ウィンチェスターハウス アメリカで最も呪われた屋敷の紹介:2018年オーストラリア,アメリカ映画。19世紀のアメリカ西部開拓時代に活躍したウィンチェスター銃、その社長の妻は自宅に謎の増築をします。彼女は夫と子供の死はウィンチェスター銃で殺された人の亡霊のたたりと信じ、亡霊を増築した部屋に閉じ込められるという不可解な迷信を信じているからでした。ウィンチェスター社の幹部は、彼女を会社から追放するためにある精神科医を雇いますが、彼にも不可解な事件が起こります。精神科医は彼女とウィンチェスターハウスの謎を解明できるのでしょうか?ウィンチェスターハウスはアメリカではよく知られた怪談ストーリーで、映画やドラマの題材によく取り上げられます。現在はウィンチェスター・ミステリー・ハウスとしてグーグル本社などハイテク企業が多いシリコンバレー(サンフランシスコ郊外)の観光名所です。
監督:マイケル・スピエリッグ、ピーター・スピエリッグ 出演:ヘレン・ミレン(サラ・ウィンチェスター)、ジェイソン・クラーク(エリック・プライス)、セーラ・スヌーク(マリオン・マリオット)、エイモン・ファーレン(ベン・ブロック)、フィン・シクルーナ=オプレイ(ヘンリー・マリオット)、ほか
映画「ウィンチェスターハウス」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「ウィンチェスターハウス」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
ウィンチェスターハウス アメリカで最も呪われた屋敷の予告編 動画
映画「ウィンチェスターハウス」解説
この解説記事には映画「ウィンチェスターハウス」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
ウィンチェスターハウス アメリカで最も呪われた屋敷のネタバレあらすじ:起・呪われたウィンチェスターハウスに行くエリック
なぜか深夜に大工が働くウィンチェスターハウス、ヘンリー(フィン・シクルーナ=オープレイ)は寝ています。母マリオン(セーラ・スヌーク)は彼を見つけますが息子は何かに取り憑かれているようです。
1906年、サンフランシスコの精神科医エリック(ジェイソン・クラーク)は売春婦と寝ていますが、突然ウィンチェスター社の社員の訪問を受けます。ウィンチェスター社の社長の未亡人で会社をコントロールするサラ(ヘレン・ミレン)は夫と子供の死が原因でウィンチェスターハウスで謎の増築をしているといいます。
エリックはその精神状態の不安定さから、彼女に会社をコントロールする能力があるのか精神鑑定の依頼を受けます。渋るエリックでしたが高額のため引き受けることに。ウィンチェスターハウスに着いたエリックはサラの姪マリオンに会います。マリオンはウィンチェスターハウスを案内し、サラの人柄をエリックに説明します。ウィンチェスターハウスに泊まるエリックは一人で酒を飲んでいたところ、鏡から幽霊が現れます。
ウィンチェスターハウス アメリカで最も呪われた屋敷のネタバレあらすじ:承・サラと会うエリック、ウィンチェスターハウスの謎
マリオンと息子のヘンリーと夕食をとるエリック、ヘンリーは落ち着きがありません。そこへ黒装束のサラが現れます。サラとエリックは食事をとります。その晩、エリックは亡き妻の悪夢にうなされます。不審を感じたエリックはウィンチェスターハウスを深夜歩き回ります。
深夜のウィンチェスターハウスでは、何やら作業をするサラ、なぜか家の増築をする人たち、エリックは幽霊に遭遇します。ウィンチェスターハウスの外に出たエリックの頭上にヘンリーが降りてきます。
翌朝、サラと会ったエリックはヘンリーの奇行などを聞きますが、サラはエリックの亡き妻のことなどを質問し、自分は呪われていると自分の心理について説明します。サラの心理を分析するエリックに、サラは自分に従えといいます。エリックはウィンチェスター社の幹部からサラの精神鑑定を急ぐようにいわれます。
ウィンチェスターハウス アメリカで最も呪われた屋敷のネタバレあらすじ:転・サラの精神鑑定と呪われたヘンリーの凶行
深夜にエリックはサラの鑑定書を作成し、ウィンチェスターハウスの中を歩きます。相変わらず増築をする人たち、サラは何かウィンチェスターハウスの絵を書いています。
翌日、エリックはサラの精神鑑定を再開します。サラは死について語りウィンチェスター銃で殺された人の霊に追われている、その霊のため部屋を増築するのだと語ります。エリックは自らの死の体験を語り、持ち歩いている昔撃たれたときの弾丸をサラに見せます。
エリックは増築工事をする人々に話しかけますが、彼らから特に手がかりはつかめません。鑑定中、サラはエリックにウィンチェスター銃で殺された人の霊は強い、13の釘で部屋に閉じ込めると語ります。サラはエリックに鑑定書は正直に書くように求めます。マリオンとサラについてエリックが話していると、ヘンリーがベッドからいなくなっています。突然の銃声、ヘンリーはサラを銃撃し襲いますが、エリックに止められます。ヘンリーはサラに怒鳴られると正気に戻ります。
エリックはヘンリーを病院に連れていくことをサラに求めます。マリオンも同意しますが、サラは霊がヘンリーに取り憑いているとし、病院行きを拒否、彼をウィンチェスターハウスで守るといいます。ウィンチェスター社に電話するエリックはベン(エイモン・ファーレン)という男に話しかけられます。ベンはウィンチェスター一族は死ななければならないと言います。
ウィンチェスターハウス アメリカで最も呪われた屋敷の結末:ウィンチェスター銃の犠牲者ベンの霊の攻撃
エリックはサラからベンの古い新聞の写真を見せられます。ベンは兄弟が南北戦争でウィンチェスター銃で死んだ、ベンはウィンチェスター社を銃撃し社員を殺害し、自らも警察に殺されたと言います。サラはベンが死んだ部屋をウィンチェスターハウスに再現し、そこに安息させるつもりです。
ウィンチェスターハウスが大きく揺れます(1906年のサンフランシスコ地震)。マリオンはヘンリーを探します。倒れるエリックはサラを探しますが、亡き妻の亡霊と対面します。銃を持ち自殺する亡霊を阻止するエリックは銃で撃たれてしまいます。マリオンはヘンリーを見つけます。エリックはサラを見つけますが、サラはベンの亡霊に襲われています。
ベンの亡霊が地震を起こしたと信じるサラはエリックに13の釘でベンを閉じ込めろと言います。ベンを閉じ込めるエリック、しかしベンの亡霊はサラとエリックを襲撃します。絶体絶命のエリック、サラはエリックに彼が持ち歩いている弾丸を使うように言います。エリックはその弾丸でベンの亡霊を殺害します。
エリック、サラ、マリオン、ヘンリーの4人はウィンチェスターハウスの外で再会します。エリックはサラの精神鑑定書を完成し、サラは正常とします。ウィンチェスターハウスを去るエリックは亡き妻の亡霊に語りかけます。サラに別れの挨拶をするエリック、サラは地震後のウィンチェスターハウスの再建を始めるのでした。
以上『ウィンチェスターハウス アメリカで最も呪われた屋敷』のあらすじと結末でした。
美しくも呪われた屋敷、隔絶された洋館で起こる殺人事件、過去の因縁が絡む心霊事件などのシチュエーションが好きなので観てみました。結果的には期待を裏切らない内容でした。良くも悪くも王道のシチュエーション、王道のストーリー展開で安心して観ることができました。恐ろしい事件の背景に同情すべき事情があったり、ラストもある意味ハッピーエンドだったりで後味も悪くなかったです。