座頭市の紹介:1989年日本映画。人気時代劇シリーズ第26作目にして勝新太郎主演最終作です。盲目ながら居合いの達人である座頭市が、旅先の地域を仕切る二組のやくざの抗争に突入していきます。
監督:勝新太郎 出演者:勝新太郎(座頭市)、樋口可南子(菩薩のおはん)、内田裕也(赤兵衛)、緒形拳(浪人)、奥村雄大(五右衛門)ほか
映画「座頭市(1989年)」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「座頭市(1989年)」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
映画「座頭市(1989年)」解説
この解説記事には映画「座頭市(1989年)」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
座頭市のネタバレあらすじ:起
役人をからかったとして牢に入れられた座頭市(勝新太郎)は、そこで鶴(片岡鶴太郎)という革命家気取りの男と知り合いになり、励まされます。百叩きの刑を受けて解放された市は、知り合いの老人・儀肋(三木のり平)を頼ってとある海辺の町に辿り着きます。この地域を縄張りとするのは若親分の五右衛門(奥村雄大)一家です。五右衛門は関東八州を取り仕切る八州廻り(陣内孝則)に取り入り、地元の他の親分らを引き込もうとしていました。五右衛門に従わない親方たちは、五右衛門一家の手下により惨殺されていきます。
座頭市のネタバレあらすじ:承
地元の賭場へ出向いた市はうまい具合に一人勝ちし、面白くないやくざたちと揉め事を起こしますが、賭場を仕切る女親分、菩薩のおはん(樋口可南子)が仲裁に入りその場は収まります。やくざの刺客を退けた市は温泉でおはんと身体を重ねます。再び旅に出た市は、道中で浪人(緒方拳)と出会い、一度は意気投合しますが、その後浪人は五右衛門一家に雇われ、五右衛門は市の抹殺を命じます。一方の市は、五右衛門一家が差し向けた刺客をあっさりと倒した腕を買われ、五右衛門一家と対立する赤兵衛(内田裕也)一家から用心棒として誘われますが、市は断ります。
座頭市のネタバレあらすじ:転
更に旅を続ける市は、とある宿場町で身寄りのない子供たちに学問を教えていた、おうめ(草野とよ実)という少女と知り合い、心を通わせ合います。市はおうめに母の面影をみて、母の形見である手鏡をあげます。しかし、役人の地位を利用して思うがままに権力を振りかざす八州廻りに、赤兵衛はおうめを差し出そうとしていました。八州廻りがおうめに襲い掛かろうとしたその時、市が駆け付けおうめを助け出します。一方、五右衛門一家は赤兵衛一家と全面抗争に入り、殴り込みをかけた五右衛門の一味は赤兵衛を惨殺します。
座頭市の結末
これで邪魔者はいなくなったと思った五右衛門一家の前に大きな桶が転がってきました。その中には市に殺された八州廻りの首が入っており、程なくして市が現れます。市は数十人の一家を前に得意の居合いを披露し、圧倒的な強さで手下を全滅させ、最後は五右衛門を斬って一家を全滅させます。宿場の人々は高らかに歓喜の声を上げました。再び旅に出ようとする市の前に、先日出会った浪人が現れて刀を抜きますが、市の居合いの前に一瞬で斬られます。「抜いたのはそっちが先だぜ」と呟いた市は、そのまま旅に出ていきました。
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