心家の若手証券マンによる企業買収劇を描いた社会派金融サスペンス作品です。2010年には続編『ウォール・ストリート』が製作・公開されました。
監督:オリバー・ストーン 出演者:マイケル・ダグラス(ゴードン・ゲッコー)、チャーリー・シーン(バド・フォックス)、ダリル・ハンナ(ダリアン・テイラー)、マーティン・シーン(カール・フォックス)、ハル・ホルブルック(ルー・マンハイム)、テレンス・スタンプ(ラリー・ワイルドマン)ほか
映画「ウォール街」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「ウォール街」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
ウォール街の予告編 動画
映画「ウォール街」解説
この解説記事には映画「ウォール街」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
ウォール街のネタバレあらすじ:起
アメリカ・ニューヨーク。中堅の証券会社「ジャクソン・スタイナム社」に務める若手証券マンのバド・フォックス(チャーリー・シーン)は、安月給と高い税率、家賃や自動車ローンの支払いに苦しみ、父カール(マーティン・シーン)から頻繁に借金するなど貧しい生活を強いられていました。バドはいつの日か、不動産投資で巨額の財を成した投資家ゴードン・ゲッコー(マイケル・ダグラス)のように成り上がりたいという野望を抱いていました。そんなある日、ゲッコー率いる投資会社「ゲッコー・アンド・カンパニー」の事務所を訪れる機会を得たバドでしたが、ゲッコーはバドに興味すら示しませんでした。しかし、バドはゲッコーの興味を惹こうと、父カールが整備工として働く中堅の航空会社「ブルースター・エアライン社」の内部情報を話すと、興味を示したゴードンは早速株を買うことにしました。
ウォール街のネタバレあらすじ:承
ブルースター社は航空機事故により株価が下落していたのですが、事故調査の結果、会社側には何の落ち度もなかったことが証明されていたのです。ブルースター社の株価は急上昇し、ゲッコーは更に稼ごうとバドの野心につけこみ、違法と知りつつもインサイダー取引のためのスパイ活動を命じます。カール以外にブルースター社との繋がりがないバドは、会社の事務所に清掃員を装って潜入し、重要書類を入手しては企業秘密をゲッコーに流して報酬を得ました。大金持ちになったバドはゲッコーから紹介されたフランス人女性ダリアン(ダリル・ハンナ)と交際を始め、高級マンションで同棲するようになりました。
ウォール街のネタバレあらすじ:転
更なる向上心に燃えるバドは、ブルースター社の買収をゲッコーに提案しましたが、労働組合の幹部を兼ねるカールは「ゲッコーは信用できない」として猛反発しました。バドは友人の弁護士法人からブルースター社の経営再建会議への参加を勧められますが、その席でバドはゲッコーの真意を知り、自分は利用されていただけだったと気が付きました。ゲッコーは最初からブルースター社を再建する気などなく、会社を解体し保有航空機や設備を全て売り払い大儲けしようと企んでいたのです。更に追い打ちをかけるようにカールは心臓発作で倒れ入院、見舞いに訪れたバドはゲッコーに復讐して会社を救うことを約束し、ダリアンとも決別して対抗策を考えました。
ウォール街の結末
バドは密かにゲッコーのライバルである英国人投資家のラリー・ワイルドマン(テレンス・スタンプ)と接触、従業員のリストラをしないことを条件にブルースター社の買収を持ちかけました。バドはジャクソン・スタイナム社の同僚を抱き込んで激しい仕手戦を仕掛け、ゲッコーに対して市場の反応を見ながらブルースター社の株の売買合戦を繰り広げていきました。そして取引終了間際、ブルースター社の株価が大暴落したのを見逃さず、ワイルドマンは最安値で株を買い付けることに成功、ゲッコーは大損を出して敗北しました。復讐に成功してブルースター社も守り抜いたバドでしたが、この事により証券取引委員会と警察が動き出し、バドはインサイダー取引容疑で逮捕されました。保釈されたバドはゲッコーと二人きりで密会、ゲッコーはバドを殴って激しく罵りました。バドは一部始終をボイスレコーダーに録音しており、ゲッコーもまたインサイダー取引の罪で逮捕されました。バドは回復したカールの車で送られながら、裁かれるために裁判所に向かいました。
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