ブラック・スキャンダルの紹介:2015年アメリカ映画。実在した悪名高きギャング、ジェームズ・ホワイティ・バルジャーの半生を映画化。1970年代。FBI捜査官コノリーはマフィア壊滅のため、幼馴染みで裏社会に精通しているバルジャーに協力を依頼します。情報を提供する見返りにFBIの後ろ盾を得たバルジャーは、抵抗勢力を倒し犯罪王にのし上がっていくことになります。ギャングとFBIの協定は、アメリカ史上最大の汚職事件へと変貌していきます。バルジャーを演じたカメレオン俳優J・デップの怪演はひと際異彩を放ちます。
監督:スコット・クーパー 出演者:ジョニー・デップ(ジェームズ・ホワイティ・バルジャー)、ベネディクト・カンバーバッチ(ビリー・バルジャー)、ジョエル・エドガートン(ジョン・コノリー)、ロリー・コクレイン(スティーヴン・フレミ)、ケヴィン・ベーコン(チャールズ・マグワイア)ほか
映画「ブラック・スキャンダル」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「ブラック・スキャンダル」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
ブラック・スキャンダルの予告編 動画
映画「ブラック・スキャンダル」解説
この解説記事には映画「ブラック・スキャンダル」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
ブラック・スキャンダルのネタバレあらすじ:歪んた絆
FBIと取引をしたウィンター・ヒル・ギャングの主要メンバーは、かつてのボスで逃亡中のジェームズ・”ホワイティ”・バルジャー(ジョニー・デップ)と、ウィンター・ヒル・ギャングと、FBI捜査官ジョン・コノリー(ジョエル・エドガートン)についてすべてを話し始めます。
1975年、南ボストン。ウィンター・ヒル・ギャングのリーダーであるジェームズ(通称ジミー)と上院議員の弟ビリー・バルジャー(ベネディクト・カンバーバッチ)、二人の幼馴染みでFBI捜査官ジョンは、違う道を歩んでいますが固い絆で結ばれています。
FBIボストン支局はアンジュロ・ファミリー壊滅を悲願としており、ジョンはギャングであるジミーの力を借りたいとビリーに頼みます。ギャングである兄と関わり合いたくないビリーでしたが、仕方なくジョンの願いを聞き入れます。
ブラック・スキャンダルのネタバレあらすじ:悪魔との協定
ジョンはジミーに、アンジュロ・ファミリー壊滅のため内通者になることを持ちかけます。見返りは殺人以外の罪は見逃す条件です。
難色を示したジミーにジョンは、アンジュロ・ファミリー壊滅は互いにとって有益と説得され協定を結びます。FBIの庇護の元、一挙に勢力を拡大させていくジミーは最愛の息子を失います。
その後、一介のギャングだったジミーは、ボストンの犯罪王へとのし上がっていきます。FBIはジミーからアンジュロ・ファミリーの情報を得ることができず、焦ったジョンはジミーに協定の破棄をちらつかせ極秘情報を手入します。
ブラック・スキャンダルのネタバレあらすじ:放たれた獣
ジミーは違法ビジネス拡大のため、仲間に邪魔者を殺害させます。新参者ブライアンは口封じのお金を貰ったものの、恐ろしくなりFBIに自供し保護を求めます。しかし、内通者ジミーを手放したくないジョンにより供述は却下されます。
ジョンはジミーに、殺害関与について尋ねます。何にも答えないジミーは、ブライアンが密告したことを悟ります。後日、白昼堂々ジミーは、ライフルでブライアンを射殺します。アンジュロ・ファミリー逮捕後、ジミーとジョンの協定は一層強固なものになります。
ジミーは違法ビジネスを守るため、密告者排除に躍起となります。新任の検事は、なぜジミーが警察から逃れ続けてきたのか疑問を抱き始めます。ジミーとの協定を守りたいジョンは、ビリーに助けを求めますが拒否されます
ブラック・スキャンダルの結末:破綻した協定
ジョンに加担していた同僚モリスは、罪を逃れるためFBIにジミーとジョンの関係を洗いざらい話してしまい、主要メンバーが次々と逮捕されます。その後、ジョンも逮捕されます。
逮捕が近づいているジミーは、ビリーに電話で別れを告げて逃亡します。上院議員を辞職したビリーは、マサチューセッツの学長になる予定でしたが、ジミーと連絡を取り続けている事が判明し、辞任を余儀なくされます。
ジョンは第二級謀殺の有罪判決を受け、40年の刑が宣告されます。12年に及ぶ逃亡の後、2011年ジミーは逮捕されます。裁判にかけられ、2回の終身刑と5年の刑が宣告されるのでした。
以上、映画ブラック・スキャンダルのあらすじと結末でした。
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