映画「25 NIJYU-GO」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
25 NIJYU-GO（にじゅうご）の紹介：2014年日本映画。 公務員の九十九が横領した62億円のうち残った25億円を奪おうと、悪徳刑事の桜井とヤクザの田神組、半グレの武蔵連合、そしてクラブのママの恭子が争奪戦を繰り広げる、ハチャメチャアクション映画です。東映がVシネマ25周年に発表した作品で、Vシネマのそうそうたるメンバーが登場しています。
監督：鹿島勤 出演者：哀川翔（桜井慎太郎）、寺島進（日影光一）、温水洋一（九十九信夫）、小沢仁志（田神龍一）、小沢和義（田神一虎）、本宮泰風（多賀谷）、竹中直人（ジョニー・ウォン）、大杉漣（高見沢彰）、嶋田久作（大久保正義）、笹野高史（元大偉）ほか
この解説記事には映画「25 NIJYU-GO」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
桜井（哀川翔）と日陰（寺島進）は半グレ組織の武蔵連合が経営するナイトクラブに乗り込み、暴れまわって売り上げを強奪します。二人は警察手帳を見せ、相手の弱みに付け込み金をかすめ取る悪徳刑事でした。
二人は課長の大久保（嶋田久作）に呼ばれます。大久保は「ロシアンパブの売上金250万円はどうした」と迫ります。二人が返事に困っていると高見沢署長（大杉漣）が「まあいいじゃないか」と大久保をなだめます。大久保は「必ず返せよ!」と言って部屋を出ました。
テレビで公、務員の九十九信夫（温水洋一）が62億円を横領して逃走中というニュースが流れます。その九十九には、クラブ「たちばな」のママの恭子（高岡早紀）が付いています。恭子は九十九の隠した4億円を見つけ、「田神組に頼んだら逃がしてくれるから、あとの25億はどこにあるの？」と聞きます。九十九は62億のうち30億以上は使っていました。田神組に連れて行くと、「ホテルで待ってもらえ」という田神（小沢仁志）の命令を受けた組員たちが、九十九をホテルに連れて行っていました。
丁度その時、桜井と日影が車で走っていました。日影は「250万は使ってしまった」と笑っています。よそ見運転をしていると、日影は九十九を撥ね飛ばしてしまいます。そのころ田神は相談役の飛龍（石橋蓮司）に会っていました。飛龍は「ジョニー・ウォン（竹中直人）と取引しているのか？」と意味ありげに聞きます。
桜井と日影は、「出頭する」と言う九十九があと25億隠していることを知り、首にリードをつけて軟禁します。田神組の若者が武蔵連合のトップの真田（井上正大）に「田神が九十九の25億を奪って、ジョニー・ウォンと取引しようとしている」と話します。真田は「田神組より先に奪うんだ」と怒鳴ります。
大久保課長に呼ばれた桜井は、大久保課長と田神組が繋がっていることを知ります。田神らは九十九の居場所を知り向かっていました。桜井は日影に「早く逃げろ」と電話をし、日影の元へ向います。
九十九を隠していた倉庫に田神らがかけつけ銃撃戦になります。そこへヘルメットをかぶった殺し屋と武蔵連合が乱入し、更に桜井もかけつけ、激しい銃撃戦になります。誰が誰を狙っているのかわからないうちに日影が撃たれ、九十九が逃げ出します。桜井は九十九を抱え逃げていると、田神組の浅野（波岡一喜）が二人を逃がします。
ゴミ置き場に潜り込んで隠れていた九十九を、恭子が携帯のGPSで見つけます。瀕死の日影は、九十九の落とした金を拾っていて「この金を別れた女房と一緒にいる息子のユウタの手術費用に渡してくれ」と言って息を引き取ります。そのころ、田神は「武蔵連合をぶち殺して九十九を連れてこい」と檄を飛ばします。
武蔵連合には恭子の店にいたサオリがいました。サオリは恭子といつもメールで連絡を取っていたため、すべての情報を知っています。日影の元妻の美由紀に会った桜井は日影の死を知らせ、金を渡します。美由紀は「ユウタはあなたに似ている、それは日影もわかっていた」と言います。ユウタは桜井の子でした。
桜井は浅野に銃口を向けます。浅野は「オレは麻薬取締官だ。田神はジョニー・ウォンと合成麻薬の取引をしようとしている。25億はそれに必要な金だ。オレの同僚たちはジョニー・ウォンに殺された。これがラストチャンスだ」と言うと、桜井は「お前はジョニー・ウォンを殺す気だな？」と言います。「ヘルメットの殺人鬼は誰だ？」と桜井が聞くと「九十九は30億詐欺に遭っている、その関係が狙っているんだろう」と浅野が言います。
サオリが九十九に近づき色仕掛けで25億を奪おうとしますが、殺し屋に射殺されます。逃げた九十九に恭子が近づき「桜井と組んでロシアに逃がしてやる」と言って、25億の隠し場所を案内させます。25億はスクラップ置き場の幼稚園の送迎バスの中にありました。
ジョニー・ウォンの仲介役と話していた田神は「お前んとこに犬が一人いるぞ」と言われます。田神は一虎（小沢和義）が連れてきた浅野を疑います。田神は兄貴分を殺してのし上がった男でした。このことを知った飛龍を田神は殺します。
送迎バスに殺し屋がやって来ます。そこへ桜井が現れ、殺し屋を射殺しました。桜井は田神に電話します。田神は「25億を持って取引場所に来い、浅野を殺すぞ」と言います。桜井は「好きにしろ」と言って走り出しますが、途中で方向転換します。
田神らは倉庫でジョニー・ウォンらに会います。田神は「金はもう少しで持ってくる」と言います。仲介人が「それは話が違う」と言った時、武装した武蔵連合が襲ってきます。更に桜井のスクールバスもやってきて、激しい銃撃戦になります。田神が真田を殺しました。一虎は「オレを裏切ったのか？」と浅野を殺そうとしましたが、桜井が撃ち殺しました。
銃を持った浅野は「仲間の仇だ」とジョニー・ウォンを追います。隙を見た恭子がスクールバスから九十九を突き落とし、一人で逃げ出します。それを見た田神は真田の持っていたロケットランチャーをぶっぱなしてスクールバスを爆破し、25億は燃えながら飛び散りました。弾の切れた桜井は田神を格闘の末、突き落として殺します。
浅野はジョニー・ウォンの部下に銃弾を2発浴びて倒れます。かけつけた桜井がジョニー・ウォンを射殺します。浅野は「やったか？」と言い、桜井がうなずくと息を引き取りました。桜井は九十九の金を奪い、駆けつけたパトカーで逃げ出します。
札束を二つだけ持った九十九はロシア美人に会います。そして金を盗られ船に向かいました。警察署では桜井が高見沢署長に250万円を渡します。署長は桜井から金をかすめ取る、悪徳刑事の親玉でした。
以上、映画「25 NIJYU-GO」のあらすじと結末でした。
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