ザ・ロックの紹介:1996年アメリカ映画。米政府から不当に扱われた部下の死に怒ったアメリカ海兵隊員の英雄たちの猛毒化学兵器テロに、FBI化学兵器専門家と元英国諜報部員の囚人が立ち上がり、テロ事件解決に向けての攻防を描いたアクション映画です。ドン・シンプソンの遺作となり、最後に「この作品をドン・シンプソンの思い出に捧げる」というテロップが出てきます。
監督:マイケル・ベイ 出演:ニコラス・ケイジ(スタンリー・グッドスピード博士)、ショーン・コネリー(ジョン・パトリック・メイソン)、エド・ハリス(フランシス・X・ハメル准将)、マイケル・ビーン(アンダーソン隊長)、ほか
映画「ザ・ロック」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「ザ・ロック」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
ザ・ロックの予告編 動画
映画「ザ・ロック」解説
この解説記事には映画「ザ・ロック」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
ザ・ロックのネタバレあらすじ:起
海軍兵器庫にやって来たフランシス・ハメル准将(エド・ハリス)は仲間の海兵隊員グループを引き連れて侵入し、そこにある化学兵器のガスロケットを盗み出します。その後脱出不可能と言われる収容所「ザ・ロック」に観光客の人質を取って乗っ取ったハメル准将は、かつて戦地で海兵隊員が全滅し、多くの部下の死が蔑ろにされたことで腹を立てており、国防省に自分の要求を呑まなければサンフランシスコに盗んだガスロケットを放つと脅します。
対策本部は、かつて優秀な英国諜報員だった脱獄の名手であるジョン・メイソン(ショーン・コネリー)と、化学や生物学に詳しいFBI化学兵器研究所に勤務するスタンリー・グッドスピード(ニコラス・ケイジ)に白羽の矢を立てます。ジョンは、連行されたホテルからの脱走を試みますが、スタンの機転により結局捕まってしまいます。しかし、スタンは、ジョンが自分の娘のことを大切に思う一面があることを知るのでした。
ザ・ロックのネタバレあらすじ:承
2人は精鋭部隊と共に「ザ・ロック」へと向かいます。中へ侵入した一行ですが、敵の仕掛けた最新のセンサーにより部隊の多くが銃殺されてしまいます。しかし、それはハメル准将にとっては不足かつ避けたいことでした。ジョンは英政府からの命令で、かつて絶大な権力を誇ったFBI長官が作った欧米の有力政治家たちの過去の汚点を含む経歴が載った膨大な国家機密ファイルを盗み出したことがあり、そのことがきっかけでジェームズ・ウォマックFBI長官(ジョン・スペンサー)ら米政府関係者から目の敵にされていました。生き残った2人。ジョンはスタンから、娘のいるサンフランシスコにガスロケットが放たれる可能性があることを聞かされ、彼女を守るために作戦に協力することにします。
ザ・ロックのネタバレあらすじ:転
ロケットのある部屋に侵入した2人はロケットから誘導チップを外していきますが、そこにハメル准将たちがやって来て2人は逃亡劇を繰り広げます。ジョンは、残りのロケットをスタンに任せ、時間を稼ぐために自らハメル准将の元へ行き、彼に計画を止めるよう説得します。しかし、聞く耳を持たないハメル准将は彼を捕らえ、間もなくスタンも捕まってしまいます。
そんな中、対策本部は、人質の犠牲を承知で、島を完全に焼くことで事態を解決しようとしていました。ハメル准将は定刻通りにロケットを発射する命令を出しますが、直前に進路を入力し直し、1基を海に落下させます。このことでハメル准将は部下からの信用を無くし、拘束されて指揮権を奪われそうになり、銃撃戦となってしまいます。その現場を目撃した2人はハメル准将から残りのロケットの在り処を聞き出し、スタンは解除に向かいますが、やがて准将は命を落とします。米大統領は事態の収束のため、島の爆破を命じます。
ザ・ロックの結末
スタンは最後の1基の誘導チップを外し終えますが、その際に毒物を灯台に隠して1つだけ所持します。敵と取っ組み合いになったスタンは所持していた毒物を相手の口の中に入れ込んで倒しますが、毒を浴びてしまい、渡されていた解毒剤を胸に打ちます。そして、任務完了の合図を出すために発煙筒をあげ、それに気づいたことで島への攻撃が中止となりますが一機が爆弾を落としてしまいます。
しかし、幸いにも収容所には当たりませんでした。スタンは無線でアーネスト・パクストンFBI局長(ウィリアム・フォーサイス)にジョンは爆破に巻き込まれて死んだと嘘を言い、彼を逃がします。そしてジョンは、スタンへのお礼に所持している国家機密のうちの一つを教えるのでした。
以上、映画「ザ・ロック」のあらすじと結末でした。
続いて、より詳細なネタバレあらすじを解説します。
この映画「ザ・ロック」は、今は観光名所となっている、アルカトラズ刑務所が舞台。
アメリカ軍に反旗を翻した兵士ら14人が、観光客の命と、神経性毒ガスを積んだロケットを盾に、1億ドルを要求。
化学兵器のスペシャリストと、この刑務所からの脱獄に成功したことがある囚人が、独ガスの処理のために潜入する。
サスペンス性と派手なアクションを巧みにミックスし、ロケットの発射までのカウントダウンの仕掛けが効いている。
ニコラス・ケイジ、ショーン・コネリー、エド・ハリスの三者のコンビネーションも実に素晴らしい。