続・座頭市物語の紹介:1962年日本映画。座頭市シリーズの第2作目で、数少ない勝新太郎と若山富三郎兄弟の共演作。前作よりもはるかに殺陣が派手になり、特に決闘シーンは見せ場となっている。モノクロによるロケーション撮影の美しさも見どころのひとつ。
監督:森一生 出演:勝新太郎(座頭市)、城健三朗(渚の与四郎)、水谷良重(お節)、万里昌代(おたね)、中村豊(鏡の三蔵)
映画「続・座頭市物語」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「続・座頭市物語」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
映画「続・座頭市物語」解説
この解説記事には映画「続・座頭市物語」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
続・座頭市物語のネタバレあらすじ:起
川の渡し船に乗り込んでいる旅人たち。船頭が漕ぎ出すのを待っていましたが、そこへ渡世人の集団が現れ、旅人を無理やり下船させます。ブツブツ文句を言う旅人たちを尻目に、渡世人たちは自分たちだけで悠々と川に漕ぎ出します。やがて、彼らは船の端に按摩が1人残っていたことに気づきます。座頭市でした。その居合抜きの腕前も知らず、渡世人の1人は彼を川へ無理やり突き落とします。しかし一瞬のうちに目を切られ、向こう岸に着くと仲間たちに介抱される羽目に。仕返しをしようと、彼らは市を探し回り、ある野原で裸で寝ていた彼を見つけます。仕方なく市が相手をしようとすると、横から刀を抜いてひとりの浪人が渡世人たちに向かってきます。片腕がなく、どことなくニヒルな雰囲気を漂わせています。浪人はあっという間に彼らを切り伏せました。やがて現れた弟分の男と一緒に渡世人たちの財布を奪うとその場を去っていきます。市は呆気にとられるばかりでした。
続・座頭市物語のネタバレあらすじ:承
やがて関宿町に着いた市は、参勤交代途中の福岡藩に呼ばれ、その殿様の按摩をすることになります。しかし、その若殿は精神に異常をきたしていました。夜道を帰ってゆく市は藩士たちの待ち伏せにあいます。口封じに殺してしまおうというのです。市は藩士たちを返り討ちにし、ある飯屋へ。そこで彼はお節という遊女と知り合い、その家へ匿ってもらうことに。市は彼女に、「自分には命をかけて惚れ抜いた女がいたが、ある男に奪われてしまった」と語ります。福岡藩に市の始末を頼まれた関の勘兵衛はその子分たちを走らせ、お節の家を襲わせますが、市の敵ではありません。市はお節と別れ、平手造酒の墓参りに笹川へ足を向けます。ここで舞台は飯岡助五郎の家へ移ります。そこにはあの隻腕の浪人者が厄介になっていました。
続・座頭市物語のネタバレあらすじ:転
実は彼は関八州のお尋ね者・与四郎でした。飛騨高山の質屋で強盗を働いて以来、ありとあらゆる悪事に手を染めてきたのです。追手を逃れるために浪人姿に化けていたのですが、それも助五郎に見抜かれていました。助五郎から出てゆくように促され、仕方なく弟分とまた旅に出ます。しかし、助五郎は彼を殺すつもりになっており、子分に尾行させて襲わせますが、与四郎によって返り討ちにあいます。座頭市は笹川の浄勝寺を目指しますが、その途中、飯岡の助五郎の家に立ち寄ります。ちょうど市の命を狙う勘兵衛が滞在中でした。勘兵衛は自ら市を斬ろうとしますが、その居合斬りの凄腕を知っている助五郎に止められます。
続・座頭市物語の結末
勘兵衛とその子分は改めて市を狙って浄勝寺へ向かいます。市の方では彼を慕うおたねが勘兵衛たちの到着を知らせたこともあって、迎え撃つ準備は出来ていました。斬り合いが始まり、子分たちは全員がやられてしまい、勘兵衛だけが残りました。そこへ与四郎がやってきて、市と対決。実はこの与四郎こそが市の女を奪った男なのです。激しい鍔迫り合いとなり、市も苦戦。ようやく相手に深手を負わせます。しかし助五郎の手勢と役人たちがやってくると、市はなぜか与四郎を助け、一緒に川へ。浄勝寺の小坊主とおたねに匿われますが、与四郎は手当の甲斐なく死んでしまいます。市は助五郎と勘兵衛を待ち受け、実は与四郎が自分の血肉を分けた兄だったことを告げます。そして2人をあっという間に斬り伏せるのです……。
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