鳥の紹介:1963年アメリカ映画。有名映画監督、アルフレッド ヒッチコックが短編小説を元に映画化した作品で、人々を襲う鳥の恐怖を描いた作品として、後のパニック映画に多大なる影響を与えました。
監督:アルフレッド・ヒッチコック 出演:ティッピー・ヘドレン(メラニー・ダニエルズ)、ロッド・テイラー(ミッチ・ブレナー)、スザンヌ・プレシェット(アニー・ヘイワース)、ジェシカ・タンディ(リディア・ブレナー)、ヴェロニカ・カートライト(キャシー・ブレナー)、ドリーン・ラング(ダイナーの母親)、エリザベス・ウィルソン(ヘレン・カーター)、エセル・グリフィス(バンディ夫人)、チャールズ・マックグロー(セバスチャン・ショールズ)、ロニー・チャップマン(ディーク・カーター)、ジョー・マンテル(セールスマン)、マルコム・アターベリイ(アル・マローン)、ルース・マクデヴィット(マクグルーダー夫人)、ドゥードゥレス・ウィーヴァー(漁師)、ほか
映画「鳥」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「鳥」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
鳥の予告編 動画
映画「鳥」解説
この解説記事には映画「鳥」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
鳥のネタバレあらすじ:起
サンフランシスコに赴いた若いソーシャルライトのメラニー(ティッピー・ヘドレン)は、小鳥屋でミッチ(ロッド・テイラー)という男性に会います。
ミッチはその小鳥屋で11歳になる妹キャシー(ヴェロニカ・カートライト)のためにボタンインコ、通称ラブバードなる鳥を探していたのですが、そこでミッチはメラニーを店員だと勘違いし、彼女に声をかけます。
メラニーは突然声をかけられたことで動揺し、そしてミッチに怒りました。しかし、ミッチは彼女に対して以前に会ったことがあるというのです。
しかし、次第にミッチに惹かれ興味を持ったメラニーは、車のナンバーから彼の住所を割り出し、そして彼のためにラブバードを探し当てると、モーターボートでサンフランシスコ湾を渡り、彼の家に手紙とラブバードを置いていきました。
その際に一羽のカモメがメラニーの顔をつついて怪我を負わせて飛び去って行きました。それが最初の予兆だったのです。
鳥のネタバレあらすじ:承
メラニーがラブバードを置いたのを目撃したミッチは、怪我をした彼女に対して残るよう諭し、彼女は渋々承諾、彼の母親と妹に会います。
その後、メラニーは地元の小学校の先生であるアニー(スザンヌ・プレシェット)と親しくなりますが、アニーがミッチの元カノだということを知り驚きます。それ以降、弁護士であるミッチとすっかり慣れ親しんだメラニーは、ミッチの家に滞在していました。
ある日、ミッチはアニーの家に滞在していましたが、アニー家の窓にカモメが激突し、死亡してしまうということが起こります。次の日はキャシーの誕生会でしたが、そこでも招待された子供たちはカモメに襲撃を受けます。夜は煙突から侵入した大量のスズメがメラニー達を襲撃したのです。
その後、ミッチの母親リディア(ジェシカ・タンディ)が鶏の餌を作っているダンの元を訪ねると、ダンは鳥に襲われて目をくり貫かれて亡くなっていたのです。何かがおかしいと、すぐさまキャシーの事を心配したリディアのために、メラニーは学校に向かいます。
学校にはすでに大量のカラス達が待ち受けていました。このままでは危険だからと子供達を家に帰すことにしましたが、その子供達に鳥の群れが襲いかかります。アニーはキャシーが襲われているのを庇うと、そのまま殺されてしまいました。
鳥のネタバレあらすじ:転
メラニーはミッチとともにレストランで会います。店内に避難してきた人達は次々と自分に降りかかった出来事を話し合っています。「この世の終わりだ」「鳥なんか排除してしまえ」など、悲観する声、次第に乱暴になる声、パニックになった人達の声が次々に上がっていきます。
その時、レストランの外ではガソリンを給油している男に鳥が攻撃してきました。襲われた男が手放した給油ホースからは次々とガソリンが流れ出ていきます。
それに気づいたメラニー、外には今にもタバコに火をつけようとしている男がいます。メラニーは懸命に男を止めようと呼び掛けますが、時すでに遅く、流れ出たガソリンに引火してしまいます。男も一瞬の内に黒焦げになってしまい、辺り一面大爆発してしまいました。
逃げ出したメラニーを鳥達が再び襲いかかります。どうにか電話ボックスに逃げ込んだメラニーに鳥達は執拗に襲いかかり、電話ボックスにぶつかってきました。そこにミッチが助けにやって来て再びレストランに逃げ込みます。
鳥達はレストランを出た人々に攻撃をするなど、凶暴さをさらに増していました。レストランにいた一人の女性が恐怖のあまり、メラニーに対して、鳥が攻撃するのはメラニーのせいだと言いがかりをつけます。
メラニーとミッチはレストランを後にし、キャシーを助けにいきます。キャシーはアニーの家にいました。キャシーはアニーが自分を庇って亡くなった事に怯えて泣いていました。
鳥の結末
ミッチはメラニーと自分の家族は自分で守ろうと決意し、家に戻りました。ミッチは家を強固な板で補強し、立てこもります。それでも鳥は窓やドアに向かって攻撃を仕掛けます。それは窓やドアを突き破ろうかと思えるほどの勢いでした。
夜になるとようやく鳥の襲撃は収束します。しかし、物音を感じたメラニーが上の階に上がると、一羽の鳥が侵入しており、そこから次々と入ってこようとしています。その鳥はメラニーに向かって攻撃しました。それが原因でメラニーは怪我を負ってしまいます。
リッチはメラニーを背負って車に乗せ、病院へ連れて行こうとします。大量の鳥達はミッチの家の周りを取り囲んでいて、それはおぞましい光景でした。その際も鳥は精力的に攻撃してきましたが、どうにか車を出すことが出来ました。
病院に向かう車の中、現在の状況を知るために車のラジオをつけると、鳥の襲撃は周辺一帯に拡大し、市民では対抗する事が不可能と判断し、州兵の動員を行うつもりであるということが聞き取れました。
外を見ると、何千もの無数の鳥達が家をまるで支配するかのように密集していました。リッチたちは鳥が密集する中をゆっくりと車で進んでいくのでした。
以上、映画「鳥」のあらすじと結末でした。
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