座頭市あばれ凧の紹介:1964年日本映画。座頭市シリーズの第7作目。コミカルな場面が多く、特に大盛りのご飯を食べる場面では勝新太郎のアドリブの妙味が楽しめる。殺陣の趣向も優れていて、特に最後のクライマックスシーンは圧巻。
監督:池広一夫 出演:勝新太郎(座頭市)、久保菜穂子(お国)、渚まゆみ(お志津)、香川良介(津向の文吉)、左卜全(花火師久兵衛)
映画「座頭市あばれ凧」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「座頭市あばれ凧」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
映画「座頭市あばれ凧」解説
この解説記事には映画「座頭市あばれ凧」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
座頭市あばれ凧のネタバレあらすじ:起
今や上州一円の親分衆からその命を狙われている座頭市ですが、平気な顔で甲州の街道を歩いていました。その姿を認め、市だと知ったヤクザたちがその跡を追います。その中でも血気にはやる若い清六が鉄砲を撃ち、市は川の中へ落下。清六は「市を殺した」と主張するのですが、死体が上がらないため、仲間はそれを信じません。確かに弾は市に当たっていて、そのままだと死ぬところでした。しかし、たまたま通りがかった江戸の花火師久兵衛の一行に助けられ、命拾いしたのです。
座頭市あばれ凧のネタバレあらすじ:承
市は近くの百姓の家で傷を癒やしたあと、お礼を言うために久兵衛のもとへ。彼によれば市を助けたのは津向の文吉の娘であるお国でした。市は文吉の家を訪れ、お国に礼を述べます。そして当てもないため、文吉の家に厄介になりながら、家の手伝いをすることにします。文吉の家では不穏な空気が漂っていました。川向うを仕切っている竹居の安五郎が文吉へ横車を押し出し、その縄張りである河越人足の権利を奪おうとしていたのです。
座頭市あばれ凧のネタバレあらすじ:転
やがて清六が文吉の家に姿を見せます。実は彼は文吉の息子だったのですが、色々と不始末をしでかして親元を出奔していたのです。相変わらず大きな口を叩く清六に安五郎が目をつけ、罠をかけて彼を拉致。その生命と引き換えに河越人足の権利を奪おうとします。それを聞きつけた市はひとりで安五郎宅へ乗り込み、清六を解放。しかし安五郎側も反撃に出て、市が兇状持ちだということを文吉に告げます。もし市を世話していることが代官に知られれば何の罪に問われるか分かりません。
座頭市あばれ凧の結末
仕方なく、文吉は市に出てゆくことを命令。これこそ安五郎の思う壺で、彼の一家は文吉宅を襲い、子分や清六、それに文吉自身を血祭りに上げます。幸い、お国たち女性は助かりました。旅の途中でそのことを知った市は再び町へ戻り、安五郎宅へ。見張りたちをまず計略によって静かに片付け、屋敷内に入っていきます。灯されたロウソクをすべて居合抜きで斬って真っ暗にすると、ひとりひとり子分どもを斬殺してゆくのです。最後に残った安五郎を倒した市の顔は、その時夜空に打ち上げられた花火で真っ赤に染まっていました。
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