陽はまた昇るの紹介:2002年日本映画。赤字続きに苦しむビデオ事業部の事業部長に任命された開発技師と苦境に立たされた従業員達が一致団結し、家庭用ビデオの開発に奮闘する姿を描いた感動ドラマ。従業員たちの雇用を守るために奮闘する一人の男の熱き想いに胸を打たれる感動作となっています。VHS開発プロジェクトをもとにしており、ビクター、ソニー、松下電器産業などが登場する。
監督佐々部清 出演:西田敏行(加賀谷静男)、緒形直人(江口涼平)、篠原涼子(柏木夏佳)、真野響子(加賀谷圭子)、石橋蓮司(金沢紀之)、倍賞美津子(村上雅恵)、江守徹(寺山彰)、渡辺謙(大久保修)、仲代達矢(松下幸之助)、ほか
映画「陽はまた昇る」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「陽はまた昇る」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
映画「陽はまた昇る」解説
この解説記事には映画「陽はまた昇る」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
陽はまた昇るのネタバレあらすじ:予期せぬ辞令
加賀谷は、家電メーカーのビクターで働く一介の開発技師です。ある日、加賀谷に、赤字部門である横浜のビデオ事業部の事業部長への異動命令が下されます。加賀谷は戸惑いながらも、横浜へと向かいます。従業員たちは、加賀谷は、自分たちをリストラするためにやってきた本社の人間だと敵意をむき出しにします。本社からは厳しい人員削減を命じられている加賀谷でしたが、社員を解雇せずに、収益を上げるための方法がないか必死で模索します。
陽はまた昇るのネタバレあらすじ:開発への想い
そんな中、加賀谷は、家庭用VTRの開発を始めるよう部下たちに指令を下します。赤字続きの部門で開発なんてとんでもないと次長の大久保は加賀谷に反発しますが、加賀谷は従業員を解雇せずに収益を上げるためには、何よりも開発が大切だと考えていました。加賀谷は、本社に内緒で、開発プロジェクトを立ち上げ、家庭用VTRの開発に着手します。最初は、加賀谷の提案に反発する部下たちもいましたが、加賀谷の熱い思いに突き動かされ、一致団結して開発に取り組みます。
陽はまた昇るのネタバレあらすじ:度重なる試練
着々と開発が進む中、ライバル企業であるソニーから次世代のビデオカメラ、ベータマックスが発売されるというニュースが飛び込んできます。苦境に立たされた加賀谷達ですが、諦めず自分たちを信じて、開発を続けます。苦心の末に、加賀谷達は、ベータマックスを超える家庭用ビデオの開発に成功します。いよいよ製品化の目途も立とうとしていた頃、世間では、ベータマックスの仕様が国内規格として決まりかけていました。
陽はまた昇るの結末:実った想い
危機感を感じた加賀谷は、松下電器の相談役である松下幸之助のもとを訪れ、自分たちの開発したVHSの採用してもらうよう嘆願します。VHSの性能を見込んだ幸之助の支援もあり、VHSの販売は大成功を収めます。販売が軌道に乗った頃、加賀谷は、病気で倒れた妻の圭子のために、会社を退職することを決意します。加賀谷の出勤最終日、家族で会社を訪れた加賀谷のために、従業員たちはVHSの人文字を作り、感謝の念を表したのでした。
「陽はまた昇る」感想・レビュー
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この20年間の邦画にしては、期待以上の作品でした。良い映画に共通しているのは、作品内に「夢」がある事です。これにはそれがある。そして、昭和と平成の名優がうまく調和している事により、現場に良い緊張感が生まれている。カメラマンは、高倉健とのダッグが多い、木村大作。
1回、だいぶ昔に、まだDVD などなかつた時代に近所のビデオ屋でこの⌈陽はまた昇る」のビデオを借りてきて見た事があります。この映画の後半の所で、松下電器産業(*現・パナソニック)の創業者の松下幸之助氏の役を仲代達矢さんが演じてましたね。仲代さんは、松下さんつていう人は、本当は、こういう人なんじゃないかと、思わせるくらいに、本当に松下幸之助さんになりきつてて、ひょうひょうとして実業家らしくない型破りな松下幸之助さんの雰囲気が出てて映画に厚みを持たせてて、凄くよかったと思います。