座頭市関所破りの紹介:1964年日本映画。座頭市シリーズの第9作目。クライマックスは関所に殴り込みをかけるという派手な趣向となっている。また座頭市の幼いころのエピソードが明かされ、父親らしい老人との交流も描かれる。
監督:安田公義 出演:勝新太郎(座頭市)、高田美和(お咲)、平幹二朗(沖剛之助)、滝瑛子(お仙)、上田吉二郎(島村の甚兵衛)
映画「座頭市関所破り」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「座頭市関所破り」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
映画「座頭市関所破り」解説
この解説記事には映画「座頭市関所破り」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
座頭市関所破りのネタバレあらすじ:起
街道脇にある廃屋の前で休んでいた座頭市のところへ、ある男が近づいてきます。武蔵屋という旅籠で働くお仙という女中へ、手紙を届けてもらうためでした。市はその頼みを引き受け、宿場町へ。年の暮れは稼ぎ時だということで、芸人たちであふれています。市は頼まれた通りに、お仙に手紙を届け、ついでに武蔵屋に泊まることになります。空きがなく相部屋になりましたが、その客は若い娘のお咲。その父親はある村の名主です。1ヶ月ほどまで江戸表へ上納金減免の嘆願に向かったのですが、その宿場町で消息を絶ってしまったとのこと。お咲はその手がかりを探しに来たのでした。
座頭市関所破りのネタバレあらすじ:承
一方、芸人たちに災難が降り掛かっていました。貸元の甚兵衛が上がりの4割を彼に納める決まりを勝手に押し付けてきたのです。新任の郡奉行もグルになっているため、泣き寝入りするしかありません。実はお仙への手紙もこの甚兵衛に関わりがありました。手紙を寄こしたのはお仙の兄の新助。彼は甚兵衛の元子分です。ある人間を殺すよう甚兵衛に命じられて実行したのですが、たちまち縄をかけられて島送りになっていました。その殺しはもともと甚兵衛が郡奉行と手を組んでの筋書きで、彼は捨て駒としてうまく利用されたのです。怒った彼は島破りをして甚兵衛の縄張りに戻ってきたのでした。
座頭市関所破りのネタバレあらすじ:転
市は芸人の苦境を知って賭場へ乗り込み、甚兵衛へ面会を強要します。そこでは甚兵衛と郡奉行が碁を打っていました。市が待っていると、郡奉行の用心棒の沖剛之助が突然現れ、市の居合抜きの腕前を試します。市はとりあえず宿へ帰りますが、彼のドスの冴えに敵愾心を煽られた沖剛之助は市を訪れ、いつか決闘をしようと言って去っていきます。甚兵衛は新助のことを嗅ぎつけ、お仙のことを見張っていました。山に隠れていた新助のところへお仙が食べ物と金を持っていたことから居場所を知り、手下たちが襲いかかります。
座頭市関所破りの結末
お仙に付いてきた市が彼らを斬り捨てますが、新助もやられてしまいます。彼は死ぬ間際に自分が殺したのは名主だと告白。やはり甚兵衛と郡奉行が糸を引いていたのです。父の死を知り、故郷の村に帰ろうとしたお咲を甚兵衛の手下が拉致。関所へ運び込まれ、牢屋に入れられます。それを知った市は単身乗り込み、お咲を救出。そこにいた沖剛之助、郡奉行、甚兵衛の全員を斬り殺します。
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