座頭市喧嘩旅の紹介:1963年日本映画。座頭市シリーズの第5作目。これまでの作品よりエンタテインメント性が高くなり、見せ場も洗練されている。最後の宿場町での出入りシーンは黒澤明監督の「用心棒」の影響を受けたもので、その殺陣シーンが凄まじい。
監督:安田公義 出演:勝新太郎(座頭市)、藤村志保(お美津)、藤原礼子(お久)、島田竜三(岬の甚五郎)、吉田義夫(籠屋留五郎)
映画「座頭市喧嘩旅」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「座頭市喧嘩旅」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
映画「座頭市喧嘩旅」解説
この解説記事には映画「座頭市喧嘩旅」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
座頭市喧嘩旅のネタバレあらすじ:起
今日も当てもなく漂泊の旅を続ける座頭市。ある街道で、渡世人の男・喜助に声をかけられます。喜助の親分である堂山の彦蔵が市の腕前を聞きつけ、客分として世話をしたいという話でした。ところが実は彦蔵一家は近いうちに下妻の藤兵衛との出入りがあり、市にその助っ人を頼むつもりだったのです。やがて藤兵衛一家の方に雇われた浪人3人が襲ってきます。市はたちまち彼らを片付けますが、もうひとりの仲間の女は助けてやります。彼女は斬られた浪人の1人の妻・お久でした。
座頭市喧嘩旅のネタバレあらすじ:承
喜助が浪人に斬られたため、市はそのことを彦蔵一家へ知らせるために堂山へ。その途中、侍たちに斬られて瀕死の老人に出会い、その遺言を聞く羽目に陥ります。老人は日本橋蛎殻町鳴海屋という大店の番頭で、主人の娘・お美津の世話を市に頼んで絶命。遺言を聞いた手前、義理堅い市はお美津を助けざるを得ません。仕方なく近くの納屋に隠れていた彼女を連れ出し、襲ってきた侍たちを斬り殺していきます。実はある藩の若殿が彼女に惚れてしまい、無理やり拉致しようとしていたのです。
座頭市喧嘩旅のネタバレあらすじ:転
追手をとりあえず逃れた市はある旅籠へお美津と宿泊。しかしそこにはお久がいて、うまくお美津をたぶらかして籠屋留五郎の元へ。江戸の鳴海屋に渡りをつけて身代金をせしめようという腹でした。その跡を追った市は留五郎の家に乗り込み、お美津を取り返します。それまで市を怖がっていたお美津はこれですっかり彼を信頼することに。彼女を狙う侍たちが執拗に追いかけてくるため、市は駕籠を仕立ててお美津を直接江戸へと送り届けようとします。しかしまたお久が手を回し、下妻の藤兵衛の手下がお美津を拉致します。それも知らずに堂山へ来た市は彦蔵との交渉の末、20両で出入りの助っ人に。そこには偶然籠屋留五郎とその手下も加勢に来ていました。
座頭市喧嘩旅の結末
やがて出入りが始まりますが、藤兵衛側はお美津を人質にして市を自分の側に寝返らせます。市は手下どもを散々斬った上で、彦蔵、留五郎、それに藤兵衛までも血祭りに。無事に取り戻したお美津を信頼できる若いヤクザに任せた上で、市はさらに残りの手勢も次々に殺した末、またひとり去ってゆくのです。
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